
宝塚記念への道【第2回】(Apr. 26 1999)
さて,今日は4月25日である。第1回から約一ヶ月が経過した。さぞかし作曲も進んだであろう…。
それが,ちーーーーーーーっとも進んでないのである。
困った。うだうだしてないで,いいかげん始めねば。何しろ30日必着なのだ。30日にはJRAに届かないと,参加賞テレカをゲットできないのだ。
あわてたわたしは,再び車の中,トイレの中,その他様々なところで,ファンファーレの作曲を行った。要するにいつでもどこでも鼻歌を歌っている状態だったのである。とってもイケてる!と思っても,何回か繰り返し歌ううち,情けない曲に聞こえる,というのは第1回のときから進歩していない。
エコー全開の風呂場で,のほほんと鼻歌で歌っていたらなんかメロディができた。おおっ,いいじゃんいいじゃん。でもどこかで聞いたことがあるような曲だなぁ。と思ったら,先週の「フィルハーモニア ウィンドオーケストラ」(偉そうな名前だが,茨城大学管弦楽団のOBの集まり) でやったばかりの,フラッシングウィンズという曲のパクリである。
ちょっとスペイン風にしてみようかな。あ,これじゃアランフェス交響曲のパクリだ。
じゃちょっとホルンがかっこいいメロディを考えてみよう。うっ,これはチャイ4(チャイコフスキーの交響曲第4番)のパクリ。ホルンがかっこいい曲にこだわっていたら,アルプス交響曲のパクリのメロディが出てきてしまったし,そのあとも,ブラスでは有名なA.リードやスウェアリンジェンの曲のパクリしか出てこなかった。
これじゃ盗作である。
いかん。理想を追いかけるから大変なのだ。とにかく目的は参加賞ゲット。どんなしょぼいファンファーレでもいいからつくって,応募してしまえばいいのだ。ワハハハ。
半分投げやりな心境に達したところで,歌っていたら思いがけず作曲ができた。
ひっじょうに簡単。ラソファミーレッドシド〜。ただの下降スケールである。
調もBb。英語ならビーフラット,ドイツ語でべー,日本語なら変ロ長調。ブラスのみなさんにとっては非常になじみのある調である。(トランペットやトロンボーン,ユーフォニウム,チューバは基本的にBb管の楽器を使っていることが多く,Bbの音をふつうドと読む。)
本当はトランペット3,ホルン4,トロンボーン3,ユーフォニウム1,チューバ1,それにパーカッションという編成で曲を作りたかったのだけど…,そんな時間,ないない。そんなことやっているよぴの作曲能力も,ないない。(爆)
あとはわたしのホルン,名前はコルノちゃん,で演奏して録音しよう!
とは思ったものの。先週演奏会本番で,よぴ的にはけっこうホルンの感覚が戻ってきていたのにも関わらず,思うように音が出ない。やっぱり毎日吹いていないと,音が衰えてしまうものなのだなあ。って,学生のときでないと毎日なんて吹けるわけないって。(涙)
ま,しばらく音出しして,これでいいやと諦め,ホルンでパラリラパラリラと吹いた。単なるスケールだけじゃ味気ないと思い,少し色を付けたいところにシャープなんて使っちゃったりして。何度か自作ファンファーレを練習しながら,少し手直しをした。
でいざ録音!
と思ったら,はじめのG(ゲー)の音が滑った。うっ。
一応付け加えておくと,F管のホルンではGの音は高い「レ」にあたるのだけど,決して高すぎるという音ではない。ホルンではよく使われ,かっちょいい音域なのである。それなのに頭一発目が出なかった。(涙)
何度か練習していくうち,それなりに音が出てくるようにはなったが,こんな音域の音で四苦八苦している自分が情けない。
そのあとも,自分で作曲したファンファーレでさえも指使いを間違い,シュールな曲となったこと数回。途中でいっそのこと,こう作曲したんだーっ,文句あっかーーーーーーっ,と応募してしまおうかと思った。だが,明らかに聞いてて気持ち悪く思いとどまった。
とにかく,何度も失敗を繰り返すうち,自分で納得行くレベルになったので,録音を終了した。が,吹いていて納得と,録音テープを聴いて納得とではレベルに大きな溝がある。自分の演奏1,5倍増しの法則,と今名付けたが,やっぱり録音テープを聴くと演奏がしょぼいのである。
自分の演奏1.5倍増しの法則,堀井憲一郎さんのスキーの便利帖という本のなかの自分の滑り1.5倍増しの法則からパクらせてもらいました。
って,知ってる人いるだろうか。スキーの便利帖。
それはさておき,曲とか音楽性とかにそんなにこだわる性格ではなかったので,参加賞さえ貰えればいいやッ!とあきらめは非常に早かった。で応募するため競馬場でもらったパンフレットの裏の応募票に必要事項を書き込み,あとはJRAに発送するのみとなった。
さて,参加賞テレカどんなのかなぁ。今から楽しみだ。
その後,競馬場で,宝塚記念ファンファーレに3100通もの応募があったことを知った。こりゃわたしのファンファーレの入賞は絶対に無理だわぁ。