滋賀県 陶器の町 信楽は人情味あふれる町 2005.6.19(日)

 梅雨に入ったというのに全く雨の降る気配はなく、真夏のように暑い日が続いている。その影響か毎年見られる近くの不動川沿いのホタルも、今年はほとんど見ることができない。そして、出産予定日を二日後に控えた我妻も、相変わらず元気で我が子が産まれてくる気配も全くない。
 何もせずに家でだらだらするのはイヤだということで、妻の母も交えた三人で陶器の町「信楽」へ行くことにした。大津市から車で約一時間の距離で、近くには朝宮茶の茶畑が広がるのどかなところだ。信楽市内に近づくにつれ、陶器の店の数が増えていき、どの店先にも巨大な狸の焼物が看板娘のように客を迎えている。
 今回はゆっくりと町を見て回りたいということで、身重の妻を気遣いながらも、駅前に車を止めて、約3時間の「信楽窯元めぐり」なるものをしてみた。
公共手段で信楽へ行こうと思えば、まずJR貴生川駅で信楽高原鉄道に乗り換えて、終点信楽駅まで行けばよい。信楽といえば、狸の焼物が有名だが、駅のホームにはたくさんの狸とカエルが出迎えてくれる。そして、駅前には巨大な狸の公衆電話もある。
駅前の案内板を見ると「窯元めぐり」コースがあるらしい。体が重そうな妻の体調も心配だが、せっかく来たのでゆっくりしたペースで歩いてみることに↓。

通りには、いろんな狸がいて、それを見ているだけでも面白い。

窯元散歩道の道しるべ
散歩コースを歩いているといろんな窯元を見ることができる。突然現れた大きな上り窯にも驚かされる。日曜日だと言うのに、観光客はほとんどいない寂しい散歩道。身重の妻がいるためか、ふらっと立ち寄った窯元でもとても親切に説明や案内をしていただき、おまけにおみやげまで頂いたりして、本当に人情味あふれる町だ。

タイムスリップしたような風景
ふらっと立ち寄っただけの「丸慈製陶」では、我々だけのためにいろいろと親切に説明していただき、お茶まで出してもらった。最後には妻の安産祈願としてオリジナルの犬の焼物までプレゼントしてくれた。何も買っていないのに・・・。久しぶりにこんなに親切にしてもらった。

丸慈製陶 傘たてなど大きなものを作っていた

妻がもらった犬の置物。犬は安産の象徴でもある。

今は使われていない上り窯。

陶器の町らしく、垣根も陶製。なんとなく情緒があります。
信楽でも1.2を争う規模で大きな窯元「宗陶苑」。ここにはたくさんの焼きもとの、今でも現役の上り窯を見ることができる。
併設している陶器屋に入るとおそらく店主であろう70過ぎの親父のうんちく話につき合わされ、ちょっとイメージダウンであった。
 散歩道を歩いていると、市の伝統会館で展示会をしているという若者がたまたま私たちを見かけて「先ほど産業会館に来ていただいてましたよね。良かったらまた帰りに寄ってください」とわざわざ声をかけてくれた。私がでかかったからか、妻のお腹が大きかったからか、どちらかわからないが、よく覚えてくれていたものだ。確かに、この散歩道に来る前にはじめに入ったのが産業会館だ。それも、妻がトイレをしに・・・・。 

 申し訳なく思いながら、再度産業会館に寄ると、展示しているものの中でお気に入りをプレゼントしてくれるという。どれも芸術性が高い作品で買えば相当な値段がすると思われる。展示会のテーマは「SEED」「種」だ。植木鉢として大切に使っていただける方に差し上げるという趣旨で、種3つとお気に入りの作品を一つ頂いた。感謝感謝だ。大切に使わせていただくと約束した。そして約3時間歩き回って3人ともへとへとになりながら、家路に着いた。

次の日の午後、妻は無事に元気な男の子を出産した。