*ダブルスーパーの試作*

小型化を狙い複合管を使用

 通信型受信機の簡易型に、普通の5球スーパーに短波が入るようにしたものがありました。
 普通は4バンドで30MHZ-中波まで、付属の回路には、BFO,ANL,バンドスプレッドなどがありました。
 この構成のラジオの最大の欠点は、イメージ比が小さいことで、10MHZともなると、1つの電波が同じ程度の強さで910KHZ離れたところに入ります。この欠点を除くには、第1中間周波を455KHZよりも高くすればよいのですが、第2局発の高調波が入り、そのイメージなどもありスプリアスの多いラジオになります。
 今回は、主に短波放送受信用として第1中間周波を3MHZにしました。真空管の構成は複合管を使い球数を減らしました。6RR8と6AK5は、6U8などを使えば1本になりますが、6RR8が気に入っているのでこの球を使いました。


ポリバリコンを2個使用しスプレッド付きとなっています。

後部から


239KHzのIFT

(239KHZのIFTは、アメリカ軍用のARC-5受信機の初段の品です。)

第2中間周波は、アメリカ軍用の239KHZのものです。
 T1,T2は自作で、T2はFM用のIFTの改造、T1はTVの部品の改造です。

改造したIFT


正   面

このダイアル文字盤も自作です。


 コイル、アンテナコイルは、10-3.8MHZがトリオのSI、最高が10MHZでしたから、10MHZを最低同調周波数になるように、コイルを16mm径のボビンに巻きました。中波は25mm径のボビンに巻きました。
 発振コイルは、中波では第1中間周波の3MHZだけ高い周波数、4.55MHZ-3.55MHZのコイルを作ります。浮遊容量を30PFとして、使用するバリコンに30PFを並列に入れます。そしてバリコンの容量が最小のとき、4.55KHZに同調するコイルを巻きます。後で調整が必要ですから、コア入りを使いました。
 次にバリコンが最大容量のときに3.55MHZに同調するように、バリコンに直列にコンデンサーを入れます。このコンデンサーがPCになります。中波帯では約60PFでした。他のコイルも同じ要領で作ります。
 周波数の切り替えは、最初リレーを使いました。ところが中波のコイルの周波数範囲をデップメーターで測っても、デップしません。リレーを使わず直接コイルにバリコンを接続するとデップするので、リレーの接点を通すとコイルのQが下がるようです。それでリレーの使用を諦め、スイッチ切り替えにしました。スイッチはジャンク屋で買い入れたものを組み直して使います。
 24-10MHZの発振コイルは、カソードタップだけでは、低い周波数で発振が止まるので、トリオのコイルの真似をしてグリッド側にコイルが巻いてあります。
 10-3.8MHZの発振で、低い周波数では寄生振動が起きたので、6AK5のG1に入っている50Ωを470Ωに大きくして止めました。


シャーシ裏


 4.55MHZ-3.55MHZの発振は、バリコンの容量を大きくしていくと、発振が止まります。それでバリコンに直列にPCを入れ、発振コイルとPCの接続点にグリッドからの100PFをつなぐようにしました。
 6AB8のカソードバイパスコンデンサーには、最初47μFを入れましたが、発振するので470μFに取り替えました。最初に入れた47μFは、調べてみると損失がかなり大きくなっていました。
 ANLは、コイルの切り替え用のスイッチの位置が、リレーの時はコイルから離れており、スイッチの場所を変えたので、取り付け穴が1つ余り、それで後から取り付けました。


使用感
 イメージは6MHZ離れて出ますから、ダイアルを回していても気にならず、シングルスーパーよりも使いやすくなりました。


◇回 路 図◇


<2004.09.12>


【ダブルスーパー機 【ダブルスーパー供