第1話:雪の鎖国

プロローグ 雪に閉ざされゆく山 投稿者:水瓜 投稿日:2006/10/14(Sat) 23:30 No.3405

 雪が激しさを増すアイシクルマウンテン

 

 山小屋の窓ガラスに雪がこびり付き、屋根には新雪が厚くのし掛かる

 

 吹雪の中にぼんやりと浮かぶ光の玉は、麓の村の灯り 

 

 ポポとナナの家もかねたその山小屋は2人の居住空間たる3SDKのコテージと

一般登山者の宿泊、避難施設たる6SLDKの有人小屋2棟からなる

 

 少し離れたところにトイレがあり、

 高さ70メートル、プロペラ半径25メートルの巨大な4翔風車は

強風にあおられ、約40回転/分という高速度で回っていた

 

 夏は多くの登山客で賑わうこの山小屋も、秋口は閑散とし、

冬はアイシクルマウンテンへの登山自体が大変危険なため登山道もろとも閉鎖となる

 

「これで施錠は全部だね、天気が悪いけど下山はどうする?」 

 蒼のコートを纏った少年ポポは傍らにいた桜色のコートを纏った少女ナナに

そう問いかけつつ有人小屋のドアノブに鎖を巻き

締め上げた上で大型南京錠で完全に固定、さらに鎖を軽く引っ張って

鎖が抜けないかチェックする

 

「視界が悪くて下山は危険ね、明日には晴れてると思うから

今夜はゆっくりとコテージで休みましょ」

ナナは天気図をポポに渡し、そう答えた

 

 コテージの中は外とは別世界、ランプの明かりが明々と灯され

高めの温度に設定された暖房はコテージ内を春の楽園に変えていた

 

 ポポはコテージ内にはいると雪がついたコートを脱いで壁に掛け

ダイニングに入るなり10インチの小型テレビのスイッチを入れる

 

 うっすらと砂嵐の入った画像と、比較的綺麗な音声が辺りに流れ始める

 

「この吹雪じゃ、仕方ないか」

 ポポはそう言いながらダイニングに向かい、鍋に入ったカレーを温めるため、

電気コンロにスイッチを入れ、弱火に設定して煮えるのを待つ

 

「いい匂い、昨日の作り置きのカレー?」

 スパイシーな匂いにつられて、地下室からナナが上がってくる

 

「うん、早く食べないとね」

 ポポはナナに顔だけ向けて笑みを浮かべそう答えた

アイスクライマー消息不明 投稿者:あうれい 投稿日:2007/04/13(Fri) 20:48 No.3433

「あーあ・・・結局あれから半年下山せずこのままだったなぁ・・・」

「ってちょっと待って!?確かに以前の投稿は半年前だけど本当に半年経ってるの!?」

「うん・・・いつまで経っても天候が良くならないんだもん・・・」

 

無限氷山アイシクルマウンテン。どこまで続くかもわからない、常に雪の積もった山として有名なこの地だが、
時には道は開け雪もおさまり、下山に向く気候があるという。しかし何故かここしばらくの間、天候が優れない状況が続いているという。

いや・・・厳密に言えば天気がそれなりの時もあった。しかしタイミングが全くつかめず、
天気が良くなったと思ったらタイミング最悪・・・という事もザラだったのである。

 

「もうっあの時ポポが昼寝さえしてなければ・・・」

「それを言ったら、ナナがお風呂に入ってた時だってあったじゃないかぁ!?」

 

そうやってタイミングを外しながら6か月が過ぎていたのである。何とか野菜を拾ったり狩をしながら6ヶ月間生きてきたが、
そろそろ危機感も強くなってきて、果てには喧嘩する始末。

 

「そろそろ何かしないと・・・真剣にスマブラXの登場も危ないわよ?」

「そんな話ここでしないでよぉ・・・」

 

そりゃ6か月乱闘にも参加してないのだから、一般客の記憶は薄くなってるだろうし、
他メンバーからも下手すりゃ忘れられていてもおかしくない。

 

と、そこに

 

「コンコン。」

「えっ!?お客様!?」

 

ここしばらく誰も来なかったこの小屋に、ノックの音がした・・・

 

雪の王 あうれい - 2007/04/13(Fri) 21:09 No.3434

 

「・・・アイスクライマーはいるか?」

「え?あ、はいは〜い。」

「って、誰か確認しなさいよ!」

 

そうしてやってきた久し振りの客。ポポは扉を開けた。

 

「久しぶりだな。」

 

そうして姿を見せたのは全身橙色の鎧のようなモノ。しかしどうやらロボットというわけではないらしい・・・

 

「あ、サムスじゃない!?久し振り〜」

「最近話題になっているこの地帯の異常気象・・・お前達がしばらく姿を現さなかったのも納得だな。」

 

どうやらこの者の名はサムスといい、スマブラメンバーの一人。ポポ達も何度か手合せをした事があるらしい。

 

「この天気、話題なの?」

「ああ。だがこれは自然に起きている天気ではない。どうやら雪の王が起こしているらしい。」

「雪の王・・・?」

 

二人はサムスの言葉に耳を傾ける。

 

「そう。この山に住む雪男みたいなものらしくてな。ここのような万年雪の積もる山に住みブリザードを起こすという。」

「そんな生き物がいたんだ・・・でも、この異常気象、そんな昔からのものじゃないでしょ?」

「この異常気象は最近のもの・・・少し前までは何て事がなかった。しかし去年の9月28日頃この地帯に
植物のような動物のような存在が発生し、その後その中の一個体が成長を遂げて雪の王となったという。」

「その9月28日という日付に意味はあるの?」

「さぁな・・・」

「じゃあサムスはその雪の王を止めに?」

「そうなる。可能なら生け取りにする。それがバウンティーハンターとしての私の任務だ。」

「あ、じゃあ別に僕達に会いに来たわけじゃないんだ・・・」

「心配だったのでな、顔を見せに来ただけだ。」

「そう・・・じゃあ、僕達も行くよ!」

「何?」

「ポポ!?」

 

突然のポポの提案。これまで大きく動こうとしなかっただけに驚きを隠しきれない。

 

「・・・良いのか?」

「うん。この山の事だから僕達も何とかしないと。それにその雪の王ってのにも会ってみたいしね・・・
僕達をここに閉じ込めた奴がどんななのか・・・」

「別に閉じ込めてはいないような・・・」

 

どうやら、恨みとか怒りとかそういう感情も出ているらしい。

 

「まぁ良いだろう。お前達の腕は信用している。」

「ありがとう!じゃあさっそく準備してくるよ!!」

 

ポポは自分の部屋に駆けて行った。

 

「そういえば・・・」

「どうしたの?サムス。」

「雪の王は、別名アイスモンスターとも呼ばれているらしい。」

「アイスモンスター・・・?縮めてアイモン?」

「アイモン・・・ポケモンではあるまいし・・・」

「あはは・・・そりゃ無いよね・・・」

開始三話にして一気に増えました(登場人物が) 投稿者:ヒマジン 投稿日:2007/04/14(Sat) 20:25 No.3436

 激しい吹雪が吹きすさぶ中に、赤い帽子をかぶった男と、ピンク色の球と、群青色の球がいた。

 「やっほー♪雪すべりは楽しいなー♪。」

 ピンク色の球ことカービィは素なのか、遭難寸前の状態で精神がぶっ壊れたのか、積もりに積もった雪の上にダイブしている。

 「死ぬ!・・死ねる!!。」

 赤い帽子をかぶった男ことマリオは自分の肘を抱いてガタガタと震えている。

 「・・・・・。」

 群青色の球ことメタナイトはこの状況を静かにされど悲観的に見ていた。

 メタナイトはぼそりと言った。

 「我々に未来はないな。」

 マリオがそれを聞くやいなや言った。

 「待て待て、まだ終わりと決まったわけではないだろ!。」

 メタナイトはそんなマリオに言った。

 「では、この危機をどう脱する?。四方は吹雪に閉ざされて何も見えぬというのに。」

 マリオは寒い中、できうる限りの速度で思考を巡らせた。その結果、途中で眠くなったが一つの答えに行き着いた。

 「ファイアボール!!。」

 マリオは渾身のファイアボールを空中めがけて打ち出した。赤い炎の塊が空へと登っていく。

 メタナイトは巨大なファイアボールが空へと上がっていくのを見ながら言った。

 「なるほど、ファイアボールを発炎筒代わりに・・・しかし、この吹雪で気づいてもらえるだろうか?。」

 

 

 赤い色は比較的気づいてもらえやすい色らしく、アイスクライマーたちの小屋からもそれを見ることができた。

 ナナがそれに気づいてポポを呼んだ。

 「ねえ、ポポ。」

 しかし、ポポがナナに呼ばれて振り返った時にはファイアボールの炎は消えてなくなっていた。

 ポポがナナに言った。

 「何?どうしたの。」

 ナナがポポに言った。

 「さっき、窓から赤い炎が見えた気がしたんだけど・・。」

 ポポはナナに言った。

 「赤い炎?。アイシクルマウンテンに赤い炎を吐く動物なんていないじゃないか。」

 ナナはポポにそう言われて、さっきの炎は見間違いであると判断した。

 ナナはポポに言った。

 「ごめんなさい。ただの見間違いだったみたい。」

 ポポは呆れ気味の笑みを浮かべながらナナに言った。

 「もう、しっかりしてくれよ。今からサムスといっしょに雪山に出ようってのに・・。」

 こうして、マリオたちはその存在をポポたちに気づいてもらえなかったのであった。

 

 

 マリオたちが雪山で遭難して小一時間ほど経った。

 この頃になると、雪ですっかり冷え切った体は自然と動かなくなり、マリオ達は雪の上に倒れこんでいた。

 マリオは弱弱しい声で言った。

 「皆・・・意識はあるか・・・。」

 カービィが寝ぼけ気味に言った。

 「カレーが食べたい・・・。」

 メタナイトは仮面の奥に黄色く光っている目が今は光っていなかった。

 マリオたちの意識が完全になくなり、雪の中に埋もれそうになった時、それはやって来た。

 

 「ほれ、言ったとおりだ。遭難者三名発見。」

 その者はそう言いながら雪の上に倒れているマリオを抱き起こした。

 「起きろ。まだ、死ぬには早いぜ。」

 それは額に銀縁のゴーグルを飾りつけた男だった。

 マリオを抱き起こした男は懐からトランシーバーを出すと何処かに連絡をとり始めた。

 「こちら、タテ。遭難者三名を発見。さすがに運びきれそうにないから応援を頼む。」

 

 

 魔法陣らしき図柄の上で燃える炎が洞窟内を照らし出す。その炎に温められている鍋がぐつぐつと煮えている。

 メタナイトが意識を回復して最初に見た光景がそれであった。

 彼が体を起こすと、彼の体にかけられていた毛布がずりおちた。マリオとカービィは毛布をかけられて横に寝かされていた。

 メタナイトは魔法陣の炎の近くにいる男に問いかけた。

 「ここは何処だ?。そして、君は誰だ?。」

 男は魔法陣の上で煮える鍋を見つめながら言った。

 「俺の名はタテ。まあ、ちょっとした冒険者だ。そして、ここはアイシクルマウンテンの洞窟。」

 メタナイトたちを助けた男は自分のことをタテであると名乗った。

 タテは魔法陣の方に手をむけて炎を弱めると鍋の中で煮えたスープを器にすくって、メタナイトの前に持ってきた。

 タテはメタナイトに言った。

 「マキシムトマトを煮込んだスープだ。味は俺が保障する。ただし、熱いからゆっくり食えよ。」

 メタナイトは半信半疑でスープの入った器とスプーンを受け取った。そして、スープを口に含んでみる。
すると、ほのかに辛い味が口の中に広がっていった。今まで冷え切っていた体が炎が灯ったかのように暖まっていくのを感じた。

いきなり物損事故 投稿者:水瓜 投稿日:2007/04/20(Fri) 00:56 No.3438

 ポポ達がコテージから出て辺りを見回すと、有人小屋の傍らに

紫色の宇宙シャトルが電源が落とされずに停泊していた

 

「あれに乗ってアイシクルマウンテンに行くのね?」

 ナナは振り向きざまに後ろに続いてきたサムスに声を掛ける

 

「そうだ、頂上付近で高度1.5メートル前後の極低空ホバリングを行い

その際に山に下りて雪の王のコロニーに入る

何処に下りて何処に向かうかは後で私とアダムでちゃんと説明するつもりだ」

 サムスはそう言いながらポポ、ナナの後に続きスターシップへと乗り込み

速やかに座席に座ってシートベルトを掛ける

 

「あ、アダムって……誰?」

 ポポが宇宙船内で立ちすくんだままそう質問すると

 

「気流が激しく安定した離陸が望めない。事故防止のためポポとナナにも

着席とシートベルトの着用を願いたい、理解できたかね?」

と、突然宇宙船内に響く男性の声

 

 それ驚いてきょろきょろと辺りを見回すポポとナナ、

しかし船内にはサムスのほか誰もいない

 

「後で説明してやるから、アダムの言うとおり席に座ってベルトを締めろ」

 サムスに促されるままに席に座りシートベルトを着用するポポとナナ

 

「ベルトを着けたら出発だ、反重力エンジン出力20%微速前進」

 サムスがゆっくりと2本のスロットルレバーを前に倒し

呼応するようにスターシップがうなりを上げてゆっくりと宙に舞う

 

 しかし次の瞬間、強烈な突風にあおられスターシップは大きく横に滑り

有人小屋の屋根に激突、そのまま有人小屋の屋根を

ランディングギアでえぐり取ってしまった

 

 突風と激突の2つの衝撃が船内に走る

「アダムッ!!ポポッ!!ナナもっ!!大丈夫か!?」

 

「ぼ、僕たちは大丈夫……山小屋は大変なことになってるけど……」

ポポとナナがサムスに無事を伝える

しかし、眼下の有人小屋の屋根は縦一文字に抉られ、内部のホールと個室が露出し

彼らの心境は複雑な物があった

 

「私は大丈夫だ、スターシップの損害も左足をやられたほかに異常はない」

 メインスクリーンからアダムの声が響き、同時にスターシップの損害表示も出る

 

「了解アダム、このままアイシクルマウンテンに向かう!!」

 そう言ってサムスはスターシップの体制を立て直し巡航にシフト、

そのままアイシクルマウンテンに向かっていった

どこ帰るんだよ 投稿者:あうれい 投稿日:2007/05/08(Tue) 23:20 No.3440

「山小屋がぁ・・・山小屋がぁ・・・」

「これからどうするのよポポぉ・・・」

 

嘆いた。悲惨な事になってる山小屋を見て二人は嘆いていた。

 

「事故とはいえ・・・すまない。」

「しかしそんな事を心配している余裕はない。今は雪の王を・・・」

「そんな事ですってェ!?」

 

冷たい言葉を放ったアダムにナナがそれこそ後に出会うであろう雪の王のような形相で言い返した。

 

「そりゃサムスはこのくらいの被害なら問題無いでしょうね!?元々賞金稼ぎだし、ゲームは順調に売れてるらしいし、
スマブラXも登場決定してるし!でも私達はね、普段は地道に山登りながら野菜を採集してる上に最後に出たゲームは
FCミニのアレっきりだし、スマブラに出れるかも危ないし、下手すりゃこれから全く収入がないんだから!!」

 

何故かナナはアイスクライマーのゲーム事情を語り始めた。

 

「ナ・・・ナナ・・・ここでそうリアルな話しても・・・」

「と に か く ! この件についてはしっかり弁償して欲しいものだわ!」

「いや、あいにくだが我々もそこまで余裕ではない。実際この前の任務の報酬も私に消えている所があるから」

「んな事しったこっちゃ無いわよ声男!!」

「声男って・・・」

 

「・・・わかった。ちゃんと払おう。」

「え!?良いのサムス!?」

「あそこまで言われて払わないわけにはいかないだろう・・・」

「いや、ナナもちょっと強引すぎたかな〜・・・って・・・それに元々コレは事故でサムスが悪いわけじゃ・・・」

「しかし、どうにもこうにも我々が悪かった事にしないとナナの機嫌は収まりそうにないしな・・・」

 

今のナナの怒りようは、下手すればスターシップが沈むという二次災害に繋がりかねないものらしい。
それゆえ、今はこれが一番賢明だという結論にたどり着いた。

 

「あら、払ってくれるんだ♪悪いわねサムス♪」

「ってちょ、ナナ!?」

 

と、さっきまでの怒りようが嘘のように、ナナはケロっとした表情になった。

 

「それなら後の心配はしないでさっさとレッツゴー♪さっさと行くわよ声男♪」

「だから声男と言うなと言うに。」

「しかしここまでアッサリ機嫌が直るとは・・・」

「厄介な友を持ったな。レディー。」

「もとはと言えばアダムがそんな事とか言うからだろう。」

「・・・私のせいなのかね?」

 

さっきまでとは逆に複雑な心境となったサムスとアダム。そして、スターシップは改めてアイシクルマウンテンに進路をとった。

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