石垣島へ一人旅 離島めぐり 西表島編(2005.10.11-14)

午前中に竹富島を満喫し、一度石垣島離島桟橋へ向かった。石垣島へ帰る船の中では午後からの予定を考えた。石垣島ももうレンタカーで一周したし、他の離島に行くにしても着いてからの予定が組めない。しかし、せっかくここまで来たのだから無駄に時間をすごすことはしたくない。うまくいけば11時発西表島行きの船に間に合うかもしれない。石垣島離島桟橋に着くと急いで西表島行きの船会社に飛び込み、11時初の船に間に合うかどうか聞いてみた。ラッキーなことに今まさに離岸するところということで、無線で船に電話を入れてもらって、私が乗るのを待ってもらった。これに乗り遅れたら、また1時間以上待たなければならない。往復切符約3000円を購入し、急いで今にも出航しそうな船に飛び乗った。西表島までは約40分の距離だ。島についてからの予定なんてまだ何も考えていない。どんなショップがあってどんな移動手段があるかもわからない。とにかく行ってみよう。行ってみることに意義があるのだ。さて、どうなることやら。
西表島は石垣島から高速船で約40分の距離にあり、八重山諸島でも石垣島についで2番目の大きさの島である。なんといっても「イリオモテヤマネコ」の名前が有名で、島の90%がジャングルにに覆われている大自然の残る島である。大きく東部と西部の2箇所に港があり、その間を一本の県道が結んでいるだけのシンプルな構造だ。今回は東部の大原港に向かう船に向かった。

港に着くと、それまでたくさんいた観光客は皆団体バスに乗り込んでしまい、この季節個人で旅行に来ている人は珍しいのか歩いている人はほとんどいない。交通手段も何も無い私はとりあえず、大自然の遊覧船に乗ろうと観光会社へ向かった。道を歩いても人はほとんど見かけず、車も数台を見かけただけで、おみやげらしきものもない。大丈夫だろうか・・・。

港から歩いて約10分の距離に「仲間川遊覧」の看板を見つけた。中には従業員が3名ほどいるだけで他の観光客は一人もいない。とりあえず、ダメモトで遊覧船に乗りたい旨を説明すると、団体客の予定が日に2回入っており、後1時間半待てば、一緒に乗せてあげると言うことだ。うーん。しかたない、それまでの間どうやって時間をつぶそうか・・・
時間をつぶさなければいけない。レンタカーを借りるには短すぎる時間だ。それよりももっと簡単な乗り物 レンタバイク屋が近くにあるという情報をゲットした。

レンタルバイク屋はすぐ近くにあったが、そこがレンタルバイク屋と教えてもらわないと、絶対わからないような普通の掘っ立て小屋の工場で、確かに原付バイクが3台ほど置いてある。恐る恐るバイクを借りたいことをつげると、中で簡単な書類に名前等を記入してOK。料金も後払いという。ちなみにヘルメットは1サイズしかなく、私の頭には小さすぎたが、かぶらないわけにもいかず、結局頭が妙に縦長い人種のような姿で出発した。

原付バイクは西表の風を直に体に受けることができた。ほとんど車の通らない一本道を頭の長い種族が颯爽と走る姿はきっと奇妙に見えたに違いない。とりあえず、1時間程度でいけるところまで行ってみよう。

ここが西表島という証拠かな

しばらく走ると「サキシマスオウノキ群落」という看板があった。サキシマスオウは奄美諸島以南に自生する奇妙な植物で群生するのは珍しいということ。入り口からしてうっそうとして不気味だが、ちょっと覗いてみることにした。

足元はどろどろでなんだか気味が悪い この建物はなんだ?
バイクで走る道はずっと木々に覆われて視界の狭い道が続いていた。すると突然河口が現れ視界が広がった。目の前にはいかにも西表島らしい風景が広がっていた。

どこまでもうっそうと茂るジャングルのような西表島
西表島一番の観光名所「由布島」。西表島東方沖に浮かぶ周囲2キロの小さな島で、島全体が熱帯の植物園となっている。その島までは歩いてわたれるほどの浅瀬で、そこを水牛がひく牛車でわたるのが人気らしい。

 ここでもやはり団体客がメインのようで私のように個人で来ている人、しかも原付バイクで来ている人は誰もいない。初めから牛車に乗るつもりは無かったので、近くまで行って写真だけ撮ることにした。それにしてもイメージしていたよりしょーもなさそうだった・・・。

ウケをねらってるとしか思えない由布島団体写真用のウシ人形
ここらでUターンだ。ふと時計を見てみると遊覧船出航までにあと30分も無い。出発して一時間近くたっている。急いで帰れば間に合うかもしれないが、なんだか団体客と一緒に乗るのがバカらしくなってきてゆっくり自分のペースで帰ることにした。まぁ何とかなるでしょう。

すでに遊覧船の時間から20分ほど過ぎた頃にレンタルバイクを返却した。明らかに1時間半は借りていたのに、請求金額は1時間分のたったの500円。これでいいんだろうか。まっいいか!

とりあえず、再度港に戻って別の観光を考えることにした。
港の売店で「仲間川の遊覧船」に関する情報を聞いてみると、先ほど見に行った会社の他にもう一社同じような遊覧船を出している会社があり、港に船が留まってまっているという。早速、その船まで交渉に行くと、まもなく出発するということで、他の客と一緒ならOKだという。ラッキーだ。15名ほどが乗れる小型の船に13名が乗ってスタートだ。もちろん他は皆団体客だ。

港から仲間川の上流に向かって船を進めると、次第に周りの景色が変わっている。まさにジャングルまっただなか!

全長17.5キロ、両岸には約300haにわたってマングローブ林が広がる。マングローブという言葉、植物の名前だと思っていたが、正しくは「汽水域に生息する植物銀の総称」をそういうということだ。実際にいろんな種類のマングローブを見ることができた。

仲間遊覧最大のみどころが中流の船着場からすぐのところにある「日本最大のサキシマスオウノキ」だ。確かにすごい。
無事遊覧もおわった。すでに時刻も4時過ぎだ。後は石垣島に帰るだけだが、帰りの船を待つ時間に、ちょっとだけひっそりとした港町を歩いてみた。



さらば西表島。楽しかった石垣島一人旅も明日の朝で終わりだ。たったの3泊4日の旅行だったが、とても充実した旅だった。
八重山諸島には今回行けなかった小浜島、黒島、波照間島など、まだまだ魅力ある島がある。いつかまた心と体をリフレッシュしに訪れたいと思う。

夜、滋賀に電話を入れると息子風雅が風邪をひいて寝込んでいるという。とにかく明日、帰ることを告げ、息子 風雅のことをよろしくお願いした。

私の突然の転職をきっかけにいろいろとあったが、まずは今回の一人旅で、私のわがままを逆に応援してくれた妻に感謝する。