ちょっとした情報

■ウィペットとは■

●調べてみると●

ウィペットの2008年のJKCへの登録件数は322頭でした。これは全犬種134種のうち45位です。
まだまだ世間では珍しいといわれるウィペットですが、近い種類のイタリアン・グレイハウンドと同様に人気が高まっている種類といえます。
どんな犬種でもいえることですが、ウィペットにも良い点悪い点があります。私たちも、犬を飼おうと思い始めた頃からいろいろと調べてみました。WEBで調べるといろいろな情報を得ることができます。検索するときは『ホイペット』というキーワードも試してみてください。KCJなどでは、そのように表記していますし、英和辞典などではやはり『ホイペット』とされています。
ただ、まだまだ珍しい犬種であるため、情報もそれなりに少ないのが現状です。
たとえば、ウィキペディアにはさまざまな犬種についての記事がありますが、2009年2月23日現在、ウィペットについての日本語の記事はありません。英語が読める人は英語版の記事を参照すると大変参考になります。
大まかな内容を知りたい方は下記の要約を参考にしてください。誤訳があるかもしれません。2009/02/20現在の記事に基づいています。

体型
ウィペットは中型犬。国際畜犬連盟(FCI)のスタンダード[訳註1]では、オスの体重は25から40 ポンド(11〜18キロ)体高は18.5〜20 インチ(47〜51センチ)、メスは17.5〜18.5インチ(44〜47センチ)である。
AKCスタンダードでは、オスで18.5〜22.5インチ( 47〜57センチ)、メスで17.5〜21.5インチ(44〜55センチ)である。
色は全身黒から、全身が白の固体までさまざまな色やパターンが存在し、レッド、フォーン、ブリンドル 、ブルー、クリーム[訳註2]が存在する。ひとはらの子犬の中にスポッツやブレーズやパッチのすべてのすべが現れることもある。

性格
一般的には静かで穏やか、一日の大半を寝て過ごす。飼主にはよくなつき、来訪者に対しても友好的であり、噛み癖がない[訳註3]ので小さな子供と一緒でも大丈夫である。見知らぬ人には吼えることもあるが、番犬としての適性はない。
猫に対して攻撃的になる傾向がある。 他の犬種と違いオスはメスと同じようにトイレのしつけが楽である[訳註4]。メスのほうが少し複雑で意志が強い。
ウィペットは毛が薄く寒がりで、人懐っこいため室内飼育が適している。家族のそばで寝転んだりするりのが大好きである。ウィペットは物静かなためにマンション暮らしにも適応する[訳註5]が、定期的な運動が必要である。自由に走り回れる機会を設けることが必要であるが路上では充分な注意が必要である。
ウィペットは"貧者の競走馬"と呼ばれていた。その言葉が示すように、ウィペットは傑出した競争犬であり、ルアーコーシング、直線レース、オーバルトラックレースの強豪であり、フライボールやアジリティを楽しむ犬も多い。ドッグショーでも一定の人気を得てきている。

健康
適切な栄養、運動、および獣医のケアがあれば、たいていのウィペットは12〜15年生きる。
耳感染症、皮膚アレルギー[訳註6]や消化問題、股関節異形成は少ない。まれに、遺伝的な目の欠陥が報告されるため、アメリカのウィペットクラブは、すべてのブリーダーにこの欠陥についての検査を推薦している。潜在睾丸は、この種類でも一般的である。
ウィペットはバルビツール酸塩麻酔に過敏である。
ウィペットの心臓は大きく、脈は遅い。休んでいるときしばしば不規則であるか断続的でさえある。しかし、運動の間、規則的な鼓動を示す。ケネルクラブ(英国)によると、心疾患はウィペットの死因で2番目におおいがこのような変わった心臓機能に関連があるかどうか、明らかではない。
2007年の研究により、運動能力と関係しているミオスタチン突然変異[訳註7]を確認した。この突然変異のひとつの複製をもつウィペットは、通常非常に足が速いく、「ブルウィペット」として知られる二組の複製をもつ固体では不相応に大きな筋肉組織が形成される。

歴史
ウィペットは視覚を使って狩りをし、高速で野原でコーシングゲームをするように育てられてきた。小型のグレーハウンド風の猟犬が描かれたローマ時代の美術品がいくつも発見されているが、初めて英語で表記された"whippet"という犬種をあらわす単語は1610年に記されている。
ジャン・バティスト・ウードリー(1686-1755)作でルイ15世に贈られた一対の英国ウィペットを描いた作品のうち一方の"Misse"はワシントン国立美術館に所蔵され、もう一方の"Turlu"は国立デフォンテーヌブロー城美術館に所蔵されている。ただしフランスの文化省などによると、MisseとTurluは"メスのグレイハウンド"とされている。
19世紀には、ウィペットレースはサッカーよりも人気があり 英国の国技だった。この期間のはじめには、明確な犬種となったといえる。
1890年にKC(英)が犬種として公認し、アメリカ合衆国ではAKCによって1888年に公認された。
初期にはファンシャーによってレース出身の犬が飼育され、世界中に輸出された。狩猟、レース、展示、コンパニオン犬として万能のウィペットは、すぐにサイトハウンドで最も人気のあるものの1つとなった。
2007年に、Madra Rua(サウスカロライナのチャールストンのアイルランドのパブ)で飲んでいるとき、ジェイソン・ロビンス[訳註8]は香りが強いジンとグレープフルーツのカクテルを「ウィペット」と名づけた。「グレイハウンド」として知られている人気のウォッカとグレープフルーツミキサー[訳註9]より洗練されている。


訳註1 JKCのスタンダードは、このFCIのスタンダードに準じています。

訳註2 犬の毛色などについては、トリマーワールドに詳しい説明があります。

訳註3 小動物に対しては容赦なく噛み付きます。また他の犬に対してはじゃれて甘噛みすることがあります。

訳註4 かなり個体差があるようです。我が家のウィペットは楽ではありません。

訳註5 日本のアパートやマンションで飼う場合、吼え声よりも走り回ったりすることによる床の響きが問題になると思われます。木造の我が家では二階でウィペットが暴れているときは、雷が鳴っているような迫力があります。

訳註6 アレルギーは良いとしても、傷が絶えません。コートが薄いのでちょっとした擦傷や噛み傷で出血したりします。そのくせドッグランでは暴れまわるので注意が必要です。

訳註7 ミオスタチンとは本来発育阻害因子であり、この部分の記述は少し説明が足りない気がします。訳が悪いのかもしれませんが・・・。関連するわかりやすい記述が、渡辺千賀氏のプログにあります。http://www.chikawatanabe.com/blog/2004/07/post.html

訳註8 この人物についての詳細は不明です。

訳註9 グレープフルーツとウォッカのカクテルは、ソルティードッグとして知られ、もともとはジンを使っていました。より癖の少ないウォッカが用いられるようになってからポピュラーなカクテルとなり塩でグラスのふちを飾るスノースタイルで飾るようになりました。これを、塩で飾らないものが、「ブルドッグ」「グレイハウンド」(断尾されて尻尾のない犬)などと呼ばれています。ちなみに、私はジンを使うほうが好きです。(洗練されているとは思いませんが・・)

●動画サイトなど●

Youtubeなどの動画サイトにも、面白い画像がたくさんあります。こちらは英語で検索したほうがたくさんの画像にヒットします。『whippet』で検索してみてください。 私が見つけた動画の中では、アニマルプラネットがもっとも充実しています。他の犬種についてもたくさん(101種?)紹介されていて面白いですよ。

●「愛犬の友」もっと知りたい犬種特集●

「愛犬の友」2009年4月号に、ウィペットの特集記事が掲載されています。
ちなみに、表紙はチワワです。
本屋さんで立ち読みしていたら、特集記事が載っていることに気づきました。その写真の中に、これ、うちのテキーラ?と思えるような写真があり、記事を読んでみると、なんとモヒ・テキのブリーダーさんが執筆していたのです。なるほど、写真がホントにテキーラかどうかはよく分かりませんが、少なくとも兄弟姉妹達の写真であることは間違いないと思います。もちろん雑誌を購入しました。ウィペット好きにとって(もちろんそれ以外の犬好きにとっても)十分対価に値する記事だと思います。
記事全般については、買って読んで頂くとして、ひとつだけ内容について触れておきます。「二週間に1回は爪切りを」という記述があります。子犬を購入して引き取りに行った日に、まさに当のご本人からアドバイスしていただいた事項なのですが、その後ブリーダーさん宅へ遊びに行ったときもそのことを非常に気にかけていただいて、お忙しい中にもかかわらず丁寧に爪を研いでいただいたりしています。いつも爪切りは失敗するのでとても助かります。我家で犬の手入れで「大変」と感じられる唯一の作業がテキーラの爪きりですから・・

■ウィペットの日常生活■

ここでは、ウィペットを飼ってみて知ったこと、感じたことをまとめてみます。
あくまでも、個人的な見解で、一般のウィペット(あるいは犬)について当てはまらない場合もあるかもしれません。ウィペットを飼おうか考えている人、ウィペットに興味のある人にとっては参考にはなると思います。

●食事●

すべてのウィペットがそうなのかはわかりませんが、とにかく何でも良く食べます。そのくせ、食べつけないものを食べるとすぐにお腹をこわしてしまいます。8ヶ月の時点で15キロのフードが1ヶ月もたないので(他に缶詰のフードも与えている)一頭当たり一日300グラムほど食べている計算になります。これはかなり多いと思います。それでも太ったりはしません。
おなかを壊すと言えば、我が家に来たばかりの頃2頭ともずっと下痢をしていました。ブリーダーさんに相談したところ、薬を送ってもらいそれを指示通り飲ませたらよくなりました。
普段は寝てばかりでのんきなように見えますがそれなりにナイーブな面もあるようです。
食べ物以外にもとにかく何でも食べます。草、ウンチ、みみず、蝉、小石、木の根などお散歩中やドッグランではとにかく大忙しです。家では、各種の花、観葉植物など一通りは試したようです。
以上のようなものでもできるなら食べないでもらいたいですが、もっと困るものとしては、一円玉、園芸用のハイドロボールなども食べてしまいます。家に来て間もない頃、フードを混ぜるのにプラスチック製のスプーンを使っていましたが、あるときそれがなくなってしまい、不審に思っていたところ、糞の中に粉々になって混じっていたのには驚きました。幸い、ピンク色のスプーンであったためほぼ全部が出てきたことを確認できたのですが、以来プラスチック製品には気をつけています。

●運動●

毎朝ドッグランにいくのを基本的な目標にしています。ドッグランにいるときは2時間でも飽きずに遊んでいます。天候が悪かったり、寝坊してしまうとドッグランにはいけなくなりますが、そういう時は家の中で暴れています。
わが家では、室内でじゃれあっているので、ドッグランにいけない日が続いても運動不足にはならないようです。1頭で飼うなら人間が相手になって遊んであげる必要はあるでしょう。一人遊びを始めると、家具や衣類や靴などを相手にするので壊されたくなければおもちゃを与えて遊んであげることは必要です。
単純な散歩はあまり好きではないようです。、ドッグランに行けない日でも犬が集まる公園に行くなどしないと、すぐに帰ろうとします。隙があらば家に逃げ帰ろうとします。モヒ・テキには1回ずつ逃げ帰った前科があります。
飼う前には自転車で曳いて運動させようと考えていましたが、11ヶ月現在それは夢のまた夢という感じです。何かを見つけると急に止まったり、自転車にじゃれついたりするのでとても怖くてできません。3頭のイタグレを自転車で引いている人もいるので、不可能ではないと思いますが、しばらくはガマンすることにきめています。

●手入れ●

お手入れは本当に楽です。カット、トリミングは不要ですし、抜け毛もそれほど多くははありません。やさしくブラシをかけてやると喜びます。
初めの頃は2週間に一度くらいシャンプーしていました。冬場で寒いこともあり近頃は一緒にお風呂に入っています。入浴しないときでも、自分から浴室に入って中で遊んだりしているので、どうやらお風呂にはあまり抵抗はないようです。月齢10ヶ月の現時点で頻度も週に2回ほどに増えています。
シャンプーするといっても念入りに洗わなくてはいけないところもないので、すべて自宅でできます。ただし我が家の場合、ドッグランで汚すこともあり脚や足は念入りに洗っています。肉球に傷を負うこともあるので、そこだけは気をつけています。
あと必要なお手入れといえば爪きりでしょうか。これはかなり嫌がります。特にテキーラは私と妻にそれぞれ一回の計二回血管を切られた経験があるせいか、すごく嫌がります。

●衣服●

人間にたとえれば、ファッションモデルのような体形をした犬なので、人間が見ればとても着映えがします。しかも寒がりなので冬場は服が必需品です。
服を着せたり、買ったりあるいは作ったりするのが好きな人にはたまらない魅力となるでしょう。
ただ、当の犬たちは服を着るのが大嫌いなようなので、これを楽しむためにはある程度の覚悟が必要です。つまり、衣類に慣れさせたり、脱ぎ着する手間を惜しんではいけませんし、時にはせっかく着せたものを自分で脱いでしまったり、破いてしまうこともあるので、そういう犬の行動を笑って見ていられる心の広さも必要です。
別の面では、ウィペット用の服は買うとなると種類が少なく、また、高価なため、探す努力や出費に耐えられる経済力も必要です。
ちなみに、一般的な犬服では胸とお腹のサイズが合わないため、それを着せるためには自分で直してあげることが必要です。

●お下品なネタを二つほど●

ウィペットは、街で散歩させていても「スマートなワンちゃんですねェ」と声をかけていただくことが多いほどやせて見えます。でも、同じような体長のワンちゃんと比べると体重は決して軽くは無いのです。その分喰います。そして当然出します。
そう、ウンチが出るんです。デカイのが。そんなこと普通は気づいても言わないと思いますが、二度ほど「デカイですね」といわれた経験があります。たしかに、あの細い体のどこに収まっていたんだ?と思うくらいです。二頭だとお散歩の帰り道は少し重いです。
固体については客観的に判断できるので、相対的にデカイのは事実のようです。が、2点目は気体です。
おならの話です。もしかしたら、モヒ・テキ固有の問題(餌の遣り方が悪いなども含めてですが)かも知れません。他のウィペットオーナーさんにも聞いてみたいと思っていますが、これがまた出るんです。飼い始めの頃、車に乗せていると匂ってきました。てっきり、人間の仕業と思っていたのですが、実は犬でした。2009年4月(満1歳の)時点で、じっとしているとき、起きていても寝ていても、少なくとも30分に一回ほどはやっています。臭いです。
一緒に寝るときは・・本気で気をつけています。犬のお尻がこっちを向いたら迷わず、どけます。
車に乗せるときは・・窓を閉めてエアコンをかけっ放しという状況が減るため、ちょっぴり「エコ」です。