私が使った教材1 初級編
 現在ではいろいろな教材がでており、私自身は最近新規に購入していないため、最新情報をここで提供することができないが、使用した教材はほとんどが現在も販売されているので、少し紹介したい。
 まず、一番使ったのは日本語初歩で ある。これは使ってる語彙などが少し古く、絵などもちょっと古いのであるが、勉強する文法事項の出てくる順番、カタカナ、漢字の導入がとてもいい。何年か 日本語を勉強した生徒も、この教材ではじめた人は基礎部分がしっかりたたき込まれている。あと、ヴェネツィア大学の日本語学科でも使用していたこともあ り、大学が版権を持っていたようなので、日本で購入するのと同じ値段でもここでも購入できた。その他の日本からの輸入教材が約3倍の値段することを考える と、とてもお得であった。中でも私が気に入っていたのは第5課の「あかいりんごはいくつありますか」。数詞の導入であるが、ぶんのかたの分け方が、生徒達 にとってわかりやすかったようである。その他、比較級や手系も導入としてはよかった。
 次によく使ったのが「しんにほんごのきそT」。これは古い版で、現在では「みんなの日本語―初級1本冊」と 改名されており、多少内容が変わっていると思われるが、基本的な作りは同じだと思う。これは漢字かなまじり版とローマ字版とあり、私は特に文字を覚えたく ない生徒にこれを使っていた。或いは他の教材をメインにして、補助的に使っていたことも多い。カセットテープを使った練習問題がとてもよくできていて、よ く使った。第12課の比較級と最上級や、第13課の「ほしいです、たいです」等はわかりやすい。また、第21課からも短い読解文が始まり、それまで単文と してした文章に接していない生徒達のとまどいがわかったが、いい練習問題になっていた。
 「みんなの日本語初級1 教え方の手引き」も初めて教える人には、いろいろな説明が載っていて。役に立つだろう。
 もう一つ、これはどちらかというと補助教材として使っていたのが「コミュニケーションのための日本語〈1〉 (Japanese for busy people I)」。 これは英語の解説が付いているせいか、自習本としても使えるので、こちらでは比較的簡単に手に入った。テキストは全て会話なので、会話文の導入としてはと てもいい。練習問題もいい。ただ、これを使うと文字を覚えない。だから私も文字を覚えたくない生徒にしかこれは使わなかった。
 1冊だけの教材で教え続けるのは、やはり無理があるような気がする。やはり補助的にいろいろな教材や、自分でも宿題用の練習問題などをけっこう作った。 ビデオなどのビジュアル教材も使えればまたおもしろかったと思うのであるが(時々夜中にイタリアの国営放送で古い日本映画をやっていることがあり、一度語 学学校の責任者が「ぜひ教材に使いなさい」と録画してきてくれたのであるが、映画なんかはまだまだ初級には難しすぎたし、それどころか小津安二郎かなんか の古い映画だったのでとても使えなかった)、値段が高いので私が教えていたような日本語が別にメインの言語でない学校にとっては購入は考えられなかった。




(2006年5月11日)

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