TP365XDのクロックアップに失敗


 ThinkPad365XD(2625-1J9)は、FDDのかわりにCD-ROMドライブを内蔵したTP365Xである。CPUには、Pentium/133が使われているが、CPUカード上のチップ抵抗を変更することで、簡単にクロックアップが行えることが、先人達の努力によって解明されている。
 ということで、私もこのTP365XDのクロックアップに挑戦することにした。


※TP365XDより取り出したPentium/133のCPUカード


 そのチップ抵抗の設定は、ご丁寧にもCPUカード上にシルク印刷されている。(クロックアップして下さいと言わんばかりだ。



 このシルク印刷に従い、[R22]のチップ抵抗を[R44]にして、とりあえず、166MHzの動作を試すことにした。

 その後、Horieさんに紹介していただいた、ドクター鈴木さんのノートPC改造記事を参照したところ、このシルク印刷にはミスがあることが判明。なんと、2.5倍のCPU倍率にするためには、[R22]と[R44]の両方にチップ抵抗を付けなければいけないらしい。(もう、後の祭りなのだが・・・。そう言えば、TP365X(BJ9)では、この両方のランドにチップ抵抗がついていたっけ!)
                               <2003/7/14更新>



※FDD&HDDインジケータのみ点灯して、まったく起動する気配のないTP365XD

 ところがところが、無事チップ抵抗の移植(?)が終了したので、簡単に組み上げて、BIOSの起動を確認しようとしたのだが、FDD&HDDインジケータがつきっぱなしになってまったく起動する気配がない。
 これは166MHzが無理なためだなって思い、[R5]のチップ抵抗を[R13]に移植。150MHzを目指すことにした。
 ところが、これまた同じ症状だ。(でもまだこの時、事態の深刻さには気づいていなかった。)おそらく、チップ抵抗の半田付けが不完全なのだと思い、何度も再半田づけするのだが、症状は一向に改善されない。
 仕方がない。設定をもとの133MHzに戻そう。
 なんと、それでも症状は改善されなかった。

 ということはである。もしかして、TP365XD逝ってしまわれたってことなのだろうか?再三にわたる半田付け、フラックスの塗付。CPUカードの表面はかなりあれてしまっていた。

 このクロックアップの失敗は、いまだかつて経験したことのない困難さだった。なにしろ、チップ抵抗が小さい上に、CPUカード上のランドが狭く、その半田づけにはものすごく苦労させられたのだ。今までのクロックアップ成功で、「こんなの簡単だ」とたかをくくっていた私にとって、これはこたえた。
 やはり、クロックアップは最悪、本体を壊してしまいかねないリスクをしょっているということを覚悟する必要がある。


 ところで、このTP365XD。CPUカードだけ逝ってしまわれたのだろうか?それとも本体にも障害があるのだろうか?CPUカードだけだとしたら、足下にころがっているジャンクなTP365X(BJ9)のCPUカードを拝借すれば復活が可能となる。


※足下に転がるジャンクなTP365X(BJ9)のCPUカード(Pentium/150)

 TP365X(BJ9)はPentium/150搭載なので、このCPUカードでTP365XDが復活できれば、少しはこの心の痛手を和らげることができるだろう。

 ということで、早速CPUカードの換装をして、起動してみた。

 ところが・・・。FDD&HDDインジケータがつきっぱなしになるまったく同じ症状。(もしかして、本体側に障害が・・・)

 と、おもった次の瞬間!

 「ピポッ!」(おっ?なんだ?)

 またしばらくして・・・。

 あの懐かしのBIOSのPOSTがメモリカウントを始める。(もしかして・・・!)

 動きました。動きました!
(おめでとう!障害の原因はCPUカードで、本体は無事でした!)

 あー、よかった!


※何だか時間差攻撃された後、無事Win95を起動し始めたTP365XD

★ ★ ★ HDBENCH Ver 2.610 ★ ★ ★
使用機種 ThinkPad 365XD(2625-1J9)
Processor Pentium 149.7MHz [GenuineIntel family 5 model 2 step C]
解像度 800x600 65536色(16Bit)
Display IBM ThinkPad(Cyber9320) PCI
Memory 40,036Kbyte
OS Windows 95 4.0 (Build: 950)
Date 2003/ 7/13 9:35

HDC = スタンダード IDE/ESDI ハード ディスク コントローラ

A = GENERIC NEC FLOPPY DISK
C = GENERIC IDE DISK TYPE<7
D = TEAC CD-44E Rev 2.0C

clk ALL Text Scroll DD Read Write Memory
150 3766 8748 9239 1957 894 1497 21 3 4077 3696 8083
133 3516 7727 8159 1937 827 1603 21 3 4125 3732 6564

※CPU換装の成績は苦労した割にあまり違わない。まあ、やらなくてもいいクロックアップ、CPU換装ってことかな・・・。

Jul 2003 by Monkung Factory