オーストリアのテルメ 

オーストリアのテルメ

更新情報:11-09-2007 バード・グリースバッハとザンクト・ミヒャエルのホテルを追加しました。

テルメの写真のスライドショー 


はじめに
ここ数年、私が凝っているのが、オーストリアのテルメです。「テルメ」というのは日本語でいうといわゆる「温泉」に当たるのですが、日本の温泉とは全然違 います。ヨーロッパ
の「テルメ」というのは、どちらかというと“温泉プール”という感じで、温水のプールなのです。ですから当然、裸ではな く水着を着て入ります。そしてもちろん男女混浴。子供連れで来てたりもして、なんか日本の市民プールみたいな感じでもあります。

イタリアにもたくさんテルメがあります。日本の雑誌やガイドブックでも多くのところが取り上げられています。なぜイタリア在住の私がわざわざオーストリア へ?と思う方もいらっしゃるかも知れませんが、これは単なる個人的な嗜好でして、“せっかくの休みにイタリア国内にいたくない!”というのが一番の理由で す。仕事でイタリア国内を回ることが少なくないのですが、なんかイタリアだと“休んだ気分”になれないのです。最近通訳という仕事柄、まわりでイタリア語 が聞こえてくると、「あ〜、訳さなければならない!」という強迫観念に駆られるようになりまして、とにかく落ち着かないのです。その点、オーストリアだと そういう気分にはならないし、ある程度ドイツ語もわかるので(注:ある程度といったら本当にある程度、オーストリアのドイツ語はドイツ語ではありませ ん)、心からリラックスできるわけです。

ヴェネツィアからオーストリアの国境までは車でわずか2時間弱。正直言って、ミラノより、フィレンツェよりオーストリアの方が近いのです。というわけで、ここ2〜3年ほど時間があれば行っているオース トリアのテルメを紹介したいと思います。

テルメの基本
オーストリアなどドイツ語圏には多くのテルメがあり、これは"Bad"で始まる町の名前にも表れています。おそらく最も有名なのはドイツのバーデン・バー デンやオーストリアのバード・イシュルなどでしょう。その多くが古代ローマ時代に起源を持つもので、その時代からテルメ(公共浴場)があったとされている ところです。

テルメ(温泉プール)には大ざっぱに分けて2つの種類があります。一つは公共テルメで、市町村などによって運営されているものです。もう一つは4つ星ある い は5つ星ホテルに併設されているものです。前者は本当に温泉プール施設のみで、その施設のある町内に宿を取らなければなりません。後者は町内に公共施設も あるけれども、ホテルとして独自の温泉プールを設けているところです。

私が今まで行ったのは全てホテル兼テルメの施設です。なぜそういったところを選んだかというと、ひとつにはホテルから外に出ることなくプールにも行けると いう便利さ、もう一つは4つ星、5つ星ホテルなのに、イタリアと比べて信じられないほどの値段のリー ズナブルさからです。また、私はほとんど利用したことはないのですが、エステ・サロン、ビューティーセンターなどもあり、エステや マッサージなども楽しめます。

詳しくは各ホテルのホームページを見て欲しいのですが、値段にはたいていの場合、朝食と夕食、それに温水プール及びサウナ施設使用料が含まれています。ま た、バスローブやタオルも基本的にはついています(備え付け以上の数が必要な場合は有料のこともある)。また、夕食時の飲み物や喫茶、バーでの飲食は別料 金になります。

テルメ・ホテルの設備
★プールとサウナ
ホテルの規模にもよりますが、室内プール、屋外プールの最低2つ、ジャグジー、それに3種類ぐらいのサウナがあります。 プールはどれも水温が30度以上な ので、冬でも“露天プール”といった感じで泳ぐことができます。

MarcAurelホテルのプール
Warmbaderhofのプール
屋外のプール
ホテル・ローナッハーの屋外プール。
マルクアウレル・ホテルの屋内プール。結構広めです。
ヴァルムバーダーホフの屋外プール。朝早かったので、まだ日陰ですが、 10時頃から日が当たって気持ちいいです。
バート・ブルーマウの屋外のプール。手前は冷たい水のプール、奥のは建 物内にもつながっている温水プール。
ホテル・ローナッハーの屋外プール。大きいプールの温度は28度、小さいジャグジー付きのは32度。外は雪でも入ることができます。

サウナはたいてい別に「SAUNAWELTサウナ・ワールド」というような名前が付いた扉の奥にあり、そこからは水着をとってヌードになることができます。 サウナ内は基本的にヌードで入ります。
サウナの種類:
Finnishe Sauna・・・「フィンランド風サウナ」その名の通り、板張りのサウナです。
Tuerkishes Dambfbad・・・「トルコ風蒸し風呂」つまりスチームバスです。内部はたいていターコイズ・ブルーのタイル張りかなんかで、ちょっとエキゾチックな 雰囲気になっています。
Laconium・・・「ラコニウム〜低温サウナ」実はこれは語源はよくわからないのですが、古代ローマ時代からあるサウナのタイプのようです。フィンラ ンド風サウナほど高温でなく、中低温で長時間いて、じっくり汗を流すタイプです。

これ以外にも独自の特徴を持ったサウナを設置しているところもあります。このプール、サウナのあるあたりには"RUHERAUM"というデッキチェアの並 べてある休憩室があり、泳いだりサウナをしたあとに、ここでゆっくり休めます。

★レストランとバー
値段にはたいてい朝食と夕食が含まれており(昼食もリクエストにより込みにすることが可能)、ホテル内のレストランでとることになります。夕食は席が部屋 ごとに決められており、最初の晩にはウェイターに言って案内してもらいますが、次の晩からは案内を待たずに自分の席へ着くことができます。朝食は自由で、 自分の席でとってもいいし、誰かが座っていたら、別の席について大丈夫です。
朝食はたいていバッフェ・スタイル、夕食も前菜やサラダ、デザートはバッフェ・スタイル、メインディッシュはいくつかあるメニューから選ぶというのが普通 です。飲み物は別料金ですが、2泊以上する場合、たとえばワインなど全部ボトルを飲みきれなくても、次の晩用にキープしておくことができます。あるいは、 部屋に持って行ったり、グラスを持って、そのままバーへ移動したりすることもできます。


テルメ・ホテルのリスト
どのホテルも私は車で行っているのですが、ほとんどのホテルは一番近い駅などへの送迎サービスをしてくれるようです。
ホテル名
アクセス
コメント
Warmbaderhof
ヴァルムバーダーホフ
★★★★★
Warmbad Villach(ヴァルムバード・ヴィラッハ)、イタリアの国境に近いヴィラッハの近郊にあるホテル。ケルンテン地方。
ホテルの玄関回数としては一 番多く行っているホテル。イタリアから行くと一番近いと いうのが理由。そのせいか、スタッフはほぼみんな片言のイタリア語がわかります。実際週末などはイタリア人も多いです。

Hotel Ronacher
ホテル・ローナッハー
★★★★★

Bad Kleinkirchheim(バード・クラインキルヒハイム)、ヴィラッハからザルツブルグ方面へ向かったところ。スキー場としても有名。ケルンテン地 方。
ホテル・ローナッハーメインストリートからちょっと入って坂を上っていくとあるホテル。部屋 数が多いに関わらず、アットホームな雰囲気で、サービスがとても行き届いています。到着の際もオーナー自らのお出迎えにご挨拶。レストランも広く、いくつ もホールがあり、それぞれ個性がありました。
Der Steirerhof
デア・シュタイラーホフ
★★★★★

Bad Waltersdorf(バード・ヴァルタースドルフ)、シュタイヤーマルク地方にある。
シュタイラーホフの部屋下 記のクェレンホテルから坂を登った山の上にあるホテル。ぱっと見た外見ではわからないが部屋数も多いかなり大きなホテル。全ての部屋はバルコニー付きで、 ミネラルウォーター、リンゴジュースそれにリンゴも部屋にサービスで付いています。プールやサウナも種類が多く、ゆったりとした造り。客層は90%以上が オーストリア人で、多少ハンガリー人。従って英語は少ししか通じません。レストランのワイナリーが充実。
Hotel Koenig Ludwig
ホテル・ケーニッヒ・ルードヴィッヒ
★★★★★

バード・グリースバッハ(Bad Griesbach)、パッサウから近いドイツの東バイエルン地方。
ホテルの正面私 はテルメで検索して探したのですが、バード・グリースバッハはどうやらドイツではゴルフで有名なロケーションのようです。宿泊客の大半はゴルファーで、毎 日ホテル周辺にある6つぐらいのゴルフ場をまわっているようでした。同じ系列のホテルが町内に3つあるのですが、ここが一番落ち着いたクラシックな雰囲気 で、年齢層も高め。ゴルファーばかりのせいか、プールはいつもがらがら。サウナも小さいですが、ほとんど人がいませんでした。
Acqua Dome
アクア・ドーム
★★★★*

Laengenfeld(レンゲンフェルト)、インスブルックからブレーゲンツ方面へ向かって左側にあるオッツタールにある。イタリアのメラノからも山越えしていける。チロル地方。
部屋の中周 りを3000メートル級の山に囲まれたオッツタールにあるホテル。冬はスキー、夏も避暑地として人気が高いロケーションです。テルメ施設は公共のもので、 ホテルも併設。ホテルは内装のデザインがモダンなミニマリズムで統一されていておしゃれ。ミニバーのミネラルウォーターとジュースは無料、毎日リンゴも部 屋にサービス。ホテル宿泊客はチップの入ったアームバンド一つ でプール及びサウナ利用が自由。サウナも種類が多く、けっこう広々としています。スイス、ドイツ、イタリアとも国境が近いせいか、スイス人、イタリア人もけっこう来ていました。英語が通じます。
(不定期な日記でも触れています)
Quellenhotel
クェレンホテル
★★★★
Bad Waltersdorf(バード・ヴァルタースドルフ)、シュタイヤーマルク地方にある。
公共テルメ併設のホテル。従ってプールとサウナには宿泊客だけでなく、 一般客にも開放されています。それだけに、プールとサウナの数や種類も多く、一日いて全然飽きないところ。ホテル宿泊客はチップの入ったアームバンド一つ でプール及びサウナ利用が自由。
季節のいいときにはカボチャ畑の広がる道でのサイクリング(ホテルで無料で貸し出し)がお薦め。ただ、宿泊客の95%がオーストリア人及びドイツ人のた め、ほとんどドイツ語しか通じませんでした。
Hotel Eschenhof
ホテル・エッシェンホフ
★★★★
Bad Kleinkirchheim(バード・クラインキルヒハイム)、ヴィラッハからザルツブルグ方面へ向かったところ。スキー場としても有名。ケルンテン地 方。 部屋町の 中心地のちょっと手前を入ったところにあるホテル。とってもアット ホームな雰囲気のホテルで、家族連れにはお薦め。部屋のインテリアもとってもすてきでした。ただプールとサウナが小さいのが難点。でも確か公共テルメの無 料入場券か割引券をホテルでくれるので、それを利用するのがいいでしょう。

Rogner Bad Blumau Hotel
ローグナー・バード・ブルーマウ
★★★★
Bad Blumau(バード・ブルーマウ)、シュタイヤーマルク地方 にある。グラーツから60km。 ホテルの入り口オーストリア の有名なアーティスト、フンデルトヴァッサーが設計デザインしたホテル。緩やかなシュタイヤーマルクの丘陵地帯にいきなり異様な建物が出現という感じ。い くつかに分かれている建物は外見だけでなく、内装も凝っています。一般客にも利用されており、日帰り客も多いところです。レストランやカフェがいくつもあ り便利。プールも広く、サウナも結構広めでゆったりくつろげます。
(「ゆ みこの不定期な日記」の2005年6月の欄でも少し触れています)
Vitalhotel Bad Radkersburg
ヴィタールホテル・バード・ラードカースブルグ
★★★★

Bad Radkersburg(バード・ラードカースブルグ)、シュタイヤーマルク地方にある。グラーツからスロヴェニア国境に向かって約60kmほど行ったと ころ。
ホテルの建物Parktherme(パルクテルメ)という町の公共テルメ併設のホテル。建物自体は分かれていて、地下道でつながってい ます。スロヴェニアとの国境線となるムーア川沿いにあり、町自体も小さいけれどとてもかわいいところです。地元客が圧倒的に多く、特に私が行ったのは連休 だったため、大混雑でした。屋外内ともにプールも多く、デッキチェアの数も多いです。フィンランド風サウナも3つあり、いつも大人気。
Hotel MarcAurel
ホテル・マルクアウレル
★★★★
Bad Goegging(バード・ゲッギング)、レーゲンスブルグから比較的近い。ドイツ、バイエルン地方。
これはオーストリアではないのだけれど、行ったことのあるホテルとして ここに入れます。ゴルフ場もあり、広々としたホテル。古代ローマの皇帝からとったホテル名をはじめ、全体的に古代ローマっぽいインテリアになっています。
Lifestyle Hotel Der Wastlwirt
ライフスタイル・ホテル・デア・ヴァストゥルヴィルト
★★★★

ザンクト・ミヒャエル・イン・ルンガウ(Sankt Michael in Lungau)、南ザルツブルグ州。ザルツブルグから車で1時間ほど。
ホテルの正面こ こは正確にはテルメではないのですが、一種のリゾートとしてここに加えます。このザンクト・ミヒャエルの周辺は夏はゴルフ、冬はスキー場として知られてい るようで、スポーツ好きのバカンスロケーション。ハイキングやサイクリングも楽しめます。小さいけれど、ホテルに屋内プールとサウナあり。ホールやレスト ランはこの地方らしいとてもかわいらしい内装。

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