エキゾチックな町 長崎県一周の旅 2004.12.28-29

2004年の年末は妻と二人、福岡を拠点にぶらぶらすることにした。せっかくの長期休みなので、わくわくするような場所を巡りたいと考えては見たが、学生時代から放浪癖のあった私は、すでに九州地方も大抵の所は行った事がある。それでもじっくり地図とにらめっこしてみると、あったあった長崎県。なんてでこぼことした県なんだろう。中心の長崎市やハウステンボスには行ったことはあるが、そのでこぼこの所は行った事がない。「日本探訪」ならぬ「日本端訪」をモットーにしている私としては是非行っておかねばならない。

12/28日の朝9時に行橋の家を出て、一路高速道路で長崎県へ向かった。約3時間で長崎県 諫早ICに着き、そこからあの普賢岳の噴火被害で有名な島原市へと向かった。

海沿いを島原市へ向けて走る途中に突然現れた案内板を目印にちょっと立ち寄ってみた。樹齢約1000年の楠の巨木だ。民家の庭に生えているが、一般公開されている。いやぁ、歴史を感じる。すごい。

島原市は「島原の乱」でも知られる歴史的にも有名なところだ。市の中心部には島原城もあり、当時の下級武士が住んでいた武家屋敷も公開されている。土塀と石垣が情緒たっぷりである。

島原市内から雲仙に向けて車を走らせると途中に水無し川にかかる橋を渡る。この川は普賢岳の火砕流や土石流を防ぐための川で、1991年噴火当時の様子が色の違いとして今でもはっきりと分る。
 島原半島の中央にそびえる1000メートル級の複式火山普賢岳。ここは1934年に日本の国立公園第一号にもなった雲仙天草国立公園内の温泉郷でもある。
 たくさんある温泉旅館街の中でもあたり一面真っ白に白煙が上がっている一帯がある。雲仙地獄と呼ばれるこの場所は遊歩道も整備されていて、メインの観光場所でもある。
一日目は雲仙観光を最後に、宿泊予定の長崎市内へ向かった。すでにネットで予約もしていたので気分も楽だ。世の中便利になったもんだ。ほんとに。

ホテルの駐車場に車を停めて、長崎ならではの「ちゃんぽん」を食べに中華街へ歩いていった。世界中どこへ行ってもある中華街って・・・。まだ時間が早かったのか、ネオンのわりには少し寂しい通りでした。

夕食も終え、長崎名物の夜景を見に行こうと思ったら、すでにロープウエーの営業は終わっているという。しかしながらせっかく来たので何とか見てみたい。ホテルの従業員には「ゲートがあって入れませんよ」と言われた展望台に続く道を、わずかな可能性にかけて行って見ることにした。
 行って正解、普段は入れない場所も深夜ということでゲートに看守もおらず、無事に展望台に着いた。写真では紹介できないほどきれいな夜景でした。
長崎市内のホテルで一泊し、さぁ本日は本格的に長崎県一周だ。夕方までには最終目的地の平戸に行く予定だ。世間はまだ平日で観光客はまばらの長崎市内を歩き回った。 長崎は、長崎港を中心に三方を山に囲まれ、南北に細長く広がる坂の多い町だ。今回は東山手から南山手を中心にぷらぷらと回った。
かつて長崎では、外国人のことをみんな「オランダさん」と呼んでいたようで、外国人居留地にある坂をすべてオランダ坂と呼んだことに由来する。石畳の坂はそれだけで赴きたっぷりである。

東山手の街並みを歩き回った後、南山手のメインスポット「グラバー園」に向かった。小高い丘の上に位置する住宅街まで一本のケーブルカー「グラバースカイロード」があり、観光客も無料で利用できる。いかにも観光都市長崎である。一番上から景色を見るだけでも得した気分だ。

造船の町長崎ならではの造船風景

明治時代、外国人居留地にあった旧グラバー邸など9棟の洋館が移築・復元されている。中には当時の日本と外国との関係を示すさまざまな資料が展示され、長崎の歴史を知る意味でもとても興味深かった。天気がよければ、そこから見渡す景色もすばらしい。夕暮れ時にカップルで来るのをお勧めする。

グラバー園へ続く坂のたもとに堂々と建つ教会「大浦天主堂」。長崎には、歴史上各地に立派な教会が建っている。それを見学するのも今回の目的の一つだ。大浦天主堂は内部の撮影は禁止されているが、外から望遠を使って撮ってみました。これはいいんだよね・・・。

長崎市を後にし、西彼杵(そのぎ)半島を一路北へ向かった。途中、特にこれといったポイントはないが、その分道もすいていて快適なドライブだ。外海地方にさしかかった時、海岸沿いのカーブした国道の上方にきれいなレンガ造りの教会が目に入った。行って見なければ!
「カトリック黒崎教会」は赤レンガ造りのロマネスク教会だ。たまに訪れる観光客のために内部も開放してくれている。

ステンドグラスから差し込む明かりがきれい
ひたすら北上していくと昼過ぎにはなんとか長崎第2の都市「佐世保」に着いた。
町は平日にもかかわらず大渋滞で、市内を抜けるだけでもイライラ。ここ佐世保で是非見ておきたいと思ったのが、西海国立公園を代表する景勝地「九十九島」だ。小高い丘に上ると大小多くの島々を見渡すことができる。島巡り観光船(¥1200)も出ているので、乗ってみた。

いくらたくさん島があっても海上から見る限りはどこも大して差がない、と言うのが結論だ。展望台で見るのが一番だが、天気もあまりよくないので、船の上だけで我慢した。約1時間の遊覧です。

なんとか日が暮れるまでに最終目的地「平戸」に到着した。市内を観光する前に、更に奥に位置する生月島の自然を見ることにした。平戸島から生月大橋で結ばれたこの島、地図上ではちいさな島なのに、実際に行ってみると結構大きい。それに橋も片道600円と結構なお値段。島に滞在約30分・・・。

生月島一番の景勝地・・・だと思う「塩俵の断崖」。潮と風の力で六角形に作り出された岩の柱が、海岸線にきれいに並ぶ。夕焼けをバックに神秘的な雰囲気。

生月大橋

平戸島の中央部で紐差港を望む小高い丘の上に立つ白亜の紐差教会。日も暮れていたので、たまたま通りかかった住民に場所を尋ねると「あの交差点を右」と言いながら「左」方向を指差した・・・。さて、どっちへ行ったもんかと悩んでいると、クリスマスでライトアップされた教会が左手に浮かび上がっていた。

真っ暗な教会内部をフラッシュをたいて撮影。

平戸の町に戻ってくるとすでに夕方6時を過ぎてあたりは真っ暗だ。それでもせっかく来たので市内を車で走ってみた。平戸港の海岸はきれいにライトアップされており、遠くにザビエル記念聖堂のライトアップも見える。夜の平戸観光だ。

ライトアップされた「聖フランシスコ・ザビエル記念聖堂」。1931年に建てられたカトリック教会の建物で、1550年に平戸を訪れたザビエルを記念して名づけられた。
夜の平戸観光のあと、約4時間かかって福岡まで帰ってきた。あと1日あれば、もっと有効に町を観光できたかも知れない。
長崎観光の印象は、やはり見事な教会だ。長崎市内にある観光目的の大きな教会もそうだが、小さな町に「なんでこんなところに」と思うような立派な建物を見つけると、その背景にある歴史を感じてしまう。

2004年を締めくくりとして、とても充実した旅行だった。
2005年も誰がなんと言おうと、まだまだ旅するぞっ!