*このページは「Marla Mallett Textiles and Tribal Oriental Rugs」に
掲載されている記事( http://www.marlamallett.com/techniques.htm ) を
日本語に置き換えたものです。未定稿ですので今後変更等加えられる予定です。
また写真はMarla Mallett氏より提供を受けました。

Basic Tribal and Village Weaves 

Marla Mallett
中東の遊牧民や村人は、さまざまな技法を使ってすばらしいテキスタイルアートを作り出してきました。最も一般的な構造は下記の通りですが、よりくわしい説明や図、さまざまなバリエーションについては、私の本「WOVEN STRUCTURES」に書いてあります。
SLIT TAPESTRY
これは、“キリム”と呼ばれる平織りのラグや壁掛けに、最もよく用いられる技法です。スリット・タペストリーは、袋物や絵画タペストリー、その他の物にも用いられています。 ファブリックは、緯糸が表に見えている、つまり縦糸が完全に覆われた状態になっているのがふつうで、表面には垂直方向に畝があります。 織り機に張られているのが縦糸になります:縦糸とインターレースされているのが緯糸になります。 ここに掲載されている写真のファブリックは、すべて、縦糸が垂直方向に通っている、つまり織り機にかけられていた時と同じ状態になっています。




スリット・タペストリーのキリム
タペストリー織りでは、緯糸はとぎれています:織り手は、それぞれの色の緯糸を、小さな模様の中で往ったり来たりさせながら、インターレースします。 スリットタペストリーでは、色が変わる部分で、模様の境い目が垂直になると、小さなスリットができてしまいます。緯糸がdovetail(あり継ぎ)またはinterlock(重ね合わせ)されているようなタペストリー技法を使った場合は、この起こりうる問題を避けられますが、それ自体が持つ不利な点もあります。スリットタペストリーは、もっともはっきりした模様を表現でき、また、もっとも滑らかな織りになります。もっとも自由で独創性にとんだ織りも可能になるので、世界中の織り手が好むテクニックです。スリットタペストリーは、織っていて楽しいものです。 

織り機の写真でわかるように、スリットタペストリーキリムは、それぞれのセクションで、とても自由な形と方法で織られています。 模様の部分では、織り機の端から端まで、ずっと同じ1本の緯糸がわたっている、ということは滅多にありません。遊牧民の織り物のなかでは、ふつう、タペストリーのデザインの方が、他の技法で作ったものよりも、大胆かつドラマチックになります。

織り手は、模様の部分で、垂直の長いラインを避けるため(つまり、長いスリットを避けるため)、デザインは斜めと水平の要素で構成されたものが基本となります。 耐久性のある物を作らなくてはいけないときは、斜めに交差する模様の線も避けます。このように、ほとんどのキリムは、構造的な理由からデザインを決めているので、タペストリーのモチーフの多くは織り機の上で直接的に発達してきたものといえます:ほかの情報源からコピーしてきたものではありません。スリットタペストリーが、アナトリア、ナバホ、プレ・コロンビアのペルー、その他世界中のどこの織り手が作ったものでも、同じような特色をもつデザインになるのか、というのは、このような理由からです。  

 


スリット・タペストリー。ただし、緯糸はきっちりと打ち込まれるので、縦糸は覆われてしまいます。


スリット・タペストリー

織り機にかけられたスリット・タペストリー(アナトリア)
タペストリーの緯糸は、いつも水平である必要はありません。織り手の意志によって、なめらかなカーブを作ったり、斜めの形を作ったりすることができます。エジプトの織り手は、アナトリアやペルシャ、コーカサスのキリムの織り手と同じ技法を使って、動物や植物、人間の形をタペストリーのなかに織り込んでいます。しかし、幾何学模様あるいはそれに準じる模様だけに制限するということはしません。不規則に緯糸を入れている西イランのセネキリムと、エジプト・ハルーヤのフォーク・アート・タペストリーを比べると、構造上の類似が目を引きます。


エジプトのタペストリー(ハルーヤ)

織り手は、横向きにスリットタペストリーを織る方法を選択する場合があります。 織り機の幅はいつも限られていますが、織る方向は、目的とするデザインによって変えることもがきます。 エジプトのアーティストの場合、長い足の動物を表現したい、しかし長い裂れ目は避けたい、というときは、必然的に、作品を織り機に対して横向きにおいて、織ることになります。実際、そのような作品のデザインは、必ずと言っていいほど垂直方向のリズムが目立っています。一方、通常の正しい方向から織られたものは、上の写真のように、水平方向の形が多くなります。 あらかじめ書かれた図案に添うのではなく、織りながら直接デザインされたこれらのタペストリーは、その自然な織りの過程が、素直に形となって表現されています。

SOUMAK

縦糸のまわりに、色糸を巻くことによって、より複雑な図案を作ることができます−通常は1本か2本の縦糸に巻いていきます。ほとんどの場合、この“模様用の糸”で巻いている段は、平織りの地の組織の細い緯糸と、交互になっています。 この技法は時間がかかるので、袋物や小さくて丈夫さが要求される織物などによく用いられます。ソマックのラッピング技法は、無地の平織りのファブリックに散らし模様として使われていることもありますが、織物の表面をこの技法ですっかり埋め尽くしてしまう使い方がほとんどです。とても美しい例が、コーカサスや北西イラン、その他いくつかの地域にみられます。 東トルコのクルドでは、ウエフトレス(緯糸のない)ソマック−地の組織に緯糸が入っていない技法−で袋物を作ることもあります。







ソマック織り(シャーセバン)
ソマックの構造は、糸を巻きつける方向が変わる時や、織り手がデザインの輪郭を斜めの方向に描いていく時に、バリエーションがみられます。 糸の区切りがオフセットされたり、いつもは裏側となっている側が表側になって構造が逆になることもあります。 これらの技法においては、デザインが制限されることは少ないので、他の織物の伝統的なものからモチーフを借りてくることがよくあります。 上記ソマックのシャーセバン・マフラシュ(布団袋)のパネルにあるカギ状のモチーフは、古い標準的なスリットータペストリー織りのキリムによく見られるデザインです。




カウンタード・ソマック

WEFT-SUBSTITUTION WEAVES

モロッコ、アルジェリア、バルーチ、トルクメン、ペルシャ・アフシャールの織り手たちは、ウエフト・サブスティテューション(緯糸が代わりをする)を使って素晴らしいデザインを施してきました;さまざまな色の緯糸を交代で使うことによって模様を作り出していて、それはまるで平織りのように見えます。このテクニックは、ひろく一般には知られていませんが、構造は特徴的です。 複雑な幾何学的デザインは、すべて手によって作り出されます。図柄を作っていくときは、それはちょっと魔法のような方法ですが、織り機は何の助けにもなっていません。モロッコの織り手は、織物の裏側から作業します、アジアの織り手は、表側からすることがほとんどです。
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これは、タペストリーのように緯糸が表面に出る織りです;縦糸は、フリンジとして織り物の上下の端に出ているものしか見ることができません。複雑な模様を織る時、織り手は最初にある一色を使い、次は別の色に代えます。従って、使っていない糸が絨毯の裏側にわたることになり、厚いパット状になります。または糸を切って、切り端は裏側にそのままぶら下げておくこともあります。





ウエフト・サブスティテューション


ウエフト・サブスティテューション織り。バルーチ絨毯の表と裏;右端はモロッコのハンベル
アフシャール、バルーチ、トルクメンの織り手たちは、交差したバンド状の柄が続いている部分で、この複雑なウエフト・サブスティテューションの図柄を頻繁に使っています。構造は、バルーチじゅうたんの端にある細いボーダーにもよく用いられ、効果的なコントラストを作っています。モロッコのベルベルは、驚くべき細かさで、素晴らしい全体模様を作り出し、ウエフト・サブスティテューションにおけるデザインの可能性の頂点を極めました。 

BROCADING

よく刺繍と間違われますが、ブロケイドのデザインは、まったくもって織り機の上で、ファブリックを織りながら作られます。柔らかくて光沢のある模様用の糸は、すべて手でインターレースされ、これら模様の糸が入った段は、地の平織りの細い緯糸と交互になっています。 ブロケイディングのほとんどは、織り手はテキスタイルの裏側にから作業します。模様の部分では、それぞれの模様用の糸を小さな“指カセ”にして、後ろ前へとインターレースしていき、使わない“指カセ”はこの裏側にぶら下げておきます。トルクメンのテンドバンドに見られるインレイド・ブロケイディングの場合は例外です;それは表側から作業され、しばしば、ノッテドパイルと組み合わされています。




織り機に張られたブロケイディング(アナトリア)
アナトリアのブロケイディング、3タイプ:オーバーレイ−アンダーレイ、レシプロカル、そしてズィリ・オーバーレイ・ブロケイディング
中東地域の織り手、とりわけアナトリアのユンジュやトルクメン、クルドの部族の織り手によって、バリエーションにとむブロケイドの織物が作られました。アラ・チュバルとよばれる精巧に装飾された保存袋やサドルバッグ、テントパネル、壁掛けやカバーもブロケイドで作られました。



残念なことですが、遊牧民が村の生活に定着し始めると、パイルカーペットの織りをするようになり、古いブロケイドの技術は徐々に消えてゆきました。僅かな場所のみで、部族の織り手達は、この素晴らしい、しかしかなり難しいテキスタイルアートを作り続けています。いくつかのまったく異なったブロケイディングが、バリエーション豊富な図柄で作られていました。これらは「WOVEN STRUCTURES」で解説しすべて図解されています。
 

WARP-SUBSTITUTION WEAVES

この構造は、ちょうどウエフト・サブスティテューションと正反対になります。どちらの構造も平織りで、デザインを作るためにどちら(縦糸か緯糸か)の糸が代わりに使われるのかという違いです。ワープ・サブスティテューションのファブリックは縦糸が表に出ていて、その縦糸は、もう1本の縦糸の代わりに使われたものです。





ワープ・サブスティテューション織り
縦糸は堅く紡がれ撚られていて、頑丈でなおかつ弾力があります。そしてそれらは、ぎっちりと詰め込まれて織り機に張られているので、織ったときは緯糸は隠れてしまいます。 パターンの一部に使っていない縦糸は、ファブリックの後ろにそのまま残されています。 この織りは、基本的にテントバンドや、ジャジムと呼ばれる丈夫なストライプのカバーに用いられてきました。
ワープ・サブスティテューション織り。アナトリアのジャジムの表と裏。
適度な縦糸の張りを維持するため、対照的な色の縦糸をほぼ同じ割合で用いなくてはいけないので、ワープ・サブスティテューションにおけるデザインの選択は、かなり制限されます。この古いテクニックに由来するたくさんのデザインは、パイル・ラグのデザイン・レパートリーを考えるとき重要になってきます。デザインは、このような制限の多いテクニックから、制限の少ないテクニックへと、移行する傾向があります。

KNOTTED PILE


結び目のある構造は、一般的にオリエンタル絨毯として知られている、毛足のあるカーペット全般に広く用いられています。しかし部族の織り手たちは、テント・バッグやサドルバッグ、サドルカバー、動物の飾り、クッション、扉飾り、テントひもなどいろいろなものにも、このノッティド・パイルを用いてきました。ノッティド・パイルは、1種類あるいはそれ以上の種類の平織りと組み合わされることもありました。西ペルシャのサドルバックは、ノッティド・パイルとソマックが組み合わされています。





西ペルシャのサドルバッグで、ソマックと組み合わされたノッテド・パイル
 
短い色糸の束をひと組の縦糸にしっかりと取り付けることによって、パイルができます。アジアまたは北アフリカの織り手は、長いひと続きの糸の端を使ってノットを結び、次のノットを始める前に、糸を切ります。(ここが、flossa や ryaと呼ばれるパイル絨毯を織るヨーロッパや北アメリカの織り手に用いられているプロセスの違いです) ノッティングが1列終わるごとに、1本もしくはそれ以上の本数の緯糸が入れられ、きっちりと打ち込まれます。この、緯糸の挿入および打ち込みをきちんと行うことによって、絨毯の柔軟性、厚み、耐久性が決まってきます。いくつかのヴァリエーションを「WOVEN STRUCTURES」の中で説明しています。
2つの基本的なノットのタイプが、アジアや北アフリカ全域で用いられています。非対称と対称ノットです。まず、非対称ノットは、「ペルシャン」あるいは「セネ」ノットと呼ばれることもありますが、ぎっしりと詰め込むことができるので、繊細なデザインを描きたいときにもっとも適しています。短い糸の束が2本の縦糸のまわりを巻いていますが、完全に囲まれているのはこれらのうち1本の縦糸だけなので、“結ぶ”と表現するのは正しくないかもしれません。右か左の縦糸のどちらかが、完全に囲まれているということです。非対称ノットは、イラン、中央アジア、インド、中国などで作られるものによく見られます。工房で作られるカーペットでは、よりコンパクトな構造を作るために、縦糸が1本おきに後方へずらして配置されていることがよくあります。この場合は、太く堅い緯糸と、それより細くて柔軟性がありしなやかな緯糸が、交互に入れられています。3本の緯糸が順番に入れられることもあります。この密度の高い構造は、“デプレスされた縦糸”を持っている、と表現されます。


非対称ノット(左に開く)


デプレスされた縦糸での非対称ノット
対称ノットは、最初からより安定した構造をもっているので、もっと粗い織りにも向いています。パイルの糸は、2本の縦糸のまわりをそれぞれ向かい合った方向から回り、糸の端はこの2本の縦糸の間から、そろって出ています。ノット・メーキングの用語では、「クローブ・ヒッチ」となります。対称ノットは、トルコとコーカサスの絨毯に典型的にみられますが、トルクメンの絨毯や北アフリカの織り物のいくつかや、多くのペルシャの村の絨毯にもみられます。古い絨毯の文献には、対称ノットは「トルコ」または「ギョルデス」ノットと呼ばれていたこともあります。





対称ノット

チベットやモロッコの中部アトラス山脈のようなもっと孤立した地域では、絨毯を織るとき、ほかの種類のノッティングが用いられてきました。あらかじめ織られたファブリックに、パンチまたはタフティング・ガンを使って作っていく中国のタフテッド絨毯は、手織りの絨毯と混同されることがあります。タフティングには、完全に囲まれた縦糸は存在しませんし、これらの絨毯の裏は通常、パイルの糸を安定させるために、接着剤が吹きかけられたり塗られたりしています。


大きな工房のカーペットは、ノットの数が品質をあらわす基準の一つとなっていることがありますが、アンティーク絨毯の場合は、絨毯の織りの粗さとテキスタイル・アートとしての価値に、相関性はほとんどありません。他の条件の方がより重要になってきます:芸術性、技能の高さ、希少性、ウールの質、そして歴史的または民族的対象として重要な織物であるかどうか、などです。


もし自分の絨毯のノットを鑑定したいと思ったら、絨毯の両端のどちらが織り始めなのかを、最初に見極めなくてはいけません。末端のフリンジの糸が縦糸です。絨毯の縦方向に長く通っていて、これは織り機に張られていた糸です。パイルを手でなでてみましょう;ノットは、織り機の底部に向かって下へとパイルで結びつけられます。織り手はノットを巻きつけるたびに、下方または自分の方へひっぱりながら、すでに織り終えたファブリックに添わせるようにしてしっかりと結びつけます。

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パイル絨毯のノッティング
初心者は、最も粗い織りの絨毯、たぶんそれはアナトリア、南コーカサスまたはクルドのものになると思いますが、それを使って調査をはじめるとよいでしょう。まず最初に、絨毯の表側を上にして、緯糸にそってノットの列と平行に折り曲げます。もっともノット数が少ないのは、通常、対称ノットの絨毯なので、それはあなたが見ている絨毯ということになるでしょう。ノットはそれぞれ縦糸2本にかけられ、上部に広い水平に横切る「カラー」があります。2本のパイルの房がこのカラーの下から出ていますが、ふつうは一緒になって1本のように見えます。それぞれ個々のノットがはっきり見えないときは、デザインの入り組んだセクション、細くて明るい色のパターンの部分で試してみてください。あなたが、しなやかになった古い対称ノットの絨毯を手に取っている場合は、小さくて四角くなったパイルのかたまりがたくさん並んだ表面を見ることになります。もしパイルがすり減っている場合には、この特徴はもっと強められます。


コーカサス絨毯の対称ノット


いったん対称ノットに精通してしまうと、ほとんど間違えることなく、容易に対称ノットでないものも認識できるようになるでしょう。非対称ノットのラグでは、カラーが連続するかわりに、パイルの房ともっと小さな、1本の縦糸の幅のカラーとが交互に続いています。対称ノットの構造は、いくつかの中国の新彊の例に見られるとても粗い織りのものでない限り、たやすく小さな四角の部分に分かれることはありません。



非対称ノットは、“左に開ける”または“右に開ける”のどちらでも結ぶことができます。その方向を見極めるために、表面を手で軽くこするだけで十分なラグもあります。パイルの繊維があきらかに一つの側に傾斜している場合は、ノットはそちらの方に開いています。さもなければ、明るい色で織られている部分で一つのノットの場所を選び出します;房が現れるカラーの側にノットが開いています。ノットの縦の段を際立たせるために、絨毯を垂直に折り少し丸めてみるといいかもしれません。


トルクメン アスマルクの非対称ノット
深いデプレスされた縦糸をもつワークショップ・カーペットのほとんどは、非対称ノットです。ペルシャのビジャー・カーペットは例外のひとつです;それらは対称ノットです。絨毯を、細い垂直の輪郭線にそって折り曲げてみると、ふつうは、ノットの2本の糸の端が、カラーの下から1本だけ出ているか、2本一緒に出ているか見ることができます。
自分の絨毯のノット数を数えたいときは、ノットひとつひとつは、2本の縦糸に“結びつけられている”もしくは2本の縦糸を囲んでいるということを覚えていてください。(北アフリカのノットには例外がある場合もありますし、また一方チベットの構造は全く別の問題です)村もしくは“部族”の絨毯の大部分は、ノットごとに絨毯の裏に2つの“小さな節”作っています。縦糸が交互に深くデプレスされている場合は、多くの複雑なワークショップ・カーペットに見られることですが、絨毯の裏には、一つの小さな節が見えるだけで、ほかは隠れてしまっています。垂直のボーダーやパターンのアウトラインのように、細いデザインのエレメントは標準的に1つのノットの幅しかないので、検証するときには役立つ細部となります。もし、左下のコーカサスの絨毯の黒い垂直のアウトラインのように、それぞれのノットの両側の部分が見えている場合は、1インチにおける水平のノットの数を決定するために、2つの節をひとつとして数えます。右下のペルシャの工房カーペットの黄あるいは赤い一番細い垂直のアウトラインのように、一つの節しか見えていない場合は、縦糸は1本おきに完全にデプレスされているということが確認できますし、またそれぞれのノットの半分だけを見ていることになります。他の部分が隠れているので、表面のそれぞれの節を数えなくては行けません。裏が畝になっている絨毯は、縦糸が1本おきに部分的にデプレスされています;これらでは、一つの節しかはっきり見ることはできませんが、それは他の一部でしかありません、より注意深くならなくてはいけません。

デプレスのない縦糸をもつコーカサス絨毯の裏。ノットのどちらの部分も見えます、従って、水平ノットの数を決めるためには、節2つで1つと数えます。

1本おきに完全にデプレスした縦糸を持つペルシャの工房カーペットの裏。個々のノットは半分しか見えていないので、水平ノット数を決めるためには、すべての節を数えます。

垂直にノットを数える場合、なにも隠れていないので問題はほとんどありません。たくさんの色が変わっているところ、とりわけノットの色と間に入っている緯糸の色が対照的な部分に焦点を当てるのがいちばんいいでしょう。ノットの密度は、絨毯の文献では、1インチ四方あたりのノット、1デシメートル四方あたりのノットのどちらで記載してもかまいません。ノットの数に少し違いがみられることがあるので、絨毯の一カ所以上の場所で密度を調べるようにします。


とてもきっちり織られている絨毯の場合、緯糸を見るのがむずかしいことがあります、拡大鏡の下でさえノットの列を数えることしかできません。こつがあります:絨毯に、縦に1インチの間隔で2本のピンを刺し、絨毯を少しだけまるめます。そうすると列が少し離れるので、ピンの間のノットの列を数えることができるのです。



絨毯の由来を決める場合、デザイン、色、ノッティングが重要となってきますが、ほかにも微細な部分が有効になってきます。「WOVEN STRUCTURES」では、織り物の耳や端の始末の構造について、その違いや特色ある方法を数多く図解しています。織り手によって用いられた、ノッティングの 特異性、緯糸の扱いのバリエーション、そして素材の違いなどが、絨毯の由来を知る手がかりとなってくるでしょう。







 
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