するするパワーウインドウ

 

パワーウインドウって、 年数が経っていると、けっこう動きが渋くなる・・・ってのは、ロードスター関係者なら有名な話・・・と言うか低年式のオーナは、それが普通の日常か(^-^;)。

で、ワイヤーが切れちゃうってのが一般的なお亡くなりになる症状で、この場合、パワーウインドウAssy交換で越¥30,000.-コース。最近はワイヤーだけでも部品発注できるって話だけど、ディーラに頼んじゃうと、結局工賃もいるので結構なお値段・・・。

動きが渋くなる>そのうちワイヤー切れる>Assy交換(-_-)、他にどーしようもないって話を鵜呑みにしてたんだけど・・・よ〜く考えてみれば、
動きが渋くなる>ワイヤーにストレスがかかる>ワイヤー切れる>Assy交換(-_-)、だよね。
ならば、渋いかな?と思ったら早め早めに対処すれば、壊れない〜(ポンッ、そだ、そだ)。
もっと早く気付けよな(爆)


仕組み

パワーウインドウの構造を 説明してみると・・・


ドア透視図(^-^;)
右ドアを外から見てると思って下さい。

右の方にあるのがモータです。
これからアウタ(チューブ)に入れられたワイヤが中央のレールの上端と下端に接続されます。
そこからワイヤがレールに固定されている上下に動く板に接続されています。

ワイヤはレールの上端と下端から回り込んでいるので、モータを回転させるとレール上の板が上下します。
この上下する板にガラスがとめられています。左のレールはワイヤは接続されません。ガラスが左右へぶれないようにガイドだけの役目をします。


どうする?

簡単です。 作動部のメンテナンスと言えばグリスアップです (笑)。以上終り(ヲイ)。
終っちゃうと書いてる意味が無いので、どこにグリスアップすると効率的か・・・。

まず、ワイヤですが、ワイヤは平らな金属を螺旋状に巻いて滑りをよくしたアウタ(アウタそのものはビニールの被覆を被ってますので、内部構造は見えません)に入っています。
ラジコン、自転車のブレーキ、歯医者のドリルうぃぃぃぃぃん(ぎゃ〜)、車のアクセル、産業用ロボット等々、機械的に可動する部分への動力伝達には、このアウタに入ったワイヤ方式が良く使われます。
で、渋くなるんですよ・・・これが。曲げが一定形状なアウタとワイヤはいつも同じ場所にストレスが掛かりますので、その部分のワイヤとアウタが磨耗したり、油分が切れたりします。

したがって、磨耗は交換しかありませんが、油分切れは注油でかなり改善されます。
パワーウインドウもかなりの力がかかる部分ですので磨耗もありますが、まぁグリスアップすると、か〜なり良くなりますよ(^-^)。

要領は、いかにアウタ内にグリスを入れるかです。

  1. スプレーグリス(スプレー潤滑剤じゃないよ。CRC5-56とかは揮発して油分飛ばしちゃうから、こういう場合は使っちゃダメダメ)をワイヤのアウタ端から執拗に吹き込む。
  2. ワイヤにグリスを塗り、ウインドウを上下させてアウタ内にグリスの付いたワイヤを出入りさせる。

ま、2番目の方法でも十分OKでっす。

レール下端のワイヤ部分。
ここにグリスをべったり塗っておくとウインドウの上下でアウタ内にグリスが引き込まれます。
また、大きくワイヤが曲がって、プラスチックのガイドに沿わされていますので、ここにグリスを塗布すると抵抗を低減できるはず。

純正状態でもグリスがべったり塗ってあるようで、この中古のAssyも乾いたグリスが見えます。

レール上端のワイヤ部分。
ここも下端と同じ〜。

また、レールに沿ってる剥き出しのワイヤにもグリスを擦り込んでおくとGood!

レール部分。
レールには、上下に移動する板に付いたローラが嵌まっています。
ここも抵抗になるので、レールの内側にべたべたとグリスを塗っておきましょう。

ワイヤが通ってないガイドだけのレールもガラス側にローラがありますので、同じくグリスを塗ります。

グリスアップには、ドアの内張りを外して防水のビニールを剥がした状態で行えます。 それ以上の分解は不要でっす。
内張りの外し方は、どこかのHP見てね。無責任〜(^-^)。

内張りさえ外せれば誰でも簡単にできますし、内張りもプラスドライバ1本で外せます〜。


どうする? その2

ドアガラス前端のコ字型のゴムがガラスを支えています。これは、ドアの内にもずっと続いていて、年数が経って硬化してくるとかなりの抵抗になっているようです。

今回の整備でも薄くグリスを塗布しています。レール部分のグリスアップと同時にやるので、どちらの効果が顕著かは不明ですが・・・。

ドアガラス前端のモールゴム
A-A'断面の部分のゴムがコ字型でガラスをガイドしてます。

羅針盤メーリングリストと、うちの掲示板で伊藤正則さんに教えて頂きました。

伊藤正則さんwrote:

パワーウィンドウの事で僕も同様の経験が合ったのですが、こちらに載せてあるモノとはちょっと違った対処を施しました。
それは...ゴムのレールに、シリコンオイルやテフロンオイルなど、樹脂を侵さない潤滑剤を流し込むだけ。これだけでも下ろしたてのようなスムーズさが実現します。ぜひお試しあれ!

Thanks! 伊藤さん。

この作業だけでもかなりの効果があるので、とりあえずこの作業をお薦めです。それでもダメならレールのグリスアップってパターンが楽でいいと思いますよ。上図のA-A'断面のコ字のとこにシリコンスプレー噴くだけです。窓はあとで掃除してね。

通常のグリスでもOKですが、伊藤さんがおっしゃるようにシリコンスプレーを使うのが便利&滑りが良くなるでGood!です。
左の「シリコンスプレー 滑り剤・離型・ツヤ出し」はホームセンターで¥285.-と激安で売られてました。

名称 一般用すべり剤
種類及び型式 油性・エアゾール
用途 大工道具・農機具・過程器具・自転車
成分 シリコーンオイル・噴射剤


缶の説明には「家具のツヤ出し・なめらかなすべり・金属部分のお手入れ」と書かれています。潤滑ではなくすべりを良くするのが目的のものです。床面には滑って危険だから使うなって書いてあるし、製造メーカが「大澤ワックス(株)」といかにも滑り良さそう(^-^)。


効果は?

うちのまりなちゃんの場合・・・。

Assy交換もやむなしか・・・と思ってましたが、まぁ我慢できる範囲以上には早く動くようになりました。まずまずOK。
予備に確保してる(画像撮影に使ってる)パワーウインドウAssyは1年以上寝かしたまま。

京都市在住 A君(大学生)の場合・・・。

「今日、私はPWがスルスル動くようになってすっごい嬉しいです。
帰り、雨の中意味もなくPW動かしたり…(笑)」

毎度御馴染み?の匿名希望和歌山在住 Mさん(怪社員)の場合・・・。

A君の作業を見ていてこれなら自分で出来ると思って早速グリスアップしてみました。その結果、

右 下げる 4.5秒→3.17秒
  上げる 4.3秒→3.35秒

左 下げる 5秒
  上げる 4.1秒

上記の様に改善されました。
左ドアは日没のため延期となりましたが、良い結果が得られそうです。
右ドアもレールの掃除をきちんとすれば2秒代も夢ではありません。

タイムアタック方法はドアを開いて猿人をかけた状態で測定しました。

 

それなりには、効果あるよん〜。
ワイヤが磨耗してると、またすぐ渋くなったりもするんだけど(グリスアップ以前程は悪くならないよ)。

 

HOME

10Jun'03,09Jan'00