iMacG5のファンノイズ対策

2004年12月8日

このページはiMacG5のCPU冷却用のファンノイズを低減させるための小細工を解説しています。

急ごしらえなつごう上あまり細かい解説はありませんが、要点を記しておきました。方法はCPU用ファンのダクト撤去です。実際のところ、私のマシンでは感覚的にはノイズレベルが1/2以下といった感じで、通常使用であまり気にならないレベルになったと思えます。

ただし、これがすべてのケースに当てはまるかどうかわかりません。

※この方法を行うとき、結果についてこのページの作者が責任を負うものではありません。

※この作業にはトルクスドライバーが必要です。マシンは17インチモデルです。

追記:2004年12月26日

ゲストブックを開設しました。もしもこの記事の内容が「違う!」とかお気づきの点があればご自由にご記入ください。ほかの方の参考になれば幸いです。ただ、ページ作者は内容に返答をすることはありません。ゲストブック

謝辞

今回の問題解決にあたり、Appleオフィシャルサイト(Discussion Boards)でのslapさんのご尽力に感謝いたします。ファン電源のテスターによるチェック、ファンの電源回路入れ替えなどリスキーなテストによって私はおおいに助けられ、勇気をいただきました。

また、CPUのファンノイズがこのダクト除去で改善されることがなぜわかったかというその経緯は、今のところAppleオフィシャルサイトのDiscussion Boardsにある書き込みをご覧いただければわかります。

部品構成の基本

作業にあたり、簡単にパーツの配置などを解説します。解説に使った画像は、現時点で私が簡単に撮影したものと、ネットで拾った既存の物です。正直不足があります。ちょっと不親切かとも思います。が、悪しからずです。


↑ 裏側全体画像 ↑

上は裏ぶたを空けた画像です。

青丸は作業においていったん取り外しておく必要があるパーツです。
赤丸は作業(と解説)において話題に上るパーツです。

上の画像を見て各パーツの名前と位置を覚えてください。なお「CPUカバー&ラジエター」は便宜上私が勝手に命名しました。全くローカルな呼び名だと思ってください。他では通用しません。

Appleオフィシャルページの「在宅自己交換修理」のページで参考になるデータ(PDF)を見ることができます。ただしこのPDFデータでは、作業の内容はえらくはしょられています。

↓在宅自己交換修理のページ

http://www.apple.com/jp/support/cip/imacg5_17.html

CPU用のファンのダクト部分を撤去(もちろんファンユニットは残す)した画像は以下の通りです。


冒頭にある全体画像からどうこをどうしたのか見てください。

 

Tips

解体に際し、普通ユーザーが外してよいビスは金色の頭をしています。これを目当てにとっかかりは作業できます。(トルクスは銀色、通常は触ってはいけないことになっています)

CPU用ファンのダクト撤去手順

ダクト撤去に至るには一般的な在宅自己交換修理の手順+αが必要になります。それでもまあ、ほとんどの工程が単にミッドパネルをはずす手間です。

  1. ファンカバーを外す。(位置はページ冒頭の画像参照)2個のビスで固定されています。これらのビスは場所によって形状が異なります。もとにあった場所を間違わないように注意。

  2. ビデオケーブルをはずす。液晶画面からメインボードへ黒いケーブルが来ています。コネクタ部は2本のビス(下の画像赤丸)で固定されています。ビスを緩めたら「タブ」を引くことでコネクタがはずせます。


    上の画像では「ファンカバー」がついたままですが、実際にははずしておいてください。

  3. 光学式ディスクドライブをはずす。ビス3本で固定されています。メインボードとコネクタを介して接続されています。ケーブルはありません。ドライブユニットにも「タブ」が付いていますので、これを引くとあっさり外せます。

  4. インバーターをはずす。ビス1本で固定されています。インバーター本体はコネクタでメインボートと接合され、他にケーブル2本が出ていますのでこれもはずしておきます。

  5. ミッドパネルをはずす。ミッドパネルとは要するに下の画像の状態のアッセンブリです。本体外わくから中身をごっそりという感じです。USではこれを"MidPlane"と表記しており、Appleの日本サイトでもかつては「ミッドプレーン」と表記していた時期がありました。

    上の画像では光学式ディスクドライブ、インバーター、HDドライブ、電源ユニット、ファンカバー、メモリまではずされています。この状態が、純粋にはミッドパネルと呼ばれます。実際にミッドパネルを外箱からはずすだけなら、HDドライブ、電源ユニット、メモリをはずしておく必要はありません。

    ミッドパネルは周囲6カ所(だったと思う)で長短2種類のタピングビスで固定されています。このビスは金色の頭をしております。ミッドパネルの外周をよく観察して探してみてください。タッピングビスというのは、いわゆる木ネジの感じでネジのピッチがあらいです。

    他、ミッドパネルの固定に関わるのは電源ユニットを固定しているビス1本(たぶんタッピング)です。そのビスは下の画像の赤丸くらいの位置にあります。

    このビスは緩めても脱落しない構造になっています。緩めきっても抜けません。

    次に、ミッドパネル取り外しに際してのコツ。下の画像、赤丸の位置にはバックパネルをはずすために緩めたビスがあります。

    ミッドパネル抜き取りの前に、このビスを再び適度に締め込んでおきます。これをしないと「留め金」が電源ユニットに当たってミッドパネルを抜きにくい(抜けない?)です。用意ができたら、下の画像赤丸の位置にある「タブ」を上へ引き上げます。が、その前に・・・注意(続きを読む)



    このとき、ビデオケーブルやインバーターからはずしたケーブル類がつっぱらないように注意です。ビデオケーブルは上の方へ逃がしておき、インバーターに接続されていたケーブルはミッドパネルのフレームそのものの穴から抜き取るようにします。(そっとやってみて観察してください)
    これでやっとこさミッドパネルがはずれます。もしもびくともしないようなら、どこかにまだビスが入ってます。私も記憶をたよりにかいてます。

    一応ここまでの作業でミッドパネルが外れたとしましょう。(下の「6」の画像ではHD、電源ユニット、メモリなどもはずされていますが、それらをはずす必要はありません。)

  6. スピーカーユニットをはずす。赤丸のこれをはずさないと、CPU用ファンのダクトがはずれません。

    スピーカーユニットは裏から2本のトルクスボルトで固定されています。スピーカー用のケーブルとCPUファンのケーブルは束ねられて小さなフックで数カ所固定されています。スピーカーユニットを取り外す前にケーブル類をフックからはずしておくと作業しやすいです。ミッドパネルを裏返して観察してみてください。

  7. やっとこさ、CPU用ファン&ダクトをはずす。ダクトは筐体の外からフレッシュエアを吸い込むルートです。中にうるさいファンがあり、外のエアをCPUのラジエターに送り込んでいます。ラジエターってのは実質は金属製の多数のフィンであります。CPUを冷やします。ダクトがめでたく外れたら中をのぞいてみてください。ちなみに、「CPU カバー&ラジエター」は私が便宜的に命名しましたので、他では通用しません。

    さて、ダクトは金属のベルトで固定されています。下の画像、赤丸が金属ベルト。ビス、ボルト類はなく、金属ベルトを引き上げることでスコッっとはずせる「つもり」の構造です。なにせそうしてくださいと言わんばかりの構造をしています。これをじわじわと引き上げると、なんとなくダクトがはずれそうに感じることでしょう。ぎくしゃくした感じで左右均等にはなかなか持ち上がりませんが、遂行あるのみ。こんな作業性の悪い「カセット式」は他に知りません。スピーカーユニットまではずす必要ありなんて。

    ここまでの作業でスピーカーユニットとダクト(中にファン)がはずれていますが、ケーブル類がつっぱらないように注意です。

  8. ダクトとファンユニットを分離する。これらは接着されているようで接着されていません。1辺に導電性らしいテーピングがされているだけです。このテープをうまくはがしてください。それからファンのお尻をちょっと押せば、スコっとはずれます。下の画像がダクト単体です。


  9. あとは、ファンユニットをどうにかして元の位置にもどします。しかし、ダクトがないとファンユニットを取り付ける足場がありません。でもとにかく正しい位置に戻します。もっとも簡単で良い方法は、ファンユニットのお尻にクッション材をかませる方法。下の画像の通りです。

    右側の壁が本体底にあたるネット部分ですね。ファンユニットのお尻にスポンジをかませているだけで元の位置にファンユニットが固定されています。

    しかし、ミッドプレーンを元の位置に戻すまでこの手が使えませんので、ファンを先に仮置きし、ミッドプレーンをそっとかぶせて位置決めをしていくという段取りになりますか。

    他の方法としては下の画像の通りです。

    上の画像で左側にあるのは電源ユニットです。ファンユニットとの隙間にスポンジを折りたたんで詰め込んでいます。

    こちらは右側。右にあるプラスチックがスピーカーユニットです。同じく隙間にスポンジをつめています。ほんとうはこの画像のようにはスポンジのあまりは出ない方が良いでしょう。この周辺はそもそもCPUにフレッシュエアを送るダクトですから、エアの通りに邪魔があってはなりません。

    これらのようにファンユニットを左右両脇からスポンジで抱えるような構造で、元の位置にフローティングマウントすることができます。ミッドパネルを元に戻す作業性は良いです。

以上、ダクトの撤去によるファンノイズ対策です。

ここで誤解なきよう書き添えますが、スポンジによるフローティングマウントがファンのノイズを吸収しているわけではありません。あくまで「ダクトがなくなった」ことによってノイズがダクトで共鳴しなくなって静かになるのだとご理解ください。

あのファンはダクトの中にある限り、それを手で持って空中で電源を入れてもうるさいことにかわりないのです。

それから、バックパネルを元に戻すとき、センターの固定ボルトは作業途中でいちど締め込んでいたのを思い出してください。いったん緩めてからバックパネルを閉じてくださいね。でないとバックパネルが完全にはしまりきりませんから。

バックパネル固定のビスはあまり強く締める必要はありません。ちょっと重くなってきたらそろりと回転中止。

最後に

この方法がすぐれているのは追加するパーツが全く不要なこと。あ、スポンジは必要。ダクトを撤去しても元の構造で自動的にダクト構造がある程度(ほとんど)維持されていることです。本当は、周辺部にフェルトを貼るなどデッドニングを行えばもっと静かになると思えます。他、ダクトそのものは撤去せず、薄い鉛板などをダクトに貼付けることで本格的デッドニングのアイディアもありました(未検証)。

よゐ子のマックファンはくれぐれも真似しないでください。作業途中で壊すかもしれませんよ。これが元でトラブルが出ても、作者はいっさい責任を負わず、関知いたしません。