歯周病の予防について

 [八〇二〇」(はちまるにいまる)という言葉を、どこかで見たり聞いたりしたことが
あるでしょうか。
 これは、厚生省と日本歯科医師会が共同で進めているキャンペーンで、80歳で20本以上の歯を
残そうという意味なのです。しかし、今現在、統計的には、80歳では、5本程度の歯しか残っていない
という結果がでており、目標達成のためには相当の努力が必要です。
 では、歯を健康な状態で残すためには何が必要であるか、それにはまず、成人の90%以上が
罹患していると言われる歯周病(歯槽膿漏)への対策であると思われます。
 今、このページをご覧になっている皆さんは、インターネットウィルスというものをお聞きになった事が
あるかと思われますが(中には痛い目にあったという方もいらっしゃるでしょう。)、最近のウィルスは
かかってしまうと、治すのが難しく、予防(ウィルス駆除ソフトのインストール)が一番効果的であり
大切だといわれています。
 歯周病もまったく同じような性格を持っており、予防が大切なのです。
 一般に予防という言葉を使いますが、歯周病の予防の場合、少し意味合いが違ってきます。つまり、
病気にかからないようにする本来の意味の予防ではなくて、慢性の病気にかかっているけれど、
症状も無く、安定した状態を保っていこうという”予防”なのです。
 例えば、歯茎がはれたり、膿が出たりしても、薬を塗ったり、飲んだりしただけですぐ治ってしまった
という方もおられると思います。でも、それは歯周病が治ったのではなく、症状が一時おさまっただけであり
病気の原因になったものは、歯茎の中に時限爆弾のように潜んでいるのです。そして、また、
そこの歯に強い力がかかったり、体調が不良になった時等に、再び症状が表れてくるのです。
そしてそれを繰り返しながら、次第に歯周病は進行し、歯を支えている骨も少なくなっていくのです。
 だから、痛みが治まったから”良し”ではなくて、糖尿病や高血圧症のように、その症状を
落ち着かせたままでコントロールしていくことが大切なのです。
 それではそのためにはどうすればいいか、まず一番に考えなくてはいけない大前提が
プラークコントロールです。
 それでは次回はプラークコントロールについてお話します。
      

コラム1 目次に戻る

topに戻る