TOPあかげらの表紙>第231号

剣岳の岩峰

 

昨年10月の始め、職場のOB会で立山・黒部を旅行した時のことです。

立山の天狗平にあるホテルで朝5時頃風呂に入ったら、なんと立山から続く稜線越えに剣岳がバッチリ顔を覗かせているのが見えたのです。(^o^)

風呂はそこそこにして、スケッチの道具を持って外に飛び出しました。時間を気にしながら夢中でスケッチをしていた時、一瞬剣岳と目があったような気がしたのです。憧れの人に見つめられているような感覚に捕らわれてしまいました。忘れられない山の1つになりました。

「登りたい」と今の私の「登れる」力との差はとても大きいと思うのです。けれども、あきらめた時点で可能性はゼロ。頂上に立てなくても、努力次第では「カニの横ばい」あたりまでは近づけるかも知れない。もしそれも出来なかったとしても、麓から「雄々しい岩峰とその間隙に光る純白の雪」をスケッチし色を着ける、それならきっと出来る。考えただけでも夢は広がるのです。

立山の色付き初めし鞍部より吾を(いざな)(つる)()()

               60 柴田 勝