妊娠中の口の中

 現在、森岡歯科には衛生士が3名おりますが、彼女たちの2名が幼児、乳児の母親であり
また残りの一名も妊娠中の母親予備軍であり、彼女たちを歯科的観点から見ていると
特有の症状、注意点があるようです。
 ここでは、女性の皆様の一大事業である妊娠、出産、そして育児期における問題点、注意点について
説明していきたいと思います。

 妊娠期において、女性ホルモンであるエストロゲン、プロトロンゲンは徐々にその濃度を増し
それに伴い歯肉の細菌の勢力争いにも大きな変化ができてきます。
そしていろいろな症状が現われてきます。

 妊娠2〜3ヶ月前後をピークに歯肉炎及び歯肉腫が起こりやすいことがあります。
これはホルモンの変化によるものもありますが、基本的な原因は、最近よく耳にするようになった
バイオフィルムというものです。
 だからこの時期においても、歯周病変に対する治療の基本は、口腔内の清掃による
バイオフィルムの除去ということになります。

 昔からよく「子供を産むとカルシウムがとられて歯がだめになる。」等と言われることがありますが
これは間違いです。
 妊娠期という時期は、個人差こそあるもののつわりというものに悩まされます。
つわりは妊娠5,6週より15,6週あるといわれます。早朝、空腹時に現れやすく
歯磨きなどが困難になります。また併せて、食習慣や嗜好の変化があり、また嘔吐が繰り返されることもあり
口の中のPHが変化し、虫歯菌が働きやすい環境をつくってしまいます。
そういう理由で虫歯になりやすいのです。
 
       

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