初めてでもなぜか懐かしい坂の町「尾道」 2006.8.12-13

2006年のお盆休みは、久しぶりに9連休という長期休暇となった。もちろんじっとしているわけもなく、この休みを利用して学生時代に6年間暮らした広島と1歳になった風雅を見せに妻の故郷愛媛県今治市に行くことにした。 
 8月11日はお盆休み渋滞予想で一番のピークの日。まぁなんとかなるだろうと言う考えは甘かった。大津の家を朝6時過ぎに出て、高速で西に向かった・・・が、これが失敗。すでに高速では他府県から来た車で大渋滞が発生しており、いつもなら30分しかかからない茨木ICに着いたのはなんとお昼の12時過ぎ。約30キロの距離を5時間以上かかったのだ。当然もうくたくたでこの先もずっと渋滞の案内が出ていた。遠回りにはなるが、内陸の田舎道を行くことにした。
結果、途中何度か軽い渋滞はあったものの夕方6時過ぎには目的地の広島県尾道市に無事着くことができた。妻も風雅もくたくたである。すぐに予約しておいた駅前のホテルにチェックインした。
尾道 はこれまでにも4.5回訪れている大好きな土地だ。大林宣彦監督の「尾道三部作」にも代表されるように映画のロケ地としても有名で、初めて訪れた人でもなんだか懐かしさを感じる情緒豊かな坂の町である。「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」。どの映画も私の青春時代を飾ったすばらしい作品である。 
 
 私が初めてここを訪れたのは学生時代での一人旅だった。当時は今のようにそれほど観光地化されておらず、駅前通りや商店街もどこか田舎くさかった。ところが、四国と本州を結ぶ「島なみ海道」ができたころから駅前の雰囲気も一変し、なんだか寂しい気がする。

駅前から港に沿って遊歩道ができていた。つい歩きたく海辺の雰囲気は今も変わっていない。

最近では「尾道ラーメン」も有名で、早速晩御飯にいただいた。

観光都市「尾道」を代表する景色。対岸の向島にあるクレーンが夜中の3時間だけライトアップされる。

次の日の朝、午前中に町並み観光を終わらせようと朝7時にホテルを出て、坂の町散策に出発した。 坂の一番上に見える「尾道城」まで行こうと思ったが、妻を説得できずに断念・・・。
尾道の魅力は町全体にある。港から続く山肌に貼りつくように建ち並んだ家々と路地は、どの角度から見ても絵になる。駅前から伸びる「古寺めぐり」ルートに沿って歩けば、映画のロケ地や尾道にゆかりのある作家の旧居などを訪れることもできる。ロープウェーで上った千光寺公園からは尾道水道を行きかう多くの船を見ることもできる。しばし、詩人になったつもりで歌を詠んでみるのもいい。そして、港に沿って並んだ商店街で旅の思い出を買うもよし。

何度訪れても飽きない魅力が尾道にはある。

この町を風雅を背中に背負って約2時間歩き回った。

いり組んだ路地と坂の町

古寺めぐりの途中にある「志賀直哉旧居」。まだ朝早くて閉まっていたが、中を覗くこともできる。高台に立つこの家の縁側からの景色を見ながら名作を書きあげたのだろう。
朝早いためか、観光客もほとんどいない。時々すれ違う地元の人は皆「こんにちは」と声をかけてくれる。細い路地ならではの光景だ。

今回の旅で一番気に入ったポイント
15年前と変わらずに商店街入り口に建つ 林芙美子像。

ゆっくり散策したのは約10年ぶりになるが、やっぱり何度きても懐かしい景色がここにはあった。
次は何年後に訪れるだろうか。