2003年も終わろうとしています。巷では、2003年の出来事やベスト10等が花盛りです。我が家のThinkPadについても今年は昨年以上に、いろいろな進展があった年でした。ということで、簡単にベスト3をまとめてみました。
■第1位
TP760系MMX-CPUカードの200MHz化に成功
TP535Eの200MHz化に成功
TP760ELのCPUカード上の制御ランド発見
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※200MHz動作を実現したTP535E |
まず取り上げたいのは、不可能ではないかと言われていたTP760系MMX-CPUカードの200MHz化の実現です。TP760系MMX-CPUカードはには、MMX-Pentium/166が搭載されています。
同じCPUが搭載されたTP560Eは早くからその200MHzクロックアップ方法が解明されていましたが、TP760系では多くの先人の努力もむなしく、成功例は報告されていませんでした。
そもそも、200MHz化実現のためには、CPUの3倍設定を制御するランド[BF0]を発見しなければなりません。TP535Eでは、早くからこの制御ランドは特定されていましたが、試してみても2.5倍設定しかできず、CPUがTP560Eと異なるタイプではないかとか、CPUにリミッターが付いている等の憶測が広がり、TP535Eのクロックアップは166MHz止まりとあきらめておりました。TP760系の場合は、さらに情報が乏しく、CPUカード上のCPU倍率を制御する[BF0][BF1]のランド、ベースクロックを制御する[FS0][FS1]のランドまでもが特定できず、クロックアップよりも、CPUカードを上位機種のものに交換する手法が取られていました。これはTP760系の流通量やその分解の煩雑さとも関係あると思われます。従って、TP760EL(133MHz)の150MHzクロックアップすらできない状況でした。また、ベースクロックの変更はPLLのpinを直接制御するしか方法がなかったのです。昨年来のTP760系CPUカードの比較から、まもなく2.5倍設定の制御用ランド[BF1]、[FS0][FS1]は特定できましたが、200MHz動作は夢のまた夢の世界でした。
200MHzクロックアップを可能とするTP760系CPUカードの3倍設定のヒントは、「MobioNX(MB12CUDD1)のクロックアップ」「AMiTYCN
クロックアップ考」からいただきました。MMX-Pentiumのデータシートを手に入れて、MMX-Pentiumの186pin[BF0]がどこにつながっているかをテスタを使って調べるとともに、
プルアップしなければ3倍設定を実現できないということもここから学びました。そして、同じくMMX-Pentiumの178pin[Vcc3]がどこにつながっているかを調べ、バイパスすることによって、
とうとう3倍設定を実現できたのです。
このTP760での成功は、TP535Eの180/200MHz化にもつながりました。理屈はTP760の場合と同じでした。

※200Mhz化したTP535EのWcpuid結果。速いっていいことですね。
※この成功は、以下の方々の尊い実践・アドバイスにより可能となりました。本当にありがとうございました。「tam」さん(まだまだ推測の域を出なかった頃、人柱となって調べてくれました)、「Tanippe」さん「よみ人しらず」さん(PLLによるFSB変更やランド発見と実験等貴重なアドバイスをいただきました)、「NOBU」さん「広島葉みかん」さん(3倍設定の方法について貴重なご示唆をいただきました)、「pass」さん「skhr」さん(安全対策についてのアドバイス、実践方法を教えていただきました)
■第2位
無印TP240の450MHzクロックアップの方法を発見
数年前、ディスクトップのCeleron/300Aの450MHzクロックアップが流行し(恥ずかしながら私もその一人で、このCeleronがSocket7から撤退するきっかけとなりました)、いとも簡単にクロックアップできたことから、Celeron/300を搭載した無印TP240も同様に、クロックアップできるのではないかと考えたのが、ことの始まりでした。今までのDOS/V組み立ての経験から、CeleronがPentiumのようにCPU倍率を変更することができないことを踏まえて、ベースクロックの変更を模索しました。
TP760ELやTP535/Eのクロックアップに取り組む過程で、ベースクロックを制御するPLLの存在を知った私は、TP240のPLLを調べることで、ベースクロックを100MHzに上げて、無印TP240を450MHz動作させることが理屈上は可能なことを示しました。しかし、実際に試してみると、Windows起動中に停止してしまう障害に見まわれ、450MHzクロックアップは険しい道となりました。
しかし、これもまたDOS/Vの経験から、コア供給電圧をアップすることによってクロックアップ動作が明らかなことから、コア供給電圧のアップをめざし、無印TP240のコア供給電圧がどのように供給されているのかを調べ、コア供給電圧を制御するランドの存在を発見することができました。ノートパソコンの場合放熱がかなり難しい環境なのにもかかわらず、さらにクロックアップとコア電圧アップによってさらなる放熱を招く事態になりましたが、なんとか無印TP240のTP240X化(450MHzクロックアップ)に成功しました。
しかし、このなんちゃってTP240Xですが、スキャンディスクやセットアップ等のCPU負荷の高い作業では、フリーズしてしまう症状も見られ、依然イバラの道って感じです。
また、スパイダーソリティアのカード配りが異様に遅いのが気になります。
※450MHz動作の無印TP240 |
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※450MHzにクロックアップした無印TP240「なんちゃってTP240X」のWcpuid結果。FSBが100MHz化されてるのが分かります?
※この成功は以下の方々の尊い実践・アドバイスにより支えられています。ありがとうございました。「pass」さん(無印TP240のクロックアップがまだ推測の域を出なかったころ(つまり理屈が先走っていたころ)、果敢にも人柱となって挑戦してくれました)、「skhr」さん(コア供給電圧変更の貴重な実践を紹介していただきました)、「monri」さん(クロックアップに挑戦していただくなかで、PLLの足をおってしまっても動作することを発見して下さいました)
■第3位
TPi1124の冷陰極管(バックライト)の交換
TP535Xの冷陰極管(バックライト)の交換
液晶割れしていたTPi1124液晶の冷陰極管(バックライト)を取り出して、バックライト切れの無印TP240の液晶に移植する手術と、暗くて見辛くなったTP535X液晶の冷陰極管交換(これまた、しっかり表示されなくなってしまった無印TP535の液晶から冷陰極管を移植)も、今年初めての試みでした。
さすがに、液晶自体を分解することは躊躇されましたが、不安はまだしもやってみると意外と簡単(?)にやることができました。中古のTPを使っている現状では、今後バックライト切れという事態が当然予想されるわけですから、この経験は、自分にとって有意義だと思いました。

※Win-XPマシンとなった、TPi1124は液晶割れを克服したマシンです。
※詳しく内容を知りたい方は、「ThinkPad機種別索引」から、該当ページをご覧下さい。
| The ThinkPad
of The Year 2003 |
Monkung Factoryで、今年もっとも刺激的だった、もっとも活躍した、もっとも印象的だったThinkPadに送られる「The
ThinkPad of The Year 2003」。(突然に出来たりした企画)その栄えある名誉に輝くマシンは・・・。
なんといっても、それ以後のTP535Eの200MHz化、無印TP240の450MHz化のきっかけとなったという点で、その功績は計り知れないものがある。その図体の大きさ、重さから最近とみに敬遠されがちだが(オークションでもあまり人気がない)、やっぱりTP760ELなしには、今年の我が家のThinkPadは語れないということで、TP760ELを「The
ThinkPad of The Year 2003」にしたいと思う。
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200MHz動作するThinkPad
760EL
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(おめでとう!副賞は受電されたバッテリです。ぱちぱち・・・)
さて、来年はどのThinkPadが受賞するだろうか?(来年もこんな企画するのだろうか・・・)
Dec. 2003 by Monkung Factory
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