口臭について

 最近、自分の口臭が気になるという人が増えているようです。
実際には、他人に不快感を与えるほどの口臭の場合は少なく、本人が気にしすぎているという例が
多いようですが、反面、そのために他人とのコミュニケ−ションがうまくいかず、自信がなくなってしまう
口臭ノイローゼのような悩みを持つ人も多いようです。

 さて実際に、口臭とはどういうものでしょうか。
 先ず生理的な口臭です。
 口臭は年齢的に変化していきます。
小さい子供は、甘くやわらかい匂いがします。
思春期になると、少しきつい刺激臭となる場合も多く
女性の場合、生理時や妊娠中は口臭がきつくなります。
そして、中年期から年を経るに従い、口臭はきつくなっていきます。
 時間的な変化もあります。 
起床時や空腹時、また緊張時には口臭がきつくなります。
これは老年期の口臭なども同じ原因なのですが、唾液が少なくなってきた時に
口の中の細菌が増殖し、活動が活発になるためです。
 もちろん、飲食による口臭もあります。
にんにく類や酒、コーヒー、喫煙などによる口臭です。

 その他に、口臭の原因として、体の異常からくるものとしては、副鼻腔炎、呼吸器・消化器の異常
腎臓・肝臓の異常、糖尿病などがあります。
が、しかし、口臭の8割以上のものは口の中に原因があるといわれています。

 それではここからが本題です。
口の中の原因とその予防法、解消法についてお話しましょう。
 口の中には、普通何百億という数の細菌が存在しており、それが食べ物などを分解する際に
臭気成分が造られます。硫化水素やメチルカプタンなどです。
だからこの発生を抑えることが口臭の予防となります。

 口の中で一番の原因となっているのが舌苔です。
舌苔とは、舌の表面に脱落した粘膜細胞や血球成分がついたもので
これが細菌によって分解されると悪臭が発生します。
この口臭を防ぐためには、舌苔を取り除けばいいわけですが、一番付着しやすい舌の奥の部分を
舌ブラシや歯ブラシでやさしく取り除くようにしてください。

 歯周病や虫歯も口臭の原因となります。
いや、実際のところ、先ずは歯周病も虫歯も口臭も同じことが原因となります。
口の中の清掃不良です。
そして歯周病や虫歯が進むと、細菌の隠れ場所も多くなり、また細菌のエネルギー源となる
食べカスや破壊された組織や血球成分なども多くなり、口臭も強くなると言うことになります。
また、歯の根の先に膿がたまり、それが口の中に漏れ出してきて臭うといった場合もあります。
これらの口臭を防ぐためには、歯科医院での治療と毎日のセルフケアが重要となります。

 先にも述べたように、唾液の減少からおこる口臭もあります。
唾液には、口の中を殺菌洗浄する働きがあります。
ですから、口の中が渇いている時などは、うがいをしたり、お茶を飲んだり、また口や舌を
意識的に動かして、唾液の分泌を促すようにするのもいいでしょう。

 といったように、口の中が原因の病的な口臭はそのほとんどが、歯と口の健康を守ることで
同時に予防することが出来ます。

 やはり、口臭に関しても、歯科医院での定期検診と毎日の正しい歯磨きが大切なようです。


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