細い路地が魅力的 鳥羽の離島 答志島 2006.2.4(土)-5(日)

伊勢志摩国立公園 鳥羽市の市営桟橋から定期船で約20分の距離に「答志島」がある。夏は海水浴客でにぎわうこの島も、冬は海の幸目当ての観光客と釣り客だけの島となってしまう。おまけに今年は例年に無い寒さで、ついつい暖かい室内にこもってしまい、せっかくの鳥羽湾もじっくり見ることはできなかった。

ここ答志島が有名な理由の一つは、無形文化財にも指定されている「寝屋子」という制度だ。それは、一定年齢に達した男子数名を預かり世話をする制度で、食事と職業に従事する以外の時間は寝屋で過ごし、共に寝屋子となった若い衆は生涯義理兄弟の縁を結んだこととなる。

そんな不思議な島「答志島」に日頃の疲れを取りに行ってきた。
朝10時に大津の家を出て、鳥羽に向かった。定期船の時間までに少し時間があったため、ちょっと手前の二見の海岸を観光することにした。ここは「夫婦岩」が有名である。

夫婦岩のすぐ横には神社があり、なぜかカエルがいっぱい!
答志島の生活基盤は、漁業従事者が80%を占めていることからもわかるように、港にはたくさんの船が係留されている。人口約3000人の島はその独特な風習のおかげで度々テレビでも紹介されている。

定期船の中でお隣に座ったご夫婦はたまたま島の住民で、今 島ではお見合いが流行っているという変な情報をゲットした。
和具港に着き、すぐに旅館の送迎バスが迎えに来てくれた。こんなに寒い日はここ何年も無いという。本当に寒い。海風が痛い。暖かいイメージのある鳥羽の島が真冬の光景だった。

宿に着き、何もすることが無い。これと言った観光地もない。でも大丈夫。島の町並みそのものが見所なのだ。あまりにも寒いので外に出たくないという妻と息子の風雅をおいて一人で港にへばりついたような小さな町を散策して回った。

島の町並みは独特で、小さな路地が迷路のように入りくんでいる。その中に、食堂、売店、電気屋さん、風呂やさんなどがそろっており、不思議な町並みに興味深々だ。

島の食堂

リヤカーは島の必需品。リヤカーを押すおばあちゃん
答志島を散策すると家のあちこちにマルハチ印を目にすることができる。落書きのような手書きのこの印は木造、鉄筋、商店、民家とその区別無く書かれている。何かおまじないかなと思い旅館の女将さんに聞いてみたところ、島の八幡神社の神聖なる行事で運ばれる墨で書かれた家内安全の魔よけだという。なるほど、不思議な島だ。
豪華な海の幸をたらふく食べて、しばしの幸せを味わった翌日。外は・・・更に寒く吹雪いていた。

帰りの定期船桟橋で、船を待つ時間も、ただただ寒かったのが印象に残っている。