TOPあかげらの表紙>第315号




― 冬・夕景の岩手山 ―

 昨年12月29日15:05 の職場近くから眺めた岩手山。冬のしまった冷気にくっきりと浮かぶ稜線、夕日にほんのり赤みを含んで白く光る山頂と、焼け走り方向の暗い影が対照的な陰影のコントラストをみせて、中腹にたなびく雲に浮かぶ一瞬の光景でした。

 「ふるさとは遠きにありて思うもの」、今の私にはこの“ふるさと”に“山”が当てはまりまるなあ、冬に登った岩手山を思い出しながら描きました。見たまま、感じたままには描けませんでしたが、何度も登った山、稜線や谷のひと筆ひと筆がただ見て描くのとは違う気がしました。岩手山はやっぱりいい、大きく荘厳で何かを語りかけてくれるような素敵な山です。
 
                    161 田中 弘美