「マイノリティ・レポート」
review #20 minority report ■映画(海外)


監督/スティーブン・スピルバーグ
制作年・国/2002年・アメリカ
私と本作との出会い/2003年
オススメ度ランク


【お話】西暦2054年のワシントンDC。そこは予知能力のある超能力者「プリコグ」によって犯罪者が犯罪を犯す前に逮捕するというシステムが完備され、犯罪の恐怖から追放された社会だった。捜査官ジョン・アンダートン(トム・クルーズ)はその予定された犯罪を阻止し逮捕する仕事をしていたのだが、逆に犯罪者として追われる立場に。追われながらもシステムにアクセスし自分の子供を失った過去の真相を暴こうとするのだが、そこには完璧なはずのシステムの欠陥と、ある重大な陰謀が隠されていた! 社会と個人、システムと感情、明るい未来と暗い未来、様々な対立軸の中で家族愛を中心に展開していく、とことん逆説的な未来SF。

【感想】行き過ぎた文明、フライングした司法。ちょっと考えちゃう作品でした。観た後の気分は、結構悪いです。となりの隣で見てた人、ポップコーン殆ど残していたなぁ・・・
そりゃそうだよね、食べれないよ、この映画じゃあ。嘔吐棒なんて最悪だよ。

作品のタイトルから察し「少数派の意見も大切なんだ」的メッセージが物語の主軸かと思えば、そうでもない。ていうか全然無い。何で「minority report」というタイトルにしたのかよく分かりません。だって、物語の主軸は明らかに家族愛とかでしょう。

作品中、いろんな所に否定的未来観というか、アイロニーがいっぱいです。
例えば予知テクノロジーを駆使した犯罪予防システムなのに、次に予定されている犯罪者の名前はビリヤードの玉みたいなボールに焼き印されていてそれがわざわざ螺旋型のレールの上をクルクル転がってくるところとか。
あと、出てくるコンピューターや網膜認識システム、同システムで個人の名前を呼びかけてくる広告、文字がFlashアニメのように流れる新聞や雑誌、いずれも人間性を無視した存在として映しているような。。。
最後の暮らしている家のシーンではアガサと双子の読んでいる山のように積まれた紙の本ってのも、人間性を無視したテクノロジーの否定ですよね。

でも、クルマがビルを垂直に昇るのは理にかなってますよね。2054年の世界はホントにああなっているかも知れないですね・・・。

しかし最近のアメリカ映画って、この作品といいマトリックスといい、日本のアニメの影響を受けすぎてないですかね? 「アキラ」を彷彿とするシーンがかなりあったような。プルコギじゃねぇやプリクラじゃなくってプリコグって、一度間違えてプルコギって言っちゃうと言葉出てこないよ・・・そう、プリコグって、「アキラ」で言うタカシやキヨコなど実験体ナンバーズだよね。

最後、ジョン(子供)が出てきたのかと思った。そういう話もアリだったよね。
あとあのエリートキャリア野郎。最初イヤなヤツとして登場しただけに、真犯人の存在に気付き、主人公の救出をあの組織に呼びかけて主人公をサポートしていくような、いいヤツになってくれるのかと密かに期待していたら話の2/3程度のところであっさり撃たれて死んじゃうし。

・・・やっぱり、よくわからん映画でした。



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公開 2003.11.15
制作 2003.11.8
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