miniminiAmp-2
  2002.02.03
     

Acid-2       Tripath TA2020-020 Digital Amplifier

  2002.2.3

 Acid-1(LM386)が,意外に良かったので,気軽に工作しようともう一つ作ってみました。最近流行?の1ビットデジタルアンプ。カマデンのキットです。
 工作はいたって簡単。ただし,電源をさぼっているからで,これだってきちんとした電源を与えてやればもっと良くなるはずですが,トロイダルコアのトランスやコンデンサー,ブリッジダイオードに……考えると,一大決心が必要。今回もテストケースとして試しですから,本格的にはもう少し腕を磨いてからやります。ハイ。

    買ってきた基板はこんなものです。これはもう組み立ててしまったけれど,パーツの数も少なく,1時間もあれば基板は完成します。ただし,ハンダ小手には注意が必要。先の極細い20Wくらいの小手が必須で,これより太くなると狭い基板への工作はほとんど無理です。私はたまたま先の尖った20Wを持っていたので事なきを得ましたが,ないとハンダ小手を買わなくてはならないでしょう。

ケースの工作

 ケースは,さきのAcid-1と同様のデザインとしました。どこかで見たことのあるデザインですって?正直に申し上げますと,ヒントは,「オーディオクラフトマガジン」NO,6にありました畑野光男氏の50BM8シングルアンプのデザインを流用しています。この美点は,金工の必要がなくケース代が浮かせられること,タカチとかのケースはどんなに小さくても1000円は下らないが,子どもの版画板で作れてしまうのです。
  子どもが持っていた版画板でこれだけできればいいでしょう。
ただし,金属ケースではないので,下手をするとノイズが出るかもしれません。そんなときは,まわりにアルミホイールを張るといいとか。安上がりのシールド法です。
  放熱はどの程度必要か説明書になかったので,ただのデザインでこのような穴を開けました。
D級アンプの効率よさというものはどんなでしょう。
  とりあえず,つや消しの黒を塗って。

  すべて家にあったあり合わせのパーツです。

  電源は,1000円のSW電源。12V仕様です。

  相変わらず配線は汚い。

  今回は「オシリ」もきれいにできた。

  とりあえず完成です。
  1kオームの抵抗がなかったため,真ん中の穴にはいるはずのLEDが取り付けられませんでした。後に回します。
  

試聴    

 ケースに足がまだない,LEDインジケーター未装着だが,早速試聴。つけ替えに便利なように,リビングで行う。比較試聴は,KT88シングルの tri VP mini88。シングルながら10W×2の出力を誇る。CDPは,出力2系統のDENONのDCD1500。
 まず,飛ばしてもいいSPで。チャイナである。安全を確認して,mercury MCR-1に帰る。
 まずジャズから。パット・メセニー「TRIO 99→00」(ワーナー) 
 デストージョンの少し入った電気ギターとアコースティックギターの音質とバックのドラム,ベースとのバランスは如何に。
 VRを上げていくとかなりいい低音が聞こえる。中低音にややふくらみがあるか。ヴォリュームをいっぱいにまで上げる。ゆがみは少ない。そのままでも聴いていられる。ちょっとでストージョンのサウンドが歪むか。超高音は少し足りない気がするが,それぞれの楽器の質感は素晴らしい。シンバルのパルスなどは本当にリアルである。
                                                                                                  
 ついで,連続音はどうか。取り出したのは,手元にあった アンセルメ/スイス・ロマンドの「白鳥の湖ハイライト」(ロンドン)。序奏(モデラート・アッサイ)の甘美な導入部から次第に強奏へともちあがっていくところのパワー感が素晴らしい。弱音部のSNがいいし,かなりボリュームを上げてもくずれない。弦も出だしのビオラとそれにかぶさるヴァイオリンの分離もいい。どちらかというと台形の音だが,管の分離もいい。それぞれの音の分離はかなりいい線をいっていると思う。これが4800円の音?という感じ。オーディオは値段じゃないな。ポピューラーな終曲も破綻はない。それにしても,久しぶりにアンセルメを聴いたが,細かいところに頓着しない演奏だなぁ。オケの水準もこんなモンだったんだ。
                                                      

 さいごに,MJQ「ラスト・コンサート」(アトランティック)。第1曲の「Softly As In A Morning Sunrise」のパーシー・ヒースのベースの一発。この一撃は,他のMJQ演奏のどれよりも心がこもっており,また,パワフルなのだが,これがすごい。続くミルト・ジャクソンのバイブのアタックからビブラートに移る微妙な美しさが感じられる。旋律がよく浮き立ち,不思議な前への出方だ。あっという間に,CD3枚を聴き通してしまった。
 かなり,いい線をいっていると思う。KT88はMCR−1を駆動するには少々力が足りない感じがしていたが,TA2020(Acid−2)は力がある。以前,七休さんがこれをつくり,低音がチープで薦められないというようなことを書いていたが,そして実際,彼のHPからこの記事は姿を消しているのだが,その後,カマデンはマイナーチェンジでもしたのだろうか。耳が悪いのだろうか。私は,むしろ低音の量感に特徴を感じた。Hifiとしてかなりいいものがあると思う。反面,超高音にやや不満を感じる。
 
 ところが,KT88につなぎかえて聴くと,KT88のナローレンジが耳につく。管にしては,現代的なサウンドと思って,これまでリビングルーム・オーディオのメインにすえていたが,パワー感やニュアンスでは,TA2020(Acid−2)の方が上。しかも,値段的にも10分の1近い開きである。それから,驚異的な発熱の少なさ。ほとんどフルヴォリュームに近い出力で聴いたのだが,電源を切ってICに触ってもほとんど熱くなっていない。これがDクラスの効率というものか。電源をきちんと構築したらどうなんだろう。我がリビングオーディオのアンプは主役が代わりそうである。
  がんばれKT88
 また,時をおいて,今一度聞きくらべたい。KT88のアイドリングが足りなかったかもしれないから。
 TA2020を使ってパワードスピーカなどを作りたくなりました。FF85Kなど使って。

ダイオードをつける    2002.2.10

 せっかくいい音なのだから仕上げよう。ダイオード用の抵抗がなかったので,表示器としての発光ダイオード(LED)を最後につけたい。あればすぐつくのだが,買い物には,片道約1時間の街まで出かけないと手に入らない。3連休なので,今日出かけてきた。
 LEDは安いのだが,抵抗器をつけないといけないので面倒くさい。1kΩの抵抗は10円でした。3pのラグ端子もついでに買ってきて25円。
せっかく来たのだからと,細々かって1000円。交通費の方が高いとぶつぶついいながら帰途に。ところが,ゴム脚を買うのを忘れた。ちゃんとリストを作らないからこんなことになる。仕方なしにまたあり合わせ。
 抵抗の値は,  R=(Vc−VF)÷LF (分数式の表記方法を知らないので,わり算ですみません) で求められる。
 Vc=12V   VF=2.5V   LF=10mA  として概算で1kオーム。はばがあるからこの程度でいいだろう。で作ったのが以下の写真。

 

LEDが光っているのが何とかわかるでしょうか。全くの自己満足ですね。これで今回のTA-2020(ACID-2)のアンプづくりはおしまいです。
パーツさえあれば簡単に,しかも安価に高級とまではいきませんが,そこそこのいいアンプが作れます。
 

カマデンのHPより

型番号 出力 電源電圧 誤差 最大効率 パッケージ
TA1101B 2X10W +12V 0.04% 88% 30Pin・PSOP
TA-2020 2X20W +13.5V 0.03% 88% 32Pin・SSIP

TA1101Bは2CH10Wタイプ、TA-2020は、2CH20Wタイプ、Class−Tデジタル制御の直結式アンプです。
Class−Tは、いままでのABアンプの周波数品質とDアンプの出力効率を併せ持った
画期的なアンプ形式です。
電源も1電源方式を採用しており回路設計、基板製作が楽になり、コンパクトにまとめることができます。

TA1011Bは、パソコン音源、MD/MP3などの小出力外部音源に適しています。
TA-2020は、デジタルTV、ホームシアター音源、屋内放送、カーステレオなど中出力音源に適しています。

使い方はいろいろ!楽しい音づくりをご堪能ください。

 使ったパーツはあり合わせですが,以下のようなものです。忘れがあるかも。。
 TA2020−20 カマデン 4800円
 VR 2連 10kΩ     約500円
 RCA端子 2ヶ
 出力端子 4ヶ 200?×4      
 VRつまみ 1ケ         50円
 オンボードSW電源    1000円
 ヒューズおよびヒューズケース 各1 値段忘れた
 電源ソケット 1      数百円
 配線材 少々
 シールド線 少々


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