こだわりの?前後ブレーキ (やや大げさ(笑) 

高価な最新のアフターパーツを買って取り付け、そのフィーリングとかをご紹介するのがコンテンツとしては人気なのかもしれませんが、
個人的にどうもそういったのは向いていないので(当然金銭的にも(笑) )今回は細かい純正流用を織り込みつつリビルドした結果を
ご紹介します。
尚、過程は姉妹サイトのRZのコンテンツで取り上げてますので重複しますので細々端折ってます。(こちらもご参照ください)

尚、フロントのキャリパーは非分解扱いになってますので分解するのはご法度な作業である事をお伝えしておきます。

フロントキャリパー

キャリパーは今更ながら同径4ポット(いわゆるヤマンボってヤツですね)

ただしベースはSRXではなく1KTやTZのラージピストンモデル。

ヤマハピッチ(100ミリ)ならばこれ以降にも良いキャリパーがたくさん出てます。
純粋に性能を追求すればモノブロックなんかが最高でしょうし興味もあります。

一方でこの同径4ポットは当時のTZにも採用されてたパーツ※なので性能はさておいて個人的に思い入れが深く、とりあえず欠かせないアイテムなのです。
性能はたいした事ないとは言いながら、ノーマル以上の性能は確実ですし、この機会にメンテをシッカリやりますので僕レベルなら必要にして十分です。

(※後の純正キャリパーはTZ125を除き市販車にしか装着されていません)

ピストン抜き取り

キャリパーのメンテナンスでポイントになるのはなんと言ってもピストンの引抜です。

画像の様にエアで圧力掛けて抜くのが一般的ですが引き摺り起こしてるキャリパーではエアではびくともしない場合があります。
エア圧よりも液圧の方がしっかり圧力を掛けられますので、まずはキャリパーのブレーキラインを外す前に極力ブレーキレバーを引いてピストンを押し出す事が大切です。(レバー引いて動かないピストンは経験上、エアでは動かないケースが多いです)

対抗ピストンの場合、片側だけがスッポ抜けてしまう事がありますので、キャリパーの間にシッカリした鉄などの棒を挟んでおき、ある程度以上抜けないようにするのが良いです。

追記
リアのピストンはどうやっても抜けなかったのでピストンはどうせ交換するのだからと潰す覚悟をしてタップを立て即席自作プーラーで引き抜きました。

シール

シールを先のとがったもので外します。

シール溝にフルードカスが溜まってる場合がありますので、傷つけないように気を付けつつシッカリこすって掃除しておきます。

以前紹介しましたが、ペイントもやり直しました(^O^)

 

 

この段階で既に分解、掃除、ペイントも済ませてありますのであとは組み立てるだけになります。

シール

シール類はキットの購入時に付属している付属のイチゴジャム?(グリス)を薄く塗って組み付けます。
(尚、シールに上下の向きはないです)

ピストン

外周のパッドカスを磨いて綺麗にしておきます。
尚、今回組み付けた画像にあるピストンはTZのアルミピストン

とても軽く、アルマイト仕上で錆にも強です。

今現在、部品単体で出るか分かりませんが、ピストンだけで鋳造タイプのブレンボを買ってお釣りが来る値段がするらしい(笑)

ピストンにもグリスを薄く塗って押し込みます。
個人的に、この段階ではフルードは塗らない事にしています。

どうしても余分な所につきますし、これを組み立て段階にもかかわらず水洗いすると中に入ったフルードまで吸湿して意味がなくなりますし、グリスだけ塗って動作に問題が出た事は一度もありませんから。

尚、合わせ面のパッキンを無くさないように注意します。

パッド

これもTZ用を発注しましたが、残念ながら販売中止でFZR400のパーツが代替品で届きました。

さて、新品パッドは角をヤスリで軽く面取りします。

この作業は家庭不和の原因になりますから間違っても家のじゅうたんの上で削ったりしないように(笑)

(うちはご心配なく、この画像はあくまで撮影用なので?(笑) )

さらに裏面はガラス等の平らな面に耐水ペーパーの#240くらいを敷いてアタリを出しておきます。

これらの事で、パットのなじみも速くなりますし、少しでも安定した性能が出せると思います。

「焼き」について
よく「新品のパットは「焼き」を入れたほうがいい」と耳にする事がありますが、あれはどういったことでしょう?
書いてある人によっては焼きを入れなければパッドの性能が生かせないような書き方をしてる所もあったりして、尚更混乱します。
まさか、パッドの材質が鋼の様にマルテンサイト変態したり、アルミ合金のように溶体化されたりする訳もないし....と思ってたら最近読んだブレーキメーカーの技術者のコメントになるほどというのがありました。
パッドは焼結で作られ結合剤でくっ付いてるのですが、結合材が加熱され300度を超えるとガスが発生するのだそうです。これがフェードの原因になるそうで、事前に熱を加えて一度ガスを発生させておけばフェードが起こりにくくなるのだそうです。

そうだとすれば街乗り程度でどこまでパッドの温度がどこまで上がるのでしょう?
実際の温度は計った訳ではありませんが300度と言うと油も一瞬で沸く温度です。
通常はそこまで温度が上がる事は考えにくいですし、はたして公道で無理なブレーキングをするというリスクを背負ってまで「焼き」を入れる必要はないと思いますがいかがでしょうか?

(一方、サーキット走行ではハードブレーキングがやりやすい環境ですし、走行会参加レベルでも手で触れないくらいキャリパーが熱くなるので効果ありそうです)

パッドピン

右の様に錆びてしまうと、パッドの動きも悪くなりますし、せっかくレストアしてるのに見た目に気分を損ねてしまいますので交換する事にしました。

ピンは一見ノーマルですが、これもTZ用でこっそり頭にワイヤーロック用の穴が空いてます♪

完成

と思ったら...あ、ブリーダーボルトがまだ届いてないので外れてます。

パッと見、1KTのキャリパーですが、あなどってるとインを刺しちゃうかもよ〜ン?
(ウソウソ)

 

 

リアキャリパー

リアキャリパーは純正のキャリパーをリビルドします。

こちらもレアなTZリア用のアルミピストンを投入。

フロントと違い仕上がニッケルメッキなので耐食性はイマイチ、でもとにかく軽いです。

右がスタンダードのスチールピストンです。

パッド

こちらもTZ用を投入。

エヘヘヘ、なんとコイツはベースプレートがアルミで超軽量なんです♪

右がデイトナのパッドで一般的な鉄ベース

参考までに重量を比べてみました。

  TZ用軽量パーツ  スタンダード
ピストン 62g(2ケ)  134g(2ケ)
パッド    137g(2枚セット) 194g(2枚セット)

完成

フロントキャリパーと組み付け手順は一緒です。

外観はスタンダードのキャリパーですが、ピストンとパッドだけで130gの軽量化になります(^O^)

フロントはピストン重量の比較が出来ませんでしたので分かりませんがピストンが4つありますので、やはり100g以上は軽量化されてると思います。

ついでによくご覧いただけると分かりますが、パッドピンやバンジョーボルトもこっそりTZ用に交換してまして、それぞれワイヤーロックの穴が空いてます。

 

マスターシリンダー

フロントのマスターシリンダー

1KTのマスターシリンダーは5/8インチと今の基準で考えるとどう考えても大きすぎる気がします。
これは当時のブレーキ性能を考えるとあまりに効き過ぎるのでわざわざ大きめのマスターシリンダーを採用した背景があるんじゃないかと思うのですが、考えすぎでしょうか?
実際に当時RZRから1KTに乗り換えた時の効きのすごさに驚いたもんです(笑)

さて、SRXのスタンダードの14mmでも良さそうですが、もう一回り小さい1/2インチの純正マスターシリンダーをチョイス。

外観は既にペイント済みで、ピストンも交換済みです。

このマスターシリンダーは小ぶりなフルードケースであるのに加えて、TZのストレートレバーが装着可能なのがポイントです。

チューニング

レバー距離を調整するアジャストスクリューですが、仕上が悪く、そのまま使うとシリンダーの頭を傷つけ易くなります。
(下左画像が傷が入ってえぐれたピストン、やわらかい材料なので多かれ少なかれいずれはこうなります。右が新品)

タッチも激変しますので先端をオイルストーン+耐水ペーパーで磨いておきます。

尚、実際に使用するときにはアジャストスクリュー先端に軽くグリスを塗っておき、常に切らさない事も大切です。

リアマスターシリンダー

マスターシリンダーのピストンはゴムのブーツを外し、奥に入っているサークリップを外すと中身がまるごと抜き取り出来ます。(画像の状態  尚、フロントも基本構造は一緒ですね)

シリンダー内部を歯ブラシでよく洗浄して傷がないか確認します。

尚、ピストンはシールと併せてキットで交換するようになりますが、シールをはめる時に専用のテーパー状のSSTが必要になります。
場所が大切な所だけに慎重な作業が必要になりますが、出来ればシールの組み込みだけでもショップにお願いすると良いでしょう。

リアブレーキディスクがホイール交換に伴ってφ210にサイズダウンされます。

そこでこちらも効きを改善するためにスタンダードの5/8インチからこちらも1/2インチに交換したいと思います。

以前のコンテンツで紹介しましたが、サンブラ後、ペイントし現在はこの姿です。

一見純正のたたずまいですが全てにわたってこだわってみました。
いかがなもんでしょうか?マニアックすぎ?(^-^;)


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