TOPあかげらの表紙>第236号


も ず の 巣

 ラフランス梨を主に栽培している梨農園で働きはじめて3年になる。27ヘクタールもある広大な農園では、ラフランスをはじめとして、洋梨13種類と、ブルーベリー、加工用モモなど栽培している。

 6月に入ると梨の太い横枝に、若い枝、徒長(トチョウ)枝(シ)が上を向いてたくさん伸びてくる。その間に巣を作るのです。

 見つけた時は、うれしくて、うれしくて、最高に幸せでした。

 穏やかな農園の風景と空気に癒され、鳥や小動物に驚かされ、毎日がワクワク気分です。

 トンビがカラスに追いかけられて、ピーピー鳴いている。オオヨシキリが、よくもまあ疲れもせず、一日中、「ババジーババジージジジー」と、大声で鳴いている。ヒバリもうるさいくらい「ビージジジ、ビージジジ」。ヒナ鳥はよたよたと、地面を歩いていて踏みそうになる。

 栄養をたっぷりとったカブト虫の幼虫は、堆肥の中から出るわ出るわ。

 以上のように、日焼けするのは気になりますが楽しい毎日です。

 ところで、もずは、「まぬけ」なのか、無頓着なのか。カッコーに托卵されて、自分より大きくなったカッコーのヒナを育てるんですよね。

 カッコーは、ずるい。

                      217 岩井 久子