麻疹風疹混合ワクチン(MRワクチン)


 2007年、南関東を中心に高校、大学生の麻疹集団発生があり、各地の大学で休講する措置がとられました。

麻疹(Measles)にかかった人の中には
小児期に麻疹ワクチンを受けていない人もいましたが、
受けていても麻疹抗体が下がっていたために発症した人も多くいました。

そこで我が国では2012年の麻疹排除(Elimination)を目標に、
2007年8月厚生労働省において、わが国における「麻疹排除計画」が策定されました。

麻疹排除に向けた本格的な取り組みが国民ひとりひとりに求められています。

 以前は麻疹ワクチンを一回接種すれば抗体は持続すると思われていま したが
徐々に低下することが判明し、

現在は1歳の誕生日から2歳になるまでの1年間(第1期)、
小学校入学前年度の1年間にあたる小児(第2期)に
麻疹風疹混合ワクチンを接種することになっています。

しかし、現行の接種体制では青年期の麻疹流行を阻止することができないので
2008年4月1日から5年間の期限付きで、麻疹と風疹の定期予防接種対象が、
現在の第1期、第2期に加え、第3期(中学1年生相当世代)、
第4期(高校3年生相当世代)に拡大されることになりました。

2011年4月1日から2012年3月31日までの麻疹風疹(MR)混合ワクチン接種対象者は

第1期:1歳の誕生日から2歳の誕生日前日まで
第2期:平成17年(2005)4月2日〜平成18年(2006)4月1日に生まれた人
第3期:平成10年(1998)4月2日〜平成9年(1999)4月1日に生まれた人
第4期:平成5年(1993)4月2日〜平成6年(1994)4月1日に生まれた人
となります。

対象者の接種料は無料です。

 今回の措置は麻疹排除に向けた取り組みですが使用するワクチンは
麻疹風疹混合ワクチンとなります。 

第4期の予防接種時は妊娠可能年齢層となりますので特に注意が必要です。

以下に《予防接種に関するQ & A 集 2007年版、細菌製剤協会編》に
掲載されている注意書を引用 します。

『妊娠いていない時期(生理期間中またはその直後がよい)にワクチン接種を行い、
その後2ヶ月間避妊する必要があります。

誤って妊娠3ヶ月以内に風疹ワクチンを接種した時のワクチンウイルスによる
先天性風疹症候群の出生は報告としてはありませんが、

理論上のリスクを回避する意味で、

妊婦は麻疹風疹混合ワクチン、
麻疹ワクチン、
風疹 ワクチンの
接種不適当者であることに変わりありません。

しかし、この点は理論的リスクであり実際例の発生はないところから、
万が一妊娠していることに気付かずこれらのいずれかのワクチンを
受けてしまった場合にも、妊娠を中断する必要はありません。』

 第4期接種ではまれにこのようにデリケートな問題が生じる可能性がありますので
この機会に思春期の性について親子で話し合ういいチャンスになるかもしれません。

 今回の措置は麻疹にかからないために行うのだから麻疹ワクチンだけをして
風疹ワクチンは接種しませんという人がおられます。
風疹(Rubella)の症状は軽いことが多いのですが妊娠中にかかると眼、心臓に
障害を持った子どもが生まれることがあり、やはり流行を阻止したい疾患です。

すでに風疹抗体陽性の人に風疹ワクチンを接種しても抗体の上昇がみられるだけで
デメリットはありませんのでこの機会に麻疹風疹混合ワクチン接種をお勧めします。

 森川こどもクリニックでは火曜日、金曜日の
午後2時から3時をワクチン外来としていますが、
土曜日午後1時から4時にもワクチン接種を 行います。
感染症専門医として他のワクチンについても質問にお答えしますので


06−6327−0415に電話予約してから来院して下さい。

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