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フォーセリアの進化論(2001.12.10)

 このページでは、フォーセリア世界における進化論を展開します。

 あなたのデザインするソードワールドの生物がより最もらしからんことを願って、、、

現実とフォーセリアの違い 生物の起源 進化の存在 地域による多様性 古代種族と現在の種族
環境要因 進化の速さ 進化の理論 進化期と停滞期 文化の進化 参考文献


現実の進化論とフォーセリアとの違い

 現実の進化論ではネオダーウィニズムといわれる考え方が基本にあります。乱暴にまとめてしまいますと、すなわち、、

最初に単一又は少数の原型となる生物が現れる。

突然変異で様々な種になる。

様々な種は生存競争を行い、

優勢な種のみが生き残る。

という考え方です。

 フォーセリアでは神話が正しい歴史とされ、神が多種の生物を創ったことが明らかな世界です。

 また魔法が実在する世界ですので、その影響が進化にも大きく関与するものと思われます。

 そのため現実の進化論をそのまま適用することには注意が必要です。

 魔法や神の実在を前提にした議論が必要になるのです。


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フォーセリアの生物はどこから生まれたのか?

 生物の起源の問題は現実の世界では未だ解決していない問題です。

 最初の生命は火山で生まれたとも、深海で生まれたとも、はたまた宇宙で生まれたとも言われています。

 しかしフォーセリアは神が実在する世界です。

 人間を含む多種の生物は、世界樹と呼ばれる世界最初の植物の実から、神が創造したことが神自身の言葉で知られているのです。

 ただし、知られている例外もあります。

 神、竜、世界樹は始原の巨人の体から生まれたとされています。

 始原の巨人とは、その死から世界が始まったとされる世界と同じ大きさの巨人です。

 また「混沌」と呼ばれるものの中にも起源が分からないゆえに「混沌」と呼ばれているものが存在しています。


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フォーセリアに進化はあるのかどうか?

 神が全ての種族を創ったとすれば、進化は一切存在しなかったのではないか? という考え方もあります。

 その考え方は現実世界でも「創造論」として知られています。

 しかし、後に述べる地域による多様性古代種族と現在の種族等から、生物の進化、少なくとも生物が自然の中で変化していくこと、はフォーセリアにも存在するものと考えられます。

 付け加えて言うならば、現実の「創造論」の様に、世界が進化論に適合しているように見えるのは、神がそう見せかけて創ったからだ。というように、反論不可能なところに逃げ込むことはフォーセリアでもできます。

フォーセリアみたいなファンタジー世界だとこの方が説得力有ったりして、、、


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地域による多様性

 西部の未開地における、多種多様な生物。東部ムディールに見られるという、白い虎。

 これらも神が作り、その地域にのみ配置したのでしょうか?

 これには、世界は創造時のまま、生物は変化しないが移動と減少を繰り返した、そして、進化したという3つの考え方があると考えられます。


 世界は創造時のまま、というのは全能の神が各地の環境、その変化全てを考えて、全ての生物を創造し配置したという考え方です。

 しかし、神々の大戦をも防げなかった神が、そこまでのことができるのか非常に疑問です。

 また世界に対する神の干渉が無くなった後の変化にも、フォーセリアの生物たちは適応しているようです。

 例えば、古代王国の実験の失敗で発生した西部諸国プロミジーの氷結海の生態系など。

 もっとも、神がそのように見えるように世界を創った、という創造論はどんなときにも適用できるのですが、、、


 生物は変化しないが移動と減少を繰り返したというのは、神は全ての生物を全ての地域に配置していたのだが、環境に適用できない生物は絶滅を繰り返して、または、他の地域に移動したため、その地域にはその環境に適応した生物のみが生き残ったという考え方です。

 フォーセリアに関する証拠が乏しいため、この考え方に具体的に反論することはできません。

 (現実の世界では地層の中に、それらの生物が過去に存在したという形跡が見あたらないことから想像できるのですが、、)

 もう一つは、現実世界でそうであると考えられているように、地域ごとにその環境に合わせて生物が進化していったという考えです。
 実際上、すべての種を神が用意していたと考えるのは、フォーセリアの神の能力を越えていると思われますので、少なくとも、一部分では変化が起こったと考えるのが妥当です。


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古代種族と現在の種族の違い

 フォーセリアでは一般に現在生きている種族よりも、神々の時代に生きていた古代種族の方が(魔法的に)優れ、そして世界と同時に生まれた太古の種族がさらに優れた種族とされています。

 古くから存在する種ほど、寿命も力も強く、またそれに反比例するように繁殖力が弱い種が多いようです。


 この生物の変化が真実だとすると、神がデザインした魔法的な生物よりも、もっと現実世界に似た肉体的な生物の方が、フォーセリア世界には適合していたということなのかもしれません。


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進化を及ぼす環境要因〜魔力による変異

 現実世界の進化論では、食糧事情、暑さ、寒さ、水の有無、外敵、等の様々な環境条件が淘汰圧として存在していて、これが進化を促していると考えられています。


 フォーセリア世界でも、この事情は一切変わりません。

 そのため、竜のように淘汰圧が存在しない種族は進化しにくいものと考えられます。


 また、フォーセリア世界は魔力が存在する世界ですので、その影響を生物は少なからず受けます。

 顕著なのが、オランの北東にある「墜ちた都市」レックスでの特異な生態系や、呪われた島のマーモ島における闇の森、などです。

 逆に高度に魔法的な生物は、フォーセリア世界に魔力が薄れてきたことに依る逆の淘汰圧を受けており、それが古代種族と現在の種族の違いを生んでいるのかもしれません。


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進化の速さ

 現在考えられている現実の類人猿の進化では、今から約50万年前にジャワ原人や北京原人が居り、数万年前に現在の人間とほぼ同じ人種のクロマニョン人が居ます。

 ちなみに、この数万年前ころに、有名なマンモスやサーベルタイガーが生きており、
そして今は絶滅しています。


 一方、フォーセリアで進化が始まったと考えられるのは、神々の大戦が始まってからでしょう。

 神々の大戦が始まる前には、生物はすべて神々に統制されており、一切の変化は起きなかったと思われるからです。

 神々の大戦がどれくらい前に起きたのかははっきりしませんが、神々の大戦が終わってから古代王国が成立するまで長く見積もって数千年、古代王国の続いた期間も長く見積もって数千年。

 すなわち、神々の大戦は長く見積もっても1万年ほど前に起きた事件ということになります。


 よく考えるとこの速さは現実から見て、かなり異常と言わざるを得ません。

 エルフのような妖精や竜などの、寿命が千年以上もの種族は、神々の大戦が終わってから、多くても十数世代しか経っていないはずです。

 また、西部の未開地や混沌の地で環境に異常に特化した生物たちも、たった1万年で進化したのでしょうか。

 上記で述べたように現実に人は1万年前には、もう新人のクロマニョン人になっていたのです。


 このことから考えると、フォーセリアでの進化は現実とは、少し違うプロセスを踏んでいるということが考えられます。

 次項で少しつっこんで考えます。


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進化の理論

 進化の理論は現実の進化論とフォーセリアとの違いでも述べたように、ネオダーウィニズムという考え方が基本となっています。

 しかし、このネオダーウィニズムで変化の要因とされている優越な突然変異の確率は天文学的にとても低く、現実の進化の速さには、とても追いつかないことが分かっています。

 そこで現在の進化論の課題は、この進化の速さの矛盾を解決するための理論を模索する事にあるようです。


 フォーセリア世界では、前項で考察したとおり、現実よりも進化が速いと考えられます。

 そのため、現実世界で考えられている理論がさらに加速されているか、現実とは違う作用が働いていると考えられます。

 この項目では、進化の速さに関係する現実の理論の概要と、それをフォーセリアに当てはめたときにどのようになるかを考えてみます。


 まず突然変異の確率ですが、現実世界と比べれば、フォーセリアの方が高いことは考えられます。

 なんといっても、結構簡単に魔獣などが創れてしまう世界なのですから、生物を変える力は現実よりも強く働いていると考えるのが妥当です。

 現実には存在しない、環境からの「魔力」や「気」の影響があるのでしょう。

 また、現実世界では、突然変異体はたとえ有利な変異でも、すぐには広まらず、確率的に種の平均に収束して変化を妨げる働きがあるといいます。

 フォーセリア世界では有利な変異体が広まりやすいのかもしれません。


 それから自然淘汰説に対してラマルクという人が唱えた説があります。

 それは用不用説と呼ばれていて、生物にとって有用な能力は発達し、使っていない不要な能力は発達せずに退化するという説です。

 実際にも、鍛えれば筋力は付くし、知識は増えます。

 しかし、生まれた後から得たもの(獲得形質という)が、種としての情報を伝える遺伝子に還元する道がない、ので、この説は否定されています。現実では。

 しかし、フォーセリアでは、事情が違うかもしれません。

 魔力を介して獲得形質が種に還元することが十分に考えられるからです。

 獲得形質が種族に還元する、となれば、進化の速さは上がります。

 力を鍛えればその能力を子供に伝えることが出来るのです。一世代でがらりと種が変わる可能性さえ出てきます。


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進化期と停滞期

 現実世界の進化論では、化石などの調査から、進化期と停滞期が存在することが分かってきているようです。

 大規模に生物が絶滅する時期があり、その時期をまたぐと生態系が大きく変わる事が確認されているのです。

 マントルの流動による周期的な寒冷期や小惑星の衝突などが、大量絶滅の原因として考えられています。


 フォーセリアでもおそらく何回かそういう時期があったに違いありません。

 考えられるのは、神々の大戦、古代王国と巨人の戦争、魔精霊の暴走、それに100年に一度周期的に起こるといわれる大規模な自然災害、などです。


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文化の進化論

注)この項目は参考文献の「豪快!痛快!進化論」様からとてつもない影響を受けています。

 ダーウィンの進化論が発表されたときに、喜んで受け入れたのは、産業革命を始めた資本家たちだったと言われています。

 自然淘汰=弱肉強食という考え方が競争を強める社会に適合したのでしょう。

 裏を返せば、人の文化や技術も生物と同じように、競争によって進化していく、という考えが背景にあるということです。


 フォーセリアでも、同じことでしょう。

 絵や音楽、アイテムの製造技術、剣の振り方、魔法も。そして、特に言葉。

 フォーセリアではグラスランナーのように種族の言葉さえ無くしてしまう者がいる位なのですから。


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参考文献

 話の展開において、以下のサイトを参考にさせていただきました。

 ありがとうございました。

豪快!痛快!進化論
進化論と創造論〜科学と疑似科学の違い〜


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