
このページでは「完全版」(※1)のルールから、ソードワールドのキャラクターがどのような距離感を持って戦闘をしているのかを考えて見ます。
ラウンド 接敵状態 武器の長さ 移動距離 攻撃オプション 飛び道具 魔法 比較 まとめ 参考文献
ソード・ワールドRPGで戦闘時などに使う時間単位の事をラウンドと呼びます。
この1ラウンドの間にキャラクターは決められた範囲の事を一つする事ができます。
ソード・ワールドRPGの1ラウンドは10秒です。
1ラウンドのうちにキャラクターが行える行動はベーシック(※1)P87〜や完全版(※2)P42〜の他、完全版(※2)P287〜には戦闘オプションが載っています。
ソード・ワールドRPGでは、近接武器で攻撃しあうことが可能な距離にいる状態を「接敵状態」と呼びます。(ベーシック(※1)P91)
実際の距離としては3メートル以内を「接敵状態」とみなすとの回答が2000年6月のQ&Aでされています。おそらく「静止」状態で移動可能な距離を基にした数字なのでしょう。
接敵状態にあるキャラクター同士は行動に制限が加わります。
戦闘から離脱する際に、代わりに攻撃を受けてくれるものがいないと、全力で逃げなければならず、防御に大きなペナルティを受けるのです。
ソード・ワールドRPGでは、「突撃」のルールの欄に武器の長さの計算式が載っています。
「突撃」のルールの欄に載っているということは「スピア」などの「突撃」に使うことができる武器だけに適用されるものですが参考にはなります。計算式は「必要筋力」×15cmです。
具体的には「必要筋力」が2の武器で30cm。「必要筋力」が30の武器だと4.5mということになります。
ソードワールドのキャラクターには移動できる距離が決められています。
また、移動の方法も「全力移動」と「通常移動」と「静止」の3つに分けられています。
「全力移動」は移動に神経を集中する行動です。殆ど他の行動を取る事はできませんが、距離は稼げます。
それぞれのキャラクターが「全力移動」で移動できる距離はPCであれば「敏捷度」×3倍メートル。モンスターであれば「移動速度」×3倍メートル、になります。
「人間」の「敏捷度」は殆どの場合4〜24ですから、「全力移動」で移動できる距離は12m〜72m程度ということになります。
「通常移動」は移動しながら攻撃など他の行動をとるときの移動方法です。
それぞれのキャラクターが「通常移動」で移動できる距離はPCであれば「敏捷度」メートル。モンスターであれば「移動速度」メートル、になります。
「人間」の「敏捷度」を基に考えると「通常移動」で移動できる距離は4m〜24m程度ということになります。
「静止」は何か他の行動を集中して行うときの移動方法です。
「静止」時でも各キャラクターは3メートルまでなら移動できます。
ちなみに「フライト」の魔法を唱えると「移動速度」は50になります。
ベーシックでは残念ながら割愛されていますが、完全版(※2)P287〜にはさまざまな攻撃オプションが掲載されています。
「防御専念」「なぎ払い」「体当たり」の攻撃オプションは基本的には「通常移動」まで可能であることが1998年8月のQ&Aによって示されています。「体当たり」については「全力移動」まで可、「防御専念」については静止のみ可、としても良い、とのことも同じく示されています。(個人的に「防御専念」は「通常移動」可にした方がビジュアル的にかっこ良い気がします。)「強打」「組み合い」「部位狙い」も「通常移動」まで可能としてよいのではないかと思います。
攻撃オプションの中でも、移動に関して特別な処理を必要とするのが「突撃」のルールです。この攻撃オプションは「全力移動」することによって自重の運動量を衝撃に変えて打撃を与えるものです。
そのため、距離が近すぎると、十分な運動量が得られません。ルールとしては「武器の長さ」の2倍の距離が必要とされています。もちろん「全力移動」で届かない距離であれば攻撃は出来ません。
「武器の長さ」は30cm〜4.5m程度でしたから、60cm〜9m程度から「突撃」可能ということになります。「全力移動」の距離は12m〜72mでしたので、これが到達可能な距離です。
ソード・ワールドRPGの飛び道具には「投擲武器」と「射撃武器」の2種類があります。
「投擲武器」は手などで直接投げる武器のことです。基本ルールでは「投擲武器」の射程は20mまでとされています。
「射撃武器」は弓などの道具を使って打ち出す武器のことです。基本ルールで「射撃武器」の射程は100mまでとされています。
「投擲武器」「射撃武器」ともに完全版(※2)P287の「飛び道具の射程延長」のルールを使えば射程を延ばすことが出来ます。しかし射程を延長すると「攻撃力」にペナルティを受けます。「投擲武器」では20mを超える1mごと、「射撃武器」では100mを超える5mごと、に−1です。
「投擲武器」の最大射程の武器は「ジャベリン」の(30+(キャラクターの筋力)×3)メートル、もしくは、「ロック」の(20+((キャラクターの筋力)−(必要筋力))×5)メートルになります。「筋力」を最大で24とすると「ジャベリン」の最大射程は102m、また「必要筋力」1の「ロック」の最大射程は135mになります。(6ゾロでないと当たらないと思われるので意味の無い計算ですが)
一方「射撃武器」の最大射程の武器は「バリスタ」の(150+(必要筋力)×10)メートルです。「必要筋力」を最大で24とすると「バリスタ」の最大射程は390mになります。(これも6ゾロでないと当たらないと思われるので意味の無い計算です)
その他、フォーセリア世界には「カタパルト(投石器)」も存在するようです。私は個人的にこれを「スリング」の大きなものと解釈しています。「スリング」の射程はルール上100mです。(何かルールがあるようでしたら教えてください。「カタパルト(投石器)」は好きな武器なので(笑))
また、ソード・ワールドRPGの飛び道具は「静止」状態でないと攻撃に使うことは出来ません。すなわち、飛び道具を使う者が動ける距離は3mということになります。個人的な意見ですが、この3mの距離は上記の射程に含まれていると考えて良いと思います。すなわち、射程距離にこの3mを足すことは出来ません。
それからソード・ワールドRPGの飛び道具は「接敵状態」で攻撃に使うことは出来ません。すなわち、敵との距離が3mを超えていないとなりません。
ソード・ワールドRPGの魔法は術者に見えているものにしか掛けることは出来ません。また、呪文ごとに「距離」が決められています。そのため「距離」内で術者が見えている地点からのみ魔法は発動させることが出来ます。
魔法の「距離」の種類には。「術者」「接触」「30cm」「10m」「20m」「30m」「500m」「1km」「建物の中」「無限」などが有ります。
ソード・ワールドRPGの魔法には「効果範囲」というものもあります。魔法が発動した地点からその魔法の効果が及ぶ範囲です。例えば「距離」が「20m」で「効果範囲」が「半径5m」だとしたら、魔法は最大で術者から25mの地点まで到達させることが出来るということになります。
また、ソード・ワールドRPGでは「魔法の拡大」ということが出来ます。「距離」の拡大は精神力の消費に比例して増やすことが出来ます。
ソード・ワールドRPGの魔法は「静止」状態でしか掛けることが出来ません。従って魔法を掛ける術者自身が歩いて移動できる距離は3mということになります。
ソード・ワールドRPGの場合、攻撃的な魔法の「距離」はおおよそ30m以内に収まっています。「効果範囲」も大きくて半径10m程度です。すなわち、ソード・ワールドRPGの攻撃的な魔法の到達距離は、拡大を考えなければ、50m以内に収まると考えて良いと思います。
上記の考察を基にして表を作ってみました。(雑な表で申し訳ないのですが)
射撃武器の射程距離が長いことが分かります。
| 行動 | 距離 | ||||||||||||
| 接触 | 60cm | 3m | 4m | 9m | 12m | 20m | 24m | 50m | 72m | 100m | 135m | 390m | |
| 接敵状態 | − | ○ | ○ | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × |
| 全力移動 | − | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | △ | △ | △ | △ | □ | □ | × |
| 通常移動 | − | ○ | ○ | ○ | △ | △ | △ | △ | □ | × | × | × | × |
| 静止 | − | ○ | ○ | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × |
| 近接武器攻撃 | ○ | ○ | ○ | ○ | △ | △ | △ | △ | □ | × | × | × | × |
| 突撃 | × | △ | △ | △ | ○ | ○ | △ | △ | △ | △ | × | × | × |
| 投擲武器 | × | × | × | ○ | ○ | ○ | ○ | △ | △ | △ | △ | △ | × |
| 射撃武器 | × | × | × | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | △ | △ |
| 魔法 | ○ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | □ | □ | □ | □ | □ |
「○」は到達可能もしくは行動可能。
「△」は条件によっては到達可能もしくは行動可能(必要筋力や敏捷度などの兼ね合い、魔法の種別)。
「□」は厳しい条件が必要(「フライト」の呪文や「距離」の拡大など)。
「×」は通常では不可能。
ゲームをする際に時折問題となると思われる部分です。その分、何をいまさらという感じの考察になっていますが、お許しを。
自分はルールなど読み込まずに、適当にそれでいいよ、という感じでゲームをしていた(笑)ので、今回改めて見直すと、このようになっていたのだ、と思う部分がありました。
ルールの運用によっては多少解釈が異なってくる部分があるかと思いますが、掲示板などで教えていただければ嬉しいです。
(※1)ソード・ワールドRPGベーシック:初版、平成16年4月25日、清松みゆき/グループSNE
(※1)ソード・ワールドRPG完全版:第四版、平成10年10月20日、清松みゆき/グループSNE
(※2)ソード・ワールドRPG【Q&Aブック】:初版、平成8年8月30日、清松みゆき/グループSNE
(※3)狙え!魅惑の大出世〜新ソード・ワールドRPGリプレイ4:初版、平成14年5月30日、秋田みやび/グループSNE:著 清松みゆき:監修
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