
このページでは「完全版」(※1)の記述などを元に、アレクラスト大陸における冒険者の店が仲介料によってどのような経営をされているかを考察しています。
生活費 維持費 経費 収入 取り分 報酬、仲介料 依頼の回数、冒険者の数 まとめ 参考文献
以前にアレクラストの衣食住で考察したとおり、アレクラスト大陸で最低限の生活を行うには一年で約3500ガメル必要です。
これは家付きの場合の試算ですが、店員は冒険者の店で生活しているでしょうから、この値を当てはめてよいでしょう。もちろん店主の家族も暮らしていかなければならないのはいうまでも有りません。
標準的な冒険者の店として「青い小鳩亭」を例に挙げると、この店は店主とおかみさんの二人で切り盛りしています。
その他にマウナや他のウェイトレスのように、臨時雇いの者も何人か雇っているようです。
ここはざっくりと「青い小鳩亭」が養うべき人数は「3人」としますと、必要な経費は最低10500ガメル、という事になります。
標準的な家屋一軒の値段が10万ガメルであることが「Q&Aブック(※2)P340」に載っています。
「青い小鳩亭」のような冒険者の店も大体同じような値段でしょう。
これを10年で支払うとすると1年で10000ガメル。
店を維持する値段としては他にもいろいろとあるでしょうから一概には言えないかもしれません。
また、家屋は一度購入すれば、10年と言わず、何十年と持つのかもしれません。
しかし、ここではざっくりと1年で一万ガメルということを基準に考えます。
店の維持費と店員の生活費を合計した経費が店に最低必要な経費です。
「青い小鳩亭」では一年間で生活費と店の維持費にそれぞれ最低約一万ガメル掛かります。
合わせると冒険者の店に掛かる経費は年間二万ガメル、という事になります。
冒険者の店が冒険者の店と呼ばれる所以。それは冒険者の仕事を仲介することによって収入を得ていることに有ります。
もちろん、冒険者への仲介料だけで収入を得ている店は稀でしょう。
多くの店は食事や酒を出します。そして、宿。
生活用品や冒険に必要な品を売って稼いでいる店も多いでしょう。
しかし、そういった商売のことはまたの機会に譲って、本考察では簡便のために、冒険者の店が仲介料で経営していくことを前提に考えます。
ベルダインにある牢獄亭の斡旋料は10%とされています。→フォーセリア辞典「冒険者の店」の項目
ここでは、この比率を基本に考えます。
すなわち、依頼者は冒険者に支払う報酬に加えて、店への仲介料を1割余分に支払っていると考えるわけです。
「ベーシック」(※3)P267にて冒険者に支払われる標準的な報酬は(冒険者レベル)x(冒険者レベル)x200 であるとされています。
駆け出しの冒険者(LV2〜3)一人が一回に受け取る報酬は大体1200程度、という事になります。
一つの冒険者グループを5人程度だとすると、1回の依頼で発生する報酬金額は約6000ガメル。冒険者の店が受け取る仲介料は約600ガメルという事になります。
もちろん、高レベルの冒険者より多くの報酬を受け取りますので店に入る仲介料もそれにつれて増えることになります。
「青い小鳩亭」のような冒険者の店に掛かる一年間の経費は約二万ガメルでした。→店の経費
そして、店への仲介料は一回の依頼で約600ガメル。
もし、冒険者の店が依頼の仲介料だけで店を経営していくとすると、年に30回強の依頼を仲介する必要が有ります。
つまり、約10日に1回のペースで仲介をする必要があるわけです。
一方、冒険者にも生活が有ります。冒険者が1回の依頼で受け取る報酬は約1200ガメルでした。
アレクラストの衣食住をもとにすると、宿無しの冒険者が一年間暮らすためには7000ガメルほど掛かりますから、駆け出しの冒険者は年に約6回、2ヶ月に1回の依頼を受ける必要が有ります。
店と冒険者たちが最低限の収支で動いていることを想定しますと、店がこなさなければならない依頼と冒険者がこなさなければならない依頼には5〜6倍の差が有ります。
すなわち、一つの冒険者の店には大体5〜6組の冒険者グループが存在するという事になるのではないでしょうか。
以上、とりとめもなく、冒険者の店の経営について考察してみました。
店の個々には大きな差があるでしょう。ここでは考えていない仲介料以外が収入のほとんどという店も多いように思えます。
でもまあ、いつもお世話になっている冒険者の店の雰囲気をこんな観点から見直すのも良いのではないでしょうか。
もしかすると、あなたも冒険者を引退した後に、そういう店を経営することになるかもしれないのですから。
(※1)ソード・ワールドRPG完全版:第四版、平成10年10月20日、清松みゆき/グループSNE
(※2)ソード・ワールドRPG【Q&Aブック】:初版、平成8年8月30日、清松みゆき/グループSNE
(※3)ソード・ワールドRPG ベーシック:初版、平成14年4月25日、清松みゆき/グループSNE
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