イソヒヨドリの雄 by 富士鷹さん イソヒヨドリの雌 by 富士鷹さん
イソヒヨドリとは? Ver. 2.9

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イソヒヨドリの若雄 by 富士鷹さん

分類: スズメ目 ツグミ科 イソヒヨドリ属 .....[E02], [F01], [A09], [A03], [A13], [A20]

学名: Monticola solitarius
学名の意味: Monticola(山にすむもの) solitarius(孤独性の) .....[B03], [B06], [A43], [B17], [A38], [A39]
和名: イソヒヨドリ Iso-hiyodori
英名: Blue Rockthrush または Blue Rock-Thrush または Blue Rock Thrush
呼び名:   日本各地(の別名/方言など)編[88件]   世界各国編[31件]
亜種: Monticola solitarius philippensis
イソヒヨドリ 磯鵯 Iso-hiyodori 磯鵯鳥 <== 旧名:タイワンイソヒヨドリ 台湾磯鵯 Taiwan-isohiyodori 台湾磯鵯鳥
(Large) Red-bellied Rockthrush または (Large) Red-bellied Rock-Thrush または (Large) Red-bellied Rock Thrush
英名の直訳: (オオ)アカハライワツグミ (大)赤腹岩鶇 (Oh-)Akahara-iwatsugumi
亜種: Monticola solitarius pandoo
アオハライソヒヨドリ 青腹磯鵯 Aohara-isohiyodori 青腹磯鵯鳥
Blue Rockthrush または Blue Rock-Thrush または Blue Rock Thrush
英名の直訳: アオイワツグミ 青岩鶇 Ao-iwatsugumi
亜種: Monticola solitarius madoci
亜種: Monticola solitarius longirostris
亜種: Monticola solitarius solitarius
体形や羽装(亜種イソヒヨドリ M. s. philippensis): .....[A09], [A10], [A33], [A08], [A02], [A17], [A16], [A12], [A14], [A15], [A13], [A05], [A04], [A03], [A06], [A18], [B04], [B05], [B06], [B27], [A42], [E03], [D03], [D04], [C14], [A39], [A34], [A28], [A35], [A20], [E01], [E02], [B38], [B31], [B37], [A41], [C32], [B57], [B58]
成鳥:
中形の小鳥でツグミ大(ムクドリやツグミより少し小さい〜ヒヨドリより小さい)。中形ツグミ類(日本にはイソヒヨドリ類しか分布しないため、イソヒヨドリ類と呼ぶ。)、小形か大形かに分ける場合は大形ツグミ類。
全長約 23cm(20〜25.5cm)(全長:嘴先端〜尾先端)、翼開長約 38cm、フ蹠長 26〜34mm、露出嘴峰 19.5〜27mm
体重 39〜88g、雌の体重 46〜60g、雄の体重 39〜56g。参考:ツグミの脂肪の最大蓄積記録は体重の11%。
翼長約 125mm(翼長 115〜131mm)、雌の翼長 105〜126mm、雄の翼長 113〜131mm。
尾長約 80mm(70〜98mm)、雌の尾長 70〜86mm、雄の尾長 71〜88.5mm。→羽根・換羽参照!
丸尾(円尾)または角尾でやや短い(換羽の状況によっては凹尾・M尾に見えることも)。やや平らな頭。虹彩は褐色(遠距離では眼が黒色に見える)。蝋膜(ろう膜)無し、口髭(口鬚)有り、鼻孔は嘴毛より露出。嘴は細くとがったピンセット型、先の3分の1で緩く湾曲し、先端は少し鉤状(幼鳥や磨耗している個体では鉤状になっていないことも)。嘴の色は雄が黒色、雌が暗褐色で口角が淡い(灰色み)。脚は黒色〜暗褐色(嘴・脚が光を反射して銀灰色に見えることも)、太くはないが長い。足指は不等趾(三前趾足・三前指足)で前向き3本に後向き1本、距(蹴爪)や蹼(みずかき)は無し。雌雄の体色は異なり、雄は派手、雌は地味。
成鳥雄(♂):
成鳥雄の夏羽:順光では青と赤が鮮やかで目立つ。頭から胸・背・腰・上尾筒・肩羽・小雨覆は濃い青灰色〜青藍色(暗青色、濃青色、鮮やかな青、コバルトブルー)、その他の翼・尾羽は青みがかった黒褐色。腹から下尾筒は暗赤褐色(赤錆色、濃栗色、レンガ色、オレンジ色〜バラ色)で、脇腹に青藍色の斑があり、足の付け根付近(脛羽)も青藍色。翼下面は風切羽が灰色、その他は暗赤褐色。眼先は黒色を帯びる。
成鳥雄の冬羽:風切・初列雨覆・大雨覆・中雨覆の羽縁は細く淡色(淡灰色、クリーム色)。背・胸などの青い体羽の各羽先端に黒と灰白色の斑があり、腹などの赤い体羽も同様。
雄の写真画像(日陰では全体に黒褐色に見えることもある。特に冬羽で顕著。)
成鳥雌(♀):
全体に茶褐色で目立たない。頭から背・腰・上尾筒・肩羽・小翼羽はやや青みがかった灰褐色で、黒褐色(暗褐色)の縦斑や黒褐色(暗褐色)と灰白色(淡褐白色)の不明瞭な横斑(三日月形の縁)がある。その他の翼・尾羽は黒褐色で羽縁に青みがある。喉から下尾筒は淡黄褐色(褐色を帯びたクリーム色)に黒褐色の羽縁があり、細かい魚鱗状(波模様、鱗模様:ウロコ模様)になっている。この模様が喉では特に細かく、黄褐色が強く(黒褐色が薄く)見える。脇腹に青灰みを帯びた斑があり、足の付け根付近(脛羽)は淡黄褐色。
雌の写真画像(遠くから見ると下面が模様のない褐色に見えることもある。)
幼鳥(♂♀):
巣立ち雛〜第一回換羽(最初の秋〜冬)までは雌雄とも雌に似るが、嘴は肉色で短く、口角に黄色みがある。体羽はもこもこしている。
幼鳥の写真画像
若鳥雄(♂):
成鳥雄の冬羽に似る。第一回冬羽(生後初の秋〜冬)ではほぼ成鳥雄の羽色(上面が青・下面が赤)となることが普通だが、青色部分に黒褐色の横斑(鱗状斑)が散在し、各羽の先端には白斑があり、赤色部分にも淡黄色の横斑が粗く散在する。その後の第一回夏羽でも部分的に第一回冬羽を残し、第二回冬羽で成鳥雄の色彩になる。→羽根・換羽参照!

体形や羽装(亜種アオハライソヒヨドリ M. s. pandoo): .....[A09], [A08]
亜種イソヒヨドリより小さい。
雄(♂): 全身が濃い青灰色〜青藍色で、わずかに褐色〜黒褐色の斑。
 
分布: .....[F01], [F08], [F09], [A09], [A08], [A03], [C01], [A12], [A15], [A16], [A17], [D03], [A42], [B11], [B30], [B38], [B18], [B28], [B19], [B31], [A44], [A45]
ユーラシア大陸とアフリカ大陸の、温帯〜亜熱帯地方。
世界的には、アフリカ大陸北部/ヨーロッパ南部/アジアの温帯で繁殖し、北方で繁殖した個体はアフリカ大陸中・南部/アラビア半島/アジア南部に渡って越冬する。
日本国内では、亜種イソヒヨドリが北海道で主に夏鳥(北海道東部にはほとんど分布しないらしい)、本州以南で留鳥または漂鳥(北日本では暖地へ渡って越冬)。亜種アオハライソヒヨドリが希に、南西諸島の一部で迷鳥。
分布:   日本編   世界編
 
生息環境: .....[C01], [F08], [A12], [A10], [A08], [B02], [A01], [A15], [A16], [A17], [A22], [A27], [D03], [B11], [A35], [A28], [A42], [A43], [A45], [B31]
岩場を好み、日本では海岸に多く、日本以外では山岳に多い。ヒマラヤ山脈では標高 4000m、アトラス山脈では標高 2900m のガレ場(岩石地)にも棲む。
岩の多い海辺の崖や岩礁、磯(荒磯)、河口付近の岩石地、コンクリートの防波堤(堤防)、港の岸壁、消波根固ブロックなどで良く見かけるが、岩場近くであれば「海浜の砂地・草地・松林、漁村などの人家周辺や公園」などでも採餌する。非繁殖期には海岸から離れた内陸部で見ることもある(河川上流の岩石地・ダム・石切場・石垣・城壁や市街地など)。
日本では近年、市街地への進出(市街地での繁殖)も確認されていて、都市鳥化の傾向がある。周囲を海に囲まれた地方の都市では都市鳥として定着し、ビルや体育館など大きな建物を崖地の相似環境として良く利用して、市街地でも普通に観察できる。立体駐車場の中でさえずっていることもある。
 
活動や睡眠: .....[B18], [B61], [F06]
塒(ねぐら)は単独でとる。24時間営業のお店の軒下(例:沖縄自動車道のサービスエリア)など。
基本的に昼行性だが、都市に棲む個体などが、明るい外灯のある場所で夜間に活動して採餌する例もある。
2004.07.10.21時頃(日没後)、沖縄県久米島町、ホテル日航久米アイランドのテニス・コートの灯りに集まる虫を採餌。 by ワンダラーさん
2004.09.18.19:19(屋外は雨、日没後)、沖縄県南風原町、ジャスコ南風原店の地下駐車場(中城湾から直線約1.5km)で白いパン屑を拾って食べる。 by ナガ&コガさん
 
食性: .....[F05], [B11], [C01], [F22], [A04], [A03], [B04], [B01], [A01], [A13], [A15], [A17], [D03], [E02], [A18], [A26], [A27], [B18], [A06], [C06], [C07], [F08], [F06], [A35], [A28], [A41], [A42], [A45], [B30], [B32]
動物質中心の広食性(雑食性)、ジェネラリスト。主に甲殻類・昆虫類・トカゲなどの小動物を何でも捕食し、雛には動物質の餌を多く与える。秋〜冬には、種子や果実などの植物質もかなり採餌し、乾いた実より肉厚でみずみずしい実を好む。
食物連鎖:食性の詳細
 
静止時姿勢と採食行動: .....[F05], [B11], [A12], [A10], [C01], [A13], [A14], [A15], [A17], [A24], [D04], [L01], [A42], [A43], [A45], [B30]
松などの横枝・岩・電柱・電線・灯台の手すりなどに止まって、小型ツグミ類よりもゆっくり尾羽を上げ下げし、地上で動く小動物や飛翔昆虫などの獲物を待ち伏せる。静止時はヒヨドリやモズに似た姿勢で、斜めより縦に近い姿勢が多く(周囲を警戒しているときの姿勢?)、平坦な場所では尾羽の先端が下についていることが多い。
軒下の水瓶(広口壷)に止まって嘴が届く範囲の水面に浮上したメダカを捕食。 by 田辺市の谷口さん
 
歩行と採食行動: .....[F05], [B11], [E02], [A22]
ツグミ類に似た歩き方。二足歩行(交互歩行、ウォーキング)や走行(ランニング)で短距離を小走りしてぴたっと止まったり、二足跳び(両脚跳び、ホッピング)で大幅に跳ね歩いたり、を混ぜる。きびきびした鋭い動作だが、縄張りの見張り・獲物の待ち伏せ・休憩などで、じっとして余り動かないことも多い。
セキレイ類のように石の隙間や地上の虫などをついばみながら歩いたり、ツグミ類のように地表をつつき回したり掘り起こしたりして地中の虫などを引きずり出して食べる。
谷間の田で農耕車の後ろをついてくる。 by 津野さん
 
飛翔と採食行動: .....[F05], [B11], [B04], [A12], [A10], [A17], [C01], [B02], [A15], [E02], [A18], [A26], [A27], [A06], [A42], [B30], [C32]
浅く軽快・迅速に羽ばたきながら直線飛行し、やや波形を描くこともある。ときには風に乗るように滑翔(グライディング)する。モズ類のように見張り場(止まり場)から地上に飛び降りて小動物を襲うことが多いが、ヒタキ類のように昆虫を飛翔捕食(フライ・キャッチング/フライング・キャッチ)することも良くあり、崖やビルの壁または橋の裏で停空飛翔(ホバリング)して採餌することもある。
参考:渡り時期のツグミの最長飛翔記録は65km/日。
 
鳴き声: .....[D04], [D02], [D01], [D03], [D06], [D05], [D08], [D09], [L01], [A12], [A10], [A33], [A17], [A09], [A06], [A04], [B02], [B07], [C01], [A13], [A14], [A15], [A18], [A21], [A22], [A23], [A24], [A25], [A26], [A27], [B39], [B12], [B19], [F08], [B28], [A35], [A28], [A39], [A42], [A43], [A44], [A45], [B31], [B57], [F23]
さえずりは(声量のある)大きく澄んだ美声、周波数は 2〜4kHz。異歌交唱型で、節の順序を入れ替えて繰り返し、全体として複雑な節まわしに聞こえる。さえずりには地域差や個体差があり、1個体でも持ち歌が複数あって様々。さえずり/ぐぜり/地鳴きを雌雄ともに発し、雌のさえずりと雄のさえずりは区別がつかない。
いろいろな鳥の鳴き声を混ぜて小声でぐぜったり、さえずりに他種の声を物真似する個体もいる。例:カワラヒワ .....[B28]。ホトトギス、セグロセキレイ、スズメ by 津野さん。モズ(「キチキチキチキーッ」) by y_g_hiyoさん
さえずりはヒ系の音質、ややゆっくりめで抑揚がある。長く伸ばす声が多く、流れるような変化をつけていることが、クロツグミやオオルリのさえずりとの区別になる。その他の表現:イカルっぽい by y_g_hiyoさん、朗々とした、高らかに、よく通る、細い、良い、明るい、丸みのある、やさしい、流麗な甘い、やや哀調を帯びた複雑な、一聴に値する。
イソヒヨドリの鳴き声の擬声語など
 
性格・社会性: .....[C01], [F25], [A04], [A03], [A13], [A17], [E02], [B12], [A22], [A44], [F23], [C48]
一夫一妻のペア(番:つがい)か単独で縄張り(テリトリー)を構え、採食や巣作りなどを縄張り内で行う。時々、一夫二妻となる。冬季にも群れず、冬季にはペアを解消するが、地域によっては冬季でも雄の縄張りに雌が存在する。高密度に生息する地域では縄張りが重複する場合もある。モズと種間縄張りを形成する(モズと縄張りの重複や共有を嫌う)。冬季や人慣れした地域では人の接近を許すが、普通は慎重で特に繁殖期は警戒心が強い。離間型と思われる。縄張りに侵入した個体だと勘違いして、鏡に映る自分とケンカしたりする。
雄は巣作りから抱卵期にかけて、雌の後を追従することが多い(追尾行動/メイトガード:他の雄と交尾できないように雌を防衛する)。抱卵中の雌へ給餌する雄(by 津村さん)と給餌しない雄(by 津野さん)がいるらしい。奴賀さんさんの観察したペアでは巣内抱卵中の雌へ雄が給餌することは無かったが、雄が巣に近寄ってさえずり(雌を呼び出し)、連れだって採餌に出かけ、雌だけが巣に帰って抱卵を続けるという行動が良く観察された。(by 奴賀さん
繁殖期の縄張り内で、親鳥から給餌を受ける2番子(当季繁殖2回目の幼鳥)と、親鳥から自立して採餌する1番子(当季繁殖1回目の幼鳥)が同時に見られる。 by 津野さん
同種内の交流異種間の交流
 
求愛や縄張り宣言: .....[B04], [B11], [A04], [B02], [B07], [A01], [A16], [A18], [A22], [A23], [A24], [D04], [F06], [B10], [A28], [A42], [B37], [C38], [C41], [F23]
見晴らしの良い場所にとまり、胸を張ってさえずりながらディスプレイを行う。特定の相手に対するディスプレイでは、その相手の近くで、堤防上や地上などでも行う。ソングポストは一際高い岩、断崖の岩角、電柱や街路灯、建造物の屋根、屋上のテレビアンテナ/避雷針/水タンク、高い煙突、火の見やぐら、などで、縄張り内にあるいくつかのソングポストを巡回する。一年中さえずり、さえずりは朝と夕方に多い。繁殖期の雄は特に多く日中も良くさえずり、しばしば夜間にもさえずる。
ディスプレイ:両翼をパタパタ羽ばたかせ、雄の場合には腹〜翼裏面(翼下面)の赤い部分を見せびらかす。雄は羽を広げてスキップしながら雌に近寄ったりする。腹や背の体羽をふくらませ、洋梨型に見えるディスプレイもあり、雄の場合には嘴を上に反らし胸を張って腹の赤を強調する。
雄の空中誇示(ディスプレイ・フライト、求愛飛行):短いさえずり飛翔で、さえずりながらチョウのようにひらひら(ふわふわ)と垂直に舞い上がってゆっくり滑降する。
繁殖終了後(晩夏〜秋頃)、またさえずりや追いかけ合いが盛んになるが、翌春の縄張りと繁殖相手を確保するために大切な行動らしい。
求愛給餌:♀がハチ類(ミツバチ?)を捕獲して屋根の上に置き、20m 程の距離にいた♂が飛んできてそのハチ類を食べた。 by 津野さん
ディスプレイや求愛給餌の写真画像
 
繁殖期間: .....[B04], [B11], [A03], [A13], [E02], [D04], [F06], [F25], [A35], [A28], [A42], [A44], [F23]
繁殖期は 2〜8月、北方(?)では 4〜7月頃。雄の縄張りが確定した後に雌が入ってペアが形成される。多くのペアが年に2回繁殖し(多重営巣性)、2回目の繁殖の多くが1回目の家族期初期に開始される。沖縄島では 2月頃から雄のさえずりが盛んになり、5〜7月上旬に2回目の繁殖を行なう。本州では 3〜4月に雄のさえずりが盛んになり、6月に落ち着く。福井県三国町の東尋坊では 2月中旬の晴天の日に雄のさえずりが始まり、3〜4月に雄の縄張りが確定する。
 
営巣環境: .....[B04], [B11], [A04], [A10], [A33], [A03], [A02], [A01], [D03], [A15], [A25], [A26], [E02], [F08], [F06], [A35], [A28], [A39], [A42], [A44], [B30], [C38], [F23]
洞穴巣だが、自ら穴を作ることはない。主に岩の割れ目や隙間、岩棚、建造物(ビル・工場・倉庫・橋げた・コンクリート・鉄骨)の隙間、民家の屋根の隙間や戸袋、換気孔・排水孔、(2階以上の)渡り廊下の下にある建物との隙間。他に、土の断崖の洞中(土手の穴の中)、露出した木の根などのくぼみ、樹洞(by 沖縄タイムス)、繁華街のビル屋上の看板の陰、室外クーラーの隅、信号機、(屋内の)机の中。像の口の中:キングコング(by 南日本新聞)、シーサー。
営巣状況の写真画像
 
巣作り: .....[B04], [C39], [B11], [A04], [A03], [A02], [D03], [A15], [E02], [F08], [A35], [A28], [A39], [A42], [A44], [B30], [C38], [F23]
早朝、主に雌が巣材運び。雄が手伝うこともあるらしい。しばしば、何年も同じ巣を手入れし直して利用する。
巣は三層構造で、巣材は木屑・枯れ枝・枯れ草・樹皮・樹根・細根・小石など。枯れ枝・樹皮などを粗く積み重ねて底部を作り、その上に細長い枯れ草・樹根・松葉などで浅い椀形に整え、産座には糸状の極めて細い草木の根を緻密に敷き詰める。底部に小石も利用するようだが、目的不明。
外径約 22x21cm(12〜28.5cm)、厚さ約 10cm(9〜12cm)、内径(産座)約 10x10cm(8〜10cm)、深さ約 4cm。
巣材運びの写真画像
 
卵: .....[B04], [B11], [A03], [A20], [E02], [F08], [A35], [A28], [A39], [A42], [A44], [B30], [F23]
淡緑青色無斑、鈍端付近には淡紫褐色の微小斑が少量散在することもある。楕円長卵形で、長径約 27mm(24.5〜28.5mm)、短径約 20mm(18.5〜20mm)、重量約 5.6g。一巣卵数3〜5個、希に 6個。雌は最終卵の産卵後に抱卵を開始する(多分、毎朝1卵ずつ産卵)。
抱卵日数12〜15日間、雌のみが抱卵する。多分、抱卵時期の雌の腹部の一部には抱卵斑(綿羽が抜けて皮膚が裸出し、血管の発達したブヨブヨシワシワ部分)ができ、この抱卵斑を卵に直接触れさせて体温を伝える。雌雄交替で抱卵する例もあるらしい。
 
育雛: .....[B04], [B11], [A03], [F06], [F25], [F23], [C38], [E02]
雛は晩成性(孵化直後は丸裸で眼も開かず歩けない状態)・留巣性のため、孵化後しばらくは巣内で雌が抱雛する。両親ともに餌運びして雛へ給餌するが、給餌回数は雌のほうが多い(雄は主に縄張り防衛や警戒を担当しているらしい)。親鳥は小さな雛の糞なら飲み込み、雛が大きくなると糞をくわえて巣から遠くへ捨てに行く(時には100〜130m)。
雛の在巣期間(孵化後から巣立ちまで)は 16〜20日程。巣立ち後しばらくは雛が上手に飛べないため、親鳥の世話(保護や給餌など)を受ける。最初(1回目)の巣立ち雛の世話では初期に雌が給餌をするペアもあるが、最終的には雄のみによる専属給餌となる。最後(1〜2回目)の巣立ち雛の世話では雌のみによる専属給餌か、雛分け(雌雄が数羽ずつ巣立ち雛を分けて面倒を見る)を行なう。
餌運びの写真画像巣立ち雛への給餌の写真画像
 
その他の行動: .....[E02], [C03], [A13], [B01], [B10], [A17], [F07]
水は、口にふくみ頭を上げて飲み下す。上空の警戒時には、頭を横に傾けて片目で空を見上げる。
日光浴は、陽光下で両翼を開き斜め前下に伸ばし、尾羽は扇型に開き、嘴を空に向けて眼を閉じる。(時々、眼を開けて周囲を警戒する。)
熱浴は、陽光で熱くなった砂や屋根瓦の上に伏せる。(砂浴びはしないらしい。)
水浴びは、腹がつかる程度の浅瀬で翼を振って水をはね飛ばし、頭を左右に振る。水浴び後には羽ばたいて水を切る。
羽繕いは、嘴で羽毛を1枚ずつ整えながらゴミや寄生虫を除去し、尾羽の背側付け根にある脂腺(尾腺、尾脂腺)より嘴で脂を取って羽毛に塗り付ける。日光浴や水浴びの後には、特に丁寧に羽繕いする。
頭掻きは間接頭掻きで、足を脇の下(体と翼の間)から回して首から上(嘴の届かない頭や顔)の羽毛を整える。
伸びには、翼上げ伸び(両翼を上に伸ばす方法)や、片側伸び(片翼と同側の足を一緒に斜め後ろ下へ伸ばし、その方向に尾羽も開く方法)などがある。
嘴拭きまたは嘴磨きは、電線や枝や岩などに嘴を片側ずつこすりつけて、嘴の汚れを落としたり、嘴の鞘の伸び具合を調整するらしい。爪砥ぎのような、つまり鞘砥ぎ?
争いでは足指の爪と嘴で戦う。
 
羽根・換羽: .....[B58], [B04], [B05], [F25], [A41], [E02], [B27], [C03], [A28], [A41], [E13]
参考:ツグミ類は羽毛5521枚で、体重の9.3%。ツグミでは羽毛4657枚。
尾羽:全部で12枚。羽軸長95mm、羽弁最大幅14mm。黒褐色で、外弁は暗青色を帯び、先端の羽縁に狭い淡褐色(クリーム色)。片側:T1〜T6。中央尾羽から外側尾羽へ数える。
小翼羽:片翼で03枚。 by ウスダ団長
1998.08.東京都神津島村「神津島」の落鳥個体1羽をウスダ団長が数えたもので、尾羽と風切羽(初列・次列・三列)の枚数も確認されたそうです。
初列風切羽
片翼で09枚+痕跡羽01枚。羽軸長109mm、羽弁最大幅12〜19mm。黒褐色で羽軸は黒っぽく、外弁と羽軸に沿って青灰色の縁どり、内弁には淡褐色の縁どりがある。痕跡羽は最外側で、羽軸長は初列雨覆羽と同じくらい片翼:P1〜P9。内側から外側へ数え、痕跡羽(P10)は含めない。
翼式:II<III≒IV>V([A41])、VI>II>V(2nd p. = 4/5. [E13])、III>IV>V>II>I(34521 [A28])。 翼式は初列風切羽の長さの順序で、痕跡羽(I)を含めて外側から内側へ数え、ローマ数字で表記する。
次列風切羽:片翼で06枚。羽軸長77mm、羽弁最大幅16mm。黒褐色で先端は、初列に近い羽には黄色が残り、その他は黄色味がかった黒色。片翼:S1〜S6。外側から内側へ数える。
三列風切羽:片翼で03枚。片翼:Te1〜Te3。外側から内側へ数える。S7〜S9。次列風切羽から続けて数えることも。
大雨覆羽:片翼で?枚。羽軸長39mm。雨覆羽はいずれも暗褐色で、外弁に暗青色(青灰色)の縁どり、内弁に栗色の縁どりがある。参考:ツグミでは片翼の上雨覆羽(初列雨覆羽:08枚、大雨覆羽:14枚、中雨覆羽:12枚、小雨覆羽:10枚)。
換羽中に飛べない期間はない。
成鳥は夏〜秋(7〜9月)に全身完全換羽があり、12〜3月に部分換羽(体羽、稀に中雨覆と小雨覆の一部)がある。繁殖活動の終了頃(繁殖中)、成鳥雄の換羽は成鳥雌よりも早く始まる。成鳥雄は夏羽と冬羽で差があり、春から盛夏にかけて摩耗(磨耗)が進むと背面などは淡色となる。成鳥雌の換羽による羽色の差は小さいらしい。
幼鳥は夏〜秋(7〜9月)に部分換羽(体羽・小雨覆・中雨覆、時に三列風切羽と内側大雨覆の一部)して第一回冬羽の若鳥となり、冬季にも部分換羽(体羽の大部分)して第一回夏羽となる。若鳥は第二回冬羽で成鳥と同じ羽色となる。
 
排出物: .....[B01], [C05]
口からペリット(吐出球)を吐き出し、総排出腔から糞尿排泄する(糞に付いている粘液状の白い物質が尿酸の結晶)。ペリットや糞尿には不消化物(消化できなかった植物の種子や昆虫の外殻など)が含まれる。
種子の伝播
 
寿命:
参考:ツグミで平均10年。
食物連鎖:死因など




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