MAX9704 10WAMP

 ストロベリーリナックスから,マクシム社製MAX9704を使った10Wアンプが出たときいたので,早速衝動買いした。
 MAX9704は7mm角の小さなチップで,これで10W+10Wが出せるというのは大きな驚き。
先に作ったTPA2001は1W+1Wの5mmのチップ。さて,どんな音が出るか,ゆっくり楽しみたい。
基板は,38×42mmの小さなもの。MAX9704は既に面実装済み。パーツは,電源用の470uF×1,カプリング用の0.47uFが4つと,ツェナーDが1つと至ってシンプル。つくるには物足りないかもしれませんが,1WD級と比べてみたいと思います。
小さなな基板ですが,10W×2のD級アンプ。早速組み立ててみました。組み立ては至って簡単。6つのパーツと端子をハンダ付けするだけ。30分もかからずに完成します。
 さて,ここまできたら,試聴まで行きたくなりました。バラックで仮に組み立ててみます。
 パーツはすべて手持ちのものです。VRは20k/Aがあったので,これで。ゲインはデフォルトのまま16db,電源は12〜20V。実験用電源で可変。
 先に作ったPA2001D1(秋月の1W×2アンプ)と入れ替えてみました。SPは,リビングのミニTQWTです。
 さてと,,肝心な音です。
 う〜ん,10Wだからと過剰な期待はしない方が良いみたい。確かに全体のヴォリュームは上がっているようなんですが,パワフルさがあまり感じられません。質感もどちらかというとおっとりとした鳴り方で,PA2001D1の方が,音の輪郭がはっきりしていて,低音の押し出しもいいようです。それからノイズの問題ですが,ポップノイズは皆無です。これは優秀。ただ,無音時のノイズは,こちらの方が大きいです。ただ,SPに耳を近づけての問題ですから,気にしなければ気にならない範囲でしょうか。ただ,ヘッドフォン(推奨されていません)などでモニターするときは結構気になると思います。書きましたように,グランドが共通のヘッドフォンでは繋げないと,使用上の注意に書いてあります。
 マニュアルを丁寧に読むと入力側のランドをショートさせて−側をグランドに落とせとありましたので,やってみます。
 ミュートやSHDNの単位は筐体に組むときに考えます。やはりゲインはこれ以上上げない方が無難でしょうが,もう少しパワーがほしい気がします。19.1dbではどうか,あとでやってみます。
 それから,オフセット電流については,オシロ等がないので分かりません。知識もありませんが,ノイズが出ているということは???と思います。フィルターレスということですが,フィルターも考えた方が良いかも。
バラックでの試聴結果は,以上のようでした。
 バラックのままですが,知人よりエージングを進めると音が変わるというお話があったので,物好きにも,音量こそ近所迷惑にならない程度ですが,色々なCDをとっかえひっかえ,エージングを進めてみました。特に昼間は音量をフルヴォリューム近くまで上げてやってみました。
 結果は?,,,多少音のざらつきは感じるのですが,音のみずみずしさが出てきたようです。
 面白くなって,他のアンプの比較も試みました。
 お相手は,フィリップスの1552Q。右下のかっこ悪い箱がそれです。こっちはアナログアンプですが,両方とも,12Vで使えますので,これで,ほぼ音量を同じくらいにして聞き比べました。といっても,切り替え機があるわけではないので,同じトラックを聴き比べる程度です。
 前言を翻すようですが,最初の印象より数段良くなっています。ただ,音の滑らかさでは,やはり1552Qです。上から下まで素直にスムーズに駆動します。しかし,MAX9704が悪いかというとそうでもありません。わずかの差ですが,スムーズさでは1552Qという印象です(VRがフルヴォリュームに近いので,その影響も考えられます。)。音量的にも,我が家はリビングとダイニングがくつかっていて結構広いのですが,その空間でも十分な音量で鳴ります。わずか7mmのチップから出ているのですから,驚きです。
 


 前回の試聴条件と変えたのは,この基板の下の方のジャンパーのためのランドをハンダで繋いだだけです。無信号時のノイズも低くなったような気がします。
 このアンプ,タカチのMX4-7-9を発注しましたので,これに入れて完成とします。
ケーシング
MAX9704に小さな筐体を与えようと思います。タカチの丸形モバイルケースMX4-7-9(つまり,4cm:H,7cm:W,9cm:Dの大きさ)を用意しました。でも,やはり小さくまとめるというのは大変です。
少々安易に,図面を書く前にケースを購入したので,レイアウトが大変。上板や側板に端子を付けないことを条件に色々考えました。バネ圧着式のSP出力がぎりぎり。何とか,ヤスリで削って納めました。VRも用意した径24mmのものが無理,16mmに変更せざるを得ない状態に,,,

一番大変だったのが電源のDCジャック。丸形のねじ込みを用意していたのですが,どうしても,付けられず(あまり内のりの幅を意識していなかった)上板に付けるのもいやなので,仕方なしに,基板用のジャックを無理矢理つっこみ熱でまわりを溶かしてエポキシで固めるという荒技を行いました。
 これで何とか前後面に収まるのですが,2連VRは手持ちが100k/Bしかありません。あとで購入するしかありません。


100k/BのVRを取り付けてレイアウトを確認。この画像には,SWとLEDがまだ付いていませんね。
16mmのヴォリュームは±20%の誤差があたりまえ。悩みました。そこでもう一度,24mmを検討。取り付け穴を1mmほどずらして,プラスチック板を少しリュータで削れば何とかなるかもしれないと思い,作業。
,,,,,,何とかなりました。
      
それでも中はこんなにキッチキチです。

天板を入れて,前後板のプラスチックをタッピングネジで締め付けて完成。

底板の画像です。
早速試聴。

音は,もちろんあまり変化はありません。でも,小さくまとめるのも面白いものです。