Blue Noteリスニングマラソン4000番台編

 去年の秋から5キロ以上太ってしまい、お腹周りがとっても気になる体型になってしまった。そこで4月から奮起して、某Y●CAのトレーニングジムに通うことにした。エアロバイクをこぐ日が続いているのだが、ただ運動するだけではたいくつだ。ということで、1日1枚分エアロバイクをこぐ間にCDを聞くことにした。毎日通うわけではないのだけど、いつまで続くかこのマラソン。CDのメニューは、とりあえずおいしいところが多いBlue Note 4000番台からスタートすることにする。名付けてBlue Note 4000番台リスニングマラソン ジムに通った日だけ更新、ってことでよろしくね(笑)。 2003.4.14 start
HMVまたは@TOWER.JPのページで試聴できます。

4212 Lee Morgan / The Gigolo

1. Yes I Can, No You Can't, 2. Trapped, 3. Speed Ball, 4. The Gigolo, 5. You Go To My Head 
Lee Morgan (tp), Wayne Shorter (ts), Harold Mabern Jr. (p), Bob Cranshaw (b), Billy Higgins (ds), recorded June 25 & July 1, 1965

4209のDippin'の翌週と翌々週の録音だが,こちらのLee Morganは絶好調。楽器は鳴りまくり,ソロは最初からハイトーンで飛ばす飛ばす。随所にLee Morganらしいフレーズが飛び出す。The Sidewinder路線の1曲目以外は,Wayne Shorterとの2管がぴったり合うモード曲が多い。タイトル曲はTotem Poleをもっとシリアスにしたような感じ。ブルースSpeed Ballの8小節目のブレイク,これがLee Morganのオリジナルのたまんなくかっこいい所だと思う。(6/22)


4209 Hank Mobley / Dippin'

1. The Dip, 2. Recado Bossa Nova, The Break Through, 4. The Vamp, 5. I See Your Face Before Me, 6. Ballin 
Lee Morgan (tp), Hank Mobley (ts), Harold Mabern Jr. (p), Larry Ridley (b), Billy Higgins (ds), recorded June 18, 1965

Recado Bossa Novaでヒットして有名なこのアルバムだが,Lee Morganの調子はいまひとつ,ふたつ,という感じを受ける。もともとミストーンは少なくない人だが,このアルバムではそれが結構目立っている。Recard Bosa Novaのテーマの出だし1発目からはずしてますから。でも,調子が悪いなりに,きちっとメリハリのきいたアイデアあふれるソロを聴かせるのはさすが。(6/20)


4208 Freddie Hubbard / The Night Of The Cookers Vol. 2

1. Jodo, 2. Breaking Point 
Freddie Hubbard (tp), Lee Morgan (tp), James Spaulding (as/fl), Harold Mabern Jr. (p) Larry Ridley (b),  Pete La Roca (ds), recorded on April 9 & 10, 1965

Vol. 2では1曲目がFreddieとSpauldingの2管,2曲目がトランペット2管にアルトが入る。Vol. 1のようなバトルこそみられないが,それぞれの持ち味が出たソロが聴ける。聞き比べると,この時期絶好調のFreddieと,復帰後やっと軌道に乗ってきたけれどまだもうひとつ,というLeeの状態の差がそのまま反映されているように思える。とはいえ,これだけのライブ演奏,客の反応からそのすごさが分かる。それにしても観客騒ぎすぎ。(6/8)


4207 Freddie Hubbard / The Night Of The Cookers Vol. 1

1. Pensativa, 2. Walkin'
Freddie Hubbard (tp), Lee Morgan (tp), James Spaulding (as/fl), Harold Mabern Jr. (p) Larry Ridley (b),  Pete La Roca (ds), recorded on April 9 & 10, 1965

トランペットバトル史上(?)3大名盤の一つと言ってもいい。とりわけ1曲目のPensativaの2人のバトルはいつ聞いても「熱い」。ミュートの先発がLee,その後オープンでFreddieが続く。9分過ぎからの16バースも先発はLee,9分弱も続くバースが凄い。2曲目は全曲Lee Morganのみの演奏。この曲ではアルトのSpauldingとの掛け合いが壮絶。観客の騒がしさもリアルに録音されていて,40年前のブルックリンにタイムスリップできる。それにしても観客騒ぎすぎ。(6/7)


4206 Contours / Sam Rivers

1. Point Of Many Returns, 2. Dance Of The Tripedal, 3. Euterpe, 4. Mellifluous Cacaphony
Freddie Hubbard (tp), Sam Rivers (ts/ss/fl/cl/bcl), Herbie Hancock (p), Ron Carter (b), Joe Chambers (ds), recorded on May 21, 1965

全作では割とオーソドックスなハードバップ的なプレイだったが,このアルバムではかなりフリー寄りの演奏が繰り広げられる。Freddie Hubbardのプレイも冴えている。なによりラッパの音が良い。絶好調の1枚である。それに輪をかけて,Herbie Hacockのピアノが神懸かりで,やっぱこの人凄いわ,と脱帽してしまう。さすがにこのメンバーだと,フリー的な演奏であっても楽しめる。(5/25)


4205 Pete La Roca / Basra

1. Malaguena, 2. Candu, 3. Tears Come From Heaven, 4. Basra, 5. Lazy Afternoon, 6. Eiderdown 
Joe Henderson (ts), Steve Kuhn (p), Steve Swallow (b), Pete La Roca (ds), recorded on May 19, 1964

Joe Hendersonのテナーも,後年ペアで活動するようになったKuhn-Swallowも,このアルバムでは脇役でしかない。最初から最後まで,エンジン全開のドラムが聞ける。サックスのソロであっても,ドラムソロにバッキングを入れているような感じがする。スパニッシュモードあり,日本の旋律のような曲もあり,ジョーヘン入魂のLazy Afternoonありと,曲想がバラエティに富んでいて楽しめる。(5/23)


4204 Dexter Gordon / Gettin' Around

1. Manha De Carnaval, 2. Who Can I Turn To, 3. Heartaches, 4. Shiny Stockings, 5. Everybody's Somebody's Fool, 6. Le Coiffeur 
Dexter Gordon (ts), Bobby Hutcherson (vibes), Barry Harris (p), Bob Vranshaw (b), Billy Higgins (ds), recorded on May 28, 1965

滞在中のパリから久しぶりにNYCに帰っての録音。この前日にはこのメンバーのうちBobby hutchersonの代わりにFreddie Hubbardが入ってClubhouse(LT-989)を録音している。で,このアルバム,ビブラホンとの2フロントが実に心地よい。Dexterのテナーは音色,間,フレージング,どれをとってもすばらしい。(5/10)


4203 Andrew Hill / Andrew !!!

1. The Groits, 2. Black Monday, 3. Duplicity, 4. Le Serpent Qui Danse, 5. No Doubt, 6. Symmetry 
John Gilmore (ts), Bobby Hutcherson (vibes), Andrew Hill (p), Richard Davis (b), Joe Chambers (ds), recorded on June 25, 1964

4202とは一転して,かなり過激な内容のアルバムである。Andrew Hillのピアノは,そこまでやるか,というような和音を次から次へ繰り出す。そのなかでBobby Hutchersonの澄んだビブラフォンの音色が出てくるとちょっと安心してしまう。次に何が出てくるかわからない,そんな不安と期待を最後まで聞く方に持たせてくれる曲が続くが,これで当時は売れたんだろうか,とちょっと心配してしまう(5/6)


4202 Grant Green / I Want To Hold Your Hand

1. I Want To Hold Your Hand, 2. Speak Low, 3. Stella By Starlight, 4. Corcovado, 5. This Could Be The Start Of Something, 6. At Long Last Love 
Hank Mobley (ts), Larry Young (org), Grant Green (g), Elvin Jones (ds), recorded March 31, 1965

いきなりのタイトル曲のビートルズナンバー,しかも,何かほのぼのとしたアレンジで始まるので,なんじゃこりゃ,と思ってしまうが,後ろのドラミングが要所要所をしっかり締めている。さすがはElvin。その後はスタンダード曲が続くので,全体としては結構聞きやすい。Hank Mobleyの饒舌ではないがリラックスしたプレイも全編にわたって好印象だ(5/2)。


4201 Stanley Turrentine / Joyride

1. River's Invitation, 2. I Wonder Where Our Love Has Gone, 3. Little Sheri, 4. Mattie T., 5. Bayou, 6. A Taste Of Honey 
Stanley Turrentine (ts), Ernie Royal (tp), Clark Terry (tp), Snooky Young (tp), Jay Jay Johnson (tb), Jimmy Cleveland (tb), Henry Coker (tb), Phil Woods (as/cl), Jerry Dodgion (as/fl/a-fl/cl/piccolo), Albert J. Johnson (ts/ss/cl/b-cl), Robert Ashton (ts/cl), Danny Bank (bs/cl/b-cl/fl/a-fl), Kenny Burrell (g), Herbie Hancock (p), Bob Cranshaw (b), Grady Tate (ds), recorded April 14, 1965

これまで4〜6人のコンボで何枚もリーダー作を録音してきたTurrentineが,ビッグバンドをバックに初めて録音した作品である。しかもメンバーは凄すぎ,見ての通りそうそうたる面子である。そしてアレンジがOliver Nelsonとなれば,悪いはずがない。リーダーのテナーも冴えているが,テナーを最大限に引き立てるようなメリハリのきいたバンドアレンジやハーモニーに聞き入ってしまう。どう聞いてもWork Songもどきの4曲目と最後の密の味,が聞きどころである(4/19)。


4200 Jimmy Smith / Softly As A Summer Breeze

1. These Foolish Things, 2. Hackensack, 3. It Could Happen To You, 4. Sometimes I'm Happy, 5. Someone To Watch Over Me, 6. One For Philly Joe, 7. Willow Weep For Me, 8. Ain't No Use, 9. Angel Eyes, 10. Ain't That Love 
Jimmy Smith (org), Kenny Burrell (g), Eddie McFadden (g), Ray Crawford (g), Philly Joe Jones (ds), Donald Bailey (ds), Bill Henderson (vo), recorded February 26, 1958, October 14, 1958

58年録音の未発表集で,7曲目以降はボーカル入りのシングル盤で出されたものがボーナストラックとして入っている。1〜4曲目までのKenny Burrell,Philly Joeとのトリオのものがやはり光っている。しかし,やたらと煽るPhillyのドラムに安易に乗せられないでどっしりと構えて弾くオルガンとギターはさすがである。あまり速いテンポの曲がないせいかもしれないが,全体的にみて,良く言えば落ち着いて,悪く言えば盛り上がりに欠ける,そんな演奏である(4/14)。


4199 Lee Morgan / The Rumproller 

1. The Rumproller, 2. Desert Moonlight, 3. Eclipso, 4. Edda, 5. The Lady, 6. Venus Di Mildew 
Lee Morgan (tp), Joe Henderson (ts), Ronnie Mathews (p), Victor Sproles (b), Billy Higgins (ds), recorded April 21, 1965 & April 19, 1965

「月の砂漠」が入っていることで有名なこのアルバムだが,それだけではない。The Sidewinder路線の2匹目の泥鰌ねらいとも言われるが,そうではない。リズム・アレンジもきっちりしていて,それを支えるBilly Higginsのドラムが特に光っている。息のあった2管のハーモニーもたいへん心地よい。聞き込めばむしろSidewinderよりも奥が深いこのアルバムである。それにしても文字をぐにょっと曲げてしまうジャケットのデザインには脱帽である(4/13)。


4198 Bobby Hutcherson / Dialogue

1. Catta, 2. Idle while, 3. Les Noirs Marchent, 4. Dialogue, 5. Ghetto Lights 
Freddie Hubbard (tp), Sam Rivers (ts/ss/b-cl/fl), Bobby Hutcherson (vibes/marimba), Andrew Hill (p), Richard Davis (b), Joe Chambers (ds), recorded April 3, 1965

自作曲はひとつもなく,Andrew HillとJoe Chambersの曲で全曲が占められている。冒頭のラテンリズムの哀愁を帯びたテーマで安心してはいけない。Sam Riversの先発ソロに入るとワンコードでフリーキーな音色で吠えまくる。2曲目からはさらにフリー系の曲が続く。かなり心して聞かないといけない。最後の曲ではFreddie Hubbardのプランジャー・ミュートを使ったソロが聞き物。Sam Riversのバスクラとマッチして異様であるが美しい世界を築きあげている(4/12)。


4197 The Three Sounds / Out Of This World 

1. Girl Of My Dreams, 2. Out Of The Past, 3. Just In Time, 4. I'll Be Around, 5. My Silent Love, 6. Sanctified Sue, 7. Out Of This World, 8. You Make Me Feel So Young 
Gene Harris (p), Andrew Simpkins (b), Bill Dowdy (ds), recorded Febryary 4, March 7 & 8, 1962

通算9枚目のリーダー作であるが,この作品はグループがブルーノートを離れた1966年になって発売されたものである。しかし未発表集とは思えない選曲と演奏である。このグループのアルバムはほとんどがA面B面各4曲という配置であるが,このアルバムでもそれは踏襲されている。スタンダードにオリジナルをちょこっと混ぜて,超スローから小気味よいテンポまで取りそろえている。聞き所は2曲目のゴルソンナンバー。ゴルソンハーモニーがしっかりとピアノトリオの曲になっている(4/7)。


4196 Freddie Hubbard / Blue Spirits 

1. Soul Surge, 2. Blue Spirits, 3. Outer Forces, 4. Cunga Black, 5. Jodo
Freddie Hubbard (tp), James Spaulding (as/fl), Joe Henderson (ts), Kiane Zawadi (euphonium), Harold Mabern Jr. (p), Larry Ridley (b), Clifford Jarvis (ds), Big Black (conga), Hank Mobley (ts), McCoy Tyner (p), Bob Cranshaw (b), Pete La Roca (ds), recorded February 19 & 26, 1965

3管アンサンブルに時にコンガを加えた編成で,テーマ・アレンジを重視した作品だが,曲そのものは全体的に正直あまりおもしろくない。しかし,Freddieのトランペットはこの時期,ホント絶好調である。艶のある音,スピード感,歯切れ,いずれも言うことなし,という感じで吹きまくっている。4194, 4195, 4196番とFreddie入りが3枚並んでいるが,いずれも甲乙つけがたいアドリブである。(3/11)


4195 Herbie Hancock / Maiden Voyage 

1. Maiden Voyage, 2. The Eye Of The Hurricane, 3. Little One, 4. Survival Of The Fittest, 5. Dolphin Dance 
Freddie Hubbard (tp), George Coleman (ts), Hervie Hancock (p), Ron Carter (b), Tony Williams (ds), recorded March 17, 1965

今度は,George Coleman以外は,やはり後のV.S.O.P.クインテットのメンバーである。そしてこのアルバムでも,ShorterでなくColemanを持ってくるのがやはり絶妙。タイトル曲から始まる広大でゆったりしたイメージの曲には,怪しいShorterのテナーより,呑気にさらっと吹くColemanがあっている。Freddieは全般にわたって,得意の早吹きフレーズを連発する。しかし,吹きまくるというわけでもなく,起承転結のはっきりした,メリハリのあるソロが繰り広げられる。(3/9)


4194 Wayne Shorter / Speak No Evil 

1. Witch hunt, 2. Fee-F-Fo-Fum, 3. Dance Cadaverous, 4. Speak No Evil, 5. Infant Eyes, 6. Wild Flower, 7. Dance cadaverous (alt.)
Freddie Hubbard (tp), Wayne Shorter (ts), Hervie Hancock (p), Ron Carter (b), Elvin Jones (ds), recorded December 24, 1964

心霊写真のようなジャケット,怪しい曲名の数々,Shorter独特の世界が展開されるオリジナル曲の数々だが,内容はすばらしい。Shorter-Hubbardのフロントのハーモニーが,Shorterのふわっとしたテーマのラインを引き立てる。バンド全体を見ても,Elvinを除けば後のV.S.O.P.クインテットである。悪いはずがない。そこにTonyではなくElvinを持ってくるあたりが絶妙な人選。怪しい雰囲気のShorterの曲の土台をElvinがしっかりと支えている感じである。(3/3)


4193 Art Blakey And The Jazz Messengers / Indestructible!

1. The Egyptian, 2. Sortie, 3. Calling Miss Khadija, 4. When Love Is New, 5. Mr. Jin, 6. It's A Long Way Down
Lee Morgan (tp), Curtis Fuller (tb), Wayne Shorter (ts), Cedar Walton (p), Reginald Workman (b), Art Blakey (ds), recorded April 15, 1964, April 24, 1964, May 15, 1964

Freddie Hubbardが抜けてLee Morganが再加入しての1枚。すべてオリジナル曲で,内訳はフロントの3人が5曲,Cedar Waltonが1曲提供している。それぞれの作風がよく現れたオリジナル曲なので,誰の曲かがすぐ見当がつく。それでいて,いずれの曲もメッセンジャーズのサウンドになっているところが面白い。そのへんは御大Blakeyの影響なのか。特筆すべきは3曲目のWalton作のバラード,Shorterのテーマとそれにからむ管のアレンジが絶妙に美しい。(2/15)


4192 Big John Patton / Oh Baby! 

1. Fat Judy, 2. Oh Baby, 3. Each Time, 4. One To Twelve, 5. Night Flight, 6. Good Juice 
Blue Mitchell (tp), Harold Vick (ts), Grant Green (g), Calvin John Patton (org), Bem Dixon (ds), recorded March 8, 1965

このオルガントリオにこの2管の面子は,4138と全く同じである。いきなり,The Sidewinderのパクリのような曲でノーテンキに始まるこのアルバムは,ジャケットのある意味「怖さ」とはまったく正反対である。どの曲もリラックスした演奏となっている。というより,リラックスしすぎだし,いずれもメンバーのオリジナルだが,どちらかというと,「ダサイ」感じの曲が多い。まあ楽しけりゃいいんじゃない,というソウル・ジャズの典型。(2/3)


4191 Duke Pearson / Wahoo!  

1. Amandra, 2. Bedouin, 3. Farewell Machelle, 4. Wahoo, 5. ESP (Extrasensory Perception), 6. Fly Little Bird Fly
Donald Byrd (tp), James Spaulding (as/fl), Joe Henderson 8ts), duke Pearson (p), Bob Cranshaw (b), Mickey Roker (ds), recorded November 24, 1964

これまでBlue Noteではトリオ作品を2枚出しているが,このアルバムではホーンを入れることで,彼の自作曲の持つ良さが何倍にもふくれあがっているような感じがする。タイトル曲は5拍子のグルービーなナンバーだ。この曲から始まる4〜6曲目,レコードでいうとB面の曲が特にご機嫌である。(1/27)


4190 Freddie Roach / All That's Good

1. Journeyman, 2. All That's Good, 3. Blues For 007, 4. Busted, 5. Cloud 788, 6. Loie 
Conrad Lester (ts), Frederick Roach (org), Calvin Newborn (g), Clarence Johnson (ds), recorded October 16, 1964

混声のゴスペル・コーラスを入れたこのアルバムは,ジャケットのイメージ通りのサウンドとなっている。オルガン・トリオにテナーという,Blue Noteのひとつの定番から脱却した1枚とも言える。Freddie Roach自身がライナーノーツで書いているように,60年代の黒人街の"風景","大通り","街路","店"といった,ソウルタウンの文化を代表する曲がいっぱいつまっている。こういうアルバムは何も考えないで楽しみたい。(1/25)


4189 Joe Henderson / Inner Urge

1. Inner Urge / 2. Isotope / 3. El Barrio / 4. You Know I Care / 5. Night and Day 
Joe Henderson (ts), McCoy Tyner (p), Bob Cranshaw (b), Elvin Jones (ds) recorded on November 30, 1964

Coltraneバンドの中心メンバーを加えてのワンホーンアルバムである。例によって変態チックなオリジナル曲が冒頭から3曲続く。そのどれもが緊張感あふれる演奏で,これはワンホーンにして正解。こんなシリアスな曲にKenny Dorhamのちょっとノーテンキなラッパが入られてはたまらない。そして最後に,珍しくスタンダードを1曲入れている。しかしさすがに普通にはやっていない。コード進行を微妙に変えまくって,ジョー変バージョンになっていておもしろい。(1/20)


4188 Donald Byrd / I'm Tryin' to Get Home

1. Brother Isaac / 2. Noah / 3. I'm Tryin' To Get Home / 4. I've Longed And Searched For My Mother / 5. March Children / 6. Pearly Gates
Donald Byrd (tp), Stanley Turrentine (ts), Herbie Hancock (p), Freddie Roach (org), Grant Green (g), Bob Cranshaw (b), Grady Tate (ds), + Brass and Voices, recorded on November 17 & 18, 1964

4124に続いてゴスペル・コーラス,さらにはホーンセクション入りの壮大なアルバムである。サブタイトルのBrass With Voicesの名の通り,全編で激しいブラスが鳴り響く。ホーンのメンバーにはなんと贅沢にもClark TerryやJ.J.Johnsonなどのベテラン(当時は中堅?)も入っている。ファンキー・ソウルフルな曲の多い中,4曲目のジャズ版「母さんが夜なべをして♪」は,切ないまでに,もの悲しい唄で,印象に残る。(1/19)


4187 Larry Young / Into Somethin'

1. Tyrone / 2. Plaza De Toros / 3. Paris Eyes / 4. Backup / 5. Ritha
Sam Rivers (ts), Grant Green (g), Larry Young (org), Elvin Jones (ds), November 12, 1964

4183で緊張感あふれるプレイを繰り広げたトリオにテナーが入ったアルバム。テナー入りオルガン・トリオというとコテコテ系が多い中,このアルバムはそうではない。大きな違いはElvinのドラムとそれに啓発されたかのようなLarry Youngのシリアスなオルガンだ。いつもはノリノリのGrant Greenがバッキングに徹したり,ちょっとおとなしすぎるような感じもする。しかし全体のバランスは良く,Jimmy Smithから続くオルガン路線から大きく脱却した1枚である。(1/17)


4186 Hank Mobley / The Turnaround

1. Turnaround / 2. East of the Village / 3. The Good Life / Straight Ahead / 5. My Sin / 6. Pat'n Chat
Donald Byrd (tp), Freddie Hubbard (tp), Hank Mobley (ts), Barry Harris (p), Herbie Hancock (p), Paul Chambers (b), Butch Warren (b), Billy Higgins (ds), Philly Joe Jones (ds), recorded on March 7, 1963 and February 5, 1965

4149のセッションの残り2曲と1965年のセッションから4曲を集めたもの。どちらのセッションもメンバーが充実していて演奏の水準も高く,甲乙つけがたい。ただし,トランペットだけは,Freddie Hubbardの入った方の4曲が圧倒的に光っている。この時期のFreddieは楽器も鳴りきっており,絶好調そのもの。で,肝心のモブレーはというと,つい忘れがちであるが,オリジナルもハードバップらしい曲が多く,演奏も良い。特にバラード2曲がすばらしい。(1/11)


4185 Horace Silver / Song for My Father

1. Song for My Father / 2. Native Are Restless Tonight / 3. Calcutta Cutie / 4. Que Pasa / 5. Kicker / 6. Lonely Woman / 7. Sanctimonious Sam / 8. Que Pasa (trio version) / Sighin' And Cryin' / Silver Treads Among My Soul
Carmell Jones (tp), Blue Mitchell (tp), Joe Henderson (ts), Junior Cook (ts), Horace Silver (p), Teddy Smith (b), Gene Taylor (b), Roger Humphries (ds), Roy Brooks (ds), recorded on October 31, 1963 (#3, 6, 7, 8), Jaunary 28, 1964 (#9, 10) and October 26, 1964 (#1, 2, 4, 5) [7-10: CD bonus tracks]

1963年から1964年の1年間にまたがった3回のセッションを集めたアルバム。最初の2セッションがMichell-Cookのフロント。タイトル曲を含む最後のセッションでは,ラッパはMitchellほどフレーズが流暢でないものの艶のある音のJonesに,サックスはスケールの大きいソロを聴かせるJoe Henに変わっている。クインテットの過渡期にあたるアルバムだ。最後のセッションのほうが良い曲が多いので歩がいいが,フロントの違いを聞き比べてみるとおもしろい。(1/5)


4184 Sam Rivers / Fuschia Swing Song

1. Fuchsia Swing Song / 2. Downstairs Blues Upstairs / 3. Cyclic Episode / 4. Luminous Monolith / 5. Beatrice / 6. Ellipsis
Sam Rivers (ts), Jaki Byard (p), Ron Carter (b), Tony Williams (ds), recorded on December 11, 1964

マイルス・クインテットに抜擢され,しかし数ヶ月で脱退したRiversのBlue Note初リーダー作である。4180ではかなりフリーよりの演奏であったが,このアルバムではハードバップ的な作りの曲が多く,リラックスした感じの演奏になっている。とはいえ,オーソドックスな枠組みの中で,ソロは前衛的な感じが所々に顔を出しており,それがおもしろい。奥さんに捧げた5曲目のミディアム・バラードの美しいメロディがなんといっても印象的だ。(12/21)


4183 Grant Green / Talkin' About!

1. Talkin' About J.C. / 2. People / 3. Luny Tune / 4. You Don't Know What Love Is / 5. I'm an Old Cowhand
Grant Green (g), Larry Young (org), Elvin Jones (ds), recorded on September 11, 1964

タイトル曲はアルバムタイトルにイニシアルが加わっている。もちろんコルトレーンに捧げたものだ。ドラムはElvin,ということで,全編,ピリピリとした緊張感が漂った演奏が続く。普段はほとんどバッキングをしないGrant Greenが,Larry Youngのソロの時に思わずバッキングをしている曲もある。それほどまでに気合いの入った演奏である。Blue Noteのオルガン・トリオというと,コテコテのファンキーものが多い中,このアルバムは実に硬派だ。(12/14)


4182 Wayne Shorter / JuJu

1. Juju / 2. Deluge / 3. House of Jade / 4. Mahjong / 5. Yes or No / 6. Twelve More Bars to Go / 7. Juju (Alt.) / 8. House of Jade (alt.)
Wayne Shorter (ts), McCoy Tyner (p), Reggie Workman (b), Elvin Jones (ds), recorded on August 3, 1964

初期のコルトレーン・カルテットのメンバーを相手に,コルトレーンに影響を受けながらそれとは違う方向に行くんだぞ,というShorterの気合いが満ちあふれているアルバムである。笹?の茂みから顔をのぞかせるshoterのジャケットにもその気合いが感じられる。その気合いが気負いにならず,スケールの大きい大河ドラマのような演奏が本作の随所に聴かれる。曲も有名曲のYes And Noをはじめ,精巧なつくりの曲が多い。(12/7)


4181 Kenny Dorham / Trompeta Toccata

1. Trompeta Toccata / 2. Night Watch / 3. Mamacita / 4. Fox
Kenny Dorham (tp), Joe Henderson (ts), Tommy Flanagan (p), Richard Davis (b), Albert Heath (ds), recorded on September 4, 1964

ファンファーレで始まるタイトル曲は結構荘厳な感じなのだが,テーマもアドリブもDorhamのラッパがちょっとヒョロいので,それほど荘厳さが感じられない。それにしてもDorhamとHendersonのコンビは良い感じのオリジナル曲を書くものだ。このアルバムでは2曲目のDorham作のNight Watch,3曲目のHenderson作のMamacitaが双璧である。ただ,曲は良いのだがDorhamの調子が今ひとつなのが残念。アドリブもあまり脈絡のないソロが多いような気がする。(12/6)


Back Number: Blue Note 4151-4180
Back Number: Blue Note 4121-4150
Back Number: Blue Note 4091-4120
Back Number: Blue Note 4061-4090
Back Number: Blue Note 4031-4060
Back Number: Blue Note 4001-4030

Last Update:2005/6/25