トップへもどる
単発シリーズ(非主水系)
「必殺!主水死す」までの、劇場版・各シリーズを紹介します!
なお、「仕掛人」の映画版については、今回は取り上げておりません。
映画「必殺!」
概要 「仕事人」の人気を反映して、TVレギュラー陣による映画版が登場!
“TV放映・600回記念!映画化”と銘打った豪華仕様だ。
見どころ 恒例となって、人気を博していたTVスペシャルが、そのまま映画館に舞台を
移した感じ。敵対する謎の闇組織との暗闘を、真っ向から描いた映画チック
なストーリーだけど、既にスペシャルで実践したパターンなので目新しさには
欠ける。…が、強大な敵、途中でやられる中堅ゲストたち、ピンチの仕事人、
大物ゲスト(助っ人)の合流…と、長編モノのキーワードは完備している。
音楽 スペシャル版と同じく、旧作からバランス良く流用。新曲はナシ。
特に、「仕掛人」の“パラパ〜♪”あたりが、以後も「必殺」音楽の顔となる。
キャラクター 中村主水、秀、勇次、加代、西順之助、おりく、此竹朝之助。
上映時のTVレギュラーである「仕事人W」のメンバーが中心だ。
私見 長編モノの雛形は、既にTVスペシャルで実験済みだったこともあり、無難な
作りに仕上がっている。後にスペシャル版にも出てくる、新キャラ・朝之助が
特に印象的。劇場版やスペシャル版では、ゲストのキャスティングが重要な
要素の一つであることを再認識させてくれた点など、成功例と言えるだろう。
公開日 1984年6月16日公開。
映画「必殺! ブラウン館の怪物たち」
概要 劇場版・第2弾!エンタティンメント性の高い、娯楽大作?
見どころ 「ひょうきん族」系のタレントさんが出ていたり、かなりお祭りムードが高い。
演出やアクションもドハデで、悪ノリ度は「必殺」史上でもトップクラス?
殺しのシーンまでもがお笑いムードで、加代あたりが出ると、もう大爆笑!
イロモノ系のキャラや立ち回りなど、後の「剣劇人」に通じる所があるかも?
音楽 なぜか「冬の花」などの主題歌系・アレンジが数曲、新録されている。
全体的に流用曲メインだが、お笑いシーンが多いため、「からくり人」などの
コミカル曲がいきなり投入され、当時「からくり人」を未見だった私なんぞは、
オリジナル曲かと勘違いしてしまったものだ(笑)。
キャラクター 中村主水、政、竜、加代、西順之助、おりく。「仕事人X」のメンバーだ。
私見 長編モノは映画・第1作のように、中堅どころのゲストが巨悪の前に敗北し、
大物ゲストを助っ人に加えた主水たち一行が逆襲するのが一つのパターン
なんだけど、本作では特に大物の助っ人がいなかったような気がするなぁ。
お笑いのせいもあって、敵が強いのか弱いのか良くわからないし〜!
公開日 1985年6月29日公開。
映画「必殺!V 裏か表か」
概要 劇場版・必殺シリーズ・第3弾!究極のハード・ボイルド大作だ。
見どころ 政、竜に秀が加わり、若手人気トリオが実現。そして、竜や壱、参の殉死は
近年のTVシリーズにはなかった、往年のハードさを、思い出させてくれる!
個人的には、「激闘編」の真の最終回として位置付けていたりします。
主水のピンチ度も、シリーズ中でトップクラス!テンション高いぞ〜♪
音楽 第1作同様、すべてTVシリーズの流用。
キャラクター 主水、秀、政、竜、加代、壱、参ら、TVの「激闘編」のメンバーが中心。
レギュラーの総合戦力は、全シリーズ中でもトップクラスと思われる。
私見 一般受けを狙う映画版は、娯楽的な要素が多く、「必殺」本来の持つハード
な面が押し込まれがちなのですが、本作はハード好みの逸品に仕上がって
います。数ある映画シリーズの中でも、ダントツで一番のお気に入りです♪
ただ、弐が出なかったのは残念至極。今回の大物ゲストは、実は秀(笑)?
3人が殉死した分、逆に生き残った3人の強さにスゴイ説得力があるのだ。
公開日 1986年5月24日公開。
映画「必殺4 恨みはらします」
かかって来いっ
 
つ〜の!!!
そ〜いうの
 
アリかよッ?!!
概要 劇場版・必殺シリーズ・第4弾!15周年記念の、アクション娯楽大作だ。
見どころ 千葉氏演じるライバル仕事人・文七と、ラスボス・右京亮のキャラクターが、
強烈かつ秀逸!映画版のゲスト群の中でも、ピカイチに個性が光っており、
主水を加えた三人で話を進めていく感が強い。逆に、TVのレギュラー陣は
出番を取られて、おとなしい印象を受けちゃいますね。
音楽 メインテーマっぽい曲を始め、数は少ないが印象的な重要曲が新録された。
劇中、アクション・シーンなどでは頻繁に使われ、多大な効果を上げている。
立ち回り曲も、後のスペシャル版でのアクションに欠かせない重要曲だ♪
もちろん、例によって流用曲の数々も、本作の音楽世界に寄与しています。
キャラクター 中村主水、秀、政、お玉、西順之助。
前作「V」はTVレギュラー中心だったが、今回はゲスト中心という感じ。
私見 右京亮は、変なセリフ(笑)や意外な強さで、したたかな大ワルぶりを披露!
「必殺」史上でも、忘れられない名キャラクターの一人だと言えるだろう。
JACを投入しただけあって、飛んだり跳ねたりのアクション劇も期待通り♪
副題は、松竹・時代劇まつり「必殺仕事人」対「影の軍団」(ウソです)!
公開日 1987年6月6日公開。
映画「必殺!5 黄金の血」
概要 前作からのブランクが大きく感じられる中、いよいよ映画版も5作目だ!
見どころ 是非はさておき、個人的には、やはり政の殉死が最大のポイント!
ストーリー的にも、彼が主役っぽい印象を受ける。
彼の末期の言葉は、「主水死す」を予見するものであったのか…?
夢次や朝吉など、キャラクターは旧作から持ってきているのだが、キャストが
変わってしまったことで違和感大爆発なのが辛いところかな?
音楽 旧作シリーズからの様々な代表曲を、現代風にアレンジ&リメイクするという
大作業が行われた。敵のテーマなどにはオリジナル曲も見られ、これまでの
作品の音楽世界とは、やはり違った印象を受ける。
まぁ、旧作音楽の完成度と印象が高すぎて、昔からのファンにはせっかくの
リメイク曲にも、どこか違和感を感じる向きがあるだろうけど…。
このリメイク曲は、TVスペシャルや「主水死す」でも耳にすることになる。
キャラクター 中村主水、政、秀、夢次、お歌、朝吉、おむら。「激突!」のメンバー中心?
私見 レギュラー陣が旧作シリーズの寄せ集め(?)みたいで、少々アンバランス。
敵として「大老殺し」に登場した地獄組が出てくるのだが、設定がまるっきり
変わっていたのが残念。新しいボスキャラとして対決する赤目は、コウモリを
使ったりして、さすがにショッカー怪人(笑)っぽくて、ナイスな感じだった♪
公開日 1991年11月23日公開。
映画「必殺! 主水死す」
概要 中村主水の最期を描く、主水シリーズの最終作が、いきなり登場?!
見どころ 実際にタイトル通り、主水の死で幕が閉じ、永きに亘る“主水ストーリー”に
ピリオドが打たれるという、ファンにとっては驚愕の問題作。
ベスト・パートナーとも言うべき、秀や勇次を迎えての久しぶりの注目作では
あったが、先にタイトルバレしちゃってるので、ラストでのサプライズは…?
音楽 この作品のために新調された、独特のスコアの比重が極めて大きい。
「映画5」で新録された、旧作の代表曲リメイク・スコアも幾つか使われたが、
音楽的にはオリジナルと五分五分という感じで、とてもバランスが良い。
そのオリジナル曲だが、平尾音楽とはイメージが異なりながらも、「必殺」の
音楽としては及第点の出来で、流用が少ない虚しさを十分カバーしている。
キャラクター 中村主水、秀、勇次。懐かしい常連を、もうちょっと増やせなかったのかな?
(せめて、影太郎とか加代とか…)
私見 果たして、ほんとうにこれが、多くの必殺ファンが望んでいた“主水の最期”
なのか…という疑問が残り、どこか制作側の独りよがりな印象を受ける。
あちら側が見せたい世界と、こちら側が見たい世界に、かなりのギャップを
感じる気がして、本当に「必殺」が好きなファン諸兄には、イマイチオススメ
できないのが正直なトコロ…。個人的には、やはり主水シリーズのラストは、
「新・仕置人」の最終話で良かったんじゃないかと思いますね〜!ちなみに、
本作でのショックが大きすぎて、最新作の「三味線屋・勇次」は見てません。
公開日 1996年5月25日公開。
TVのレギュラー・シリーズ以外の、TVスペシャルやワイド版の紹介です!
今回は、個人的にオススメの作品だけを紹介しておきますネ。
TVスペシャル「恐怖の大仕事」
概要 TVスペシャル・シリーズ第1弾!副題は「水戸・尾張・紀州」。
見どころ 副題通り、御三家の大物がターゲットの大仕事に挑む仕事人と、敵組織との
壮烈な戦いが描かれる。しょっぱなから、主水や加代が敵に拉致されたり、
秀が脱走したり、左門が拷問受けたりと、全編に亘ってテンションが高い!
仕事人たちのピンチの見本市みたいな感じで、最後まで飽きがこない。
「大集合」「映画V」と同系の、長編を生かしたハード好みの一編と言える。
音楽 スペシャルらしく、これまでの平尾音楽・全シリーズから流用曲の大放出!
矢島のキャラクター・テーマに「助け人」のテーマアレンジが流用されるなど、
他の作品では見られない(聴けない)ような名選曲が光っている♪
キャラクター 中村主水、秀、畷左門、加代、おしま、矢島仙十郎、坂東京山、与市。
「仕舞人」で主演する京山を始め、スペシャルでお馴染みの常連がゲスト!
私見 後半になって、少しヌルくなっていた「仕事人」に活を入れるがごとく、かなり
シリアスな展開の連続で、私のようなハード通には嬉しい作品ですね〜♪
豪華なゲスト(助っ人)と協力して強大な敵に挑んでいくというのは、今後の
スペシャルや映画が向かうベクトルとなっており、長編モノの元祖と言っても
いいでしょう。パターン化したレギュラー版に物足りない人は、必見の一作!
放映日 1981年1月2日放映。
TVスペシャル「仕事人・大集合!」
概要 TVスペシャル・第2弾!「必殺」シリーズ・放映10周年の記念番組だ。
見どころ 懐かしの殺し屋たちを迎えた超豪華なゲスト陣に加え、ハードさと娯楽性を
併せ持つ、スペシャルならではのビッグ・スケールのストーリーが最高!
勇次が拷問を受けるなど、「大仕事」を彷彿とさせる演出もグッド〜♪
音楽 「新・仕事人」を軸に、「大仕事」と同様、旧シリーズからの流用が楽しめる。
特に懐かしのゲストたちには、それぞれの作品のテーマが当てられており、
虎の会や半兵衛、錠の殺しのシーンなど、懐かしいBGMが彩っている。
キャラクター 主水、秀、勇次、加代、おりくなど「新・仕事人」のメンバーが中心。虎、錠、
鹿蔵、天平、半兵衛など、懐かしい旧作の殺し屋たちもゲストで再登場だ。
私見 虎や天平など、死んだはずのキャラが復帰して、しかも再度死んでしまうと
いうのには参るが、そこは“お祭り”と割り切ってしまおう(笑)。豪華すぎて、
焦点が定まらず、せっかくの錠と主水のからみがなかったり、半兵衛とかの
出番が少なすぎるなど、未消化の部分が多い点には、ファンゆえの不満も
残る。それでも、スペシャル版の中では、文句なしに一番の出来である!
放映日 1982年10月1日放映。
TVスペシャル「マル秘・必殺現代版」
概要 副題は「主水の子孫が京都に現れた!〜仕事人VS暴走族〜」
見どころ 後の「夢の初仕事」と並ぶ、“ありえない・シリーズ(?)”の典型。
副題通り、現代に生きる主水たちの子孫が、暴走族を相手に晴らせぬ怨み
を晴らすという、トンデモ設定だ。おおみそか番組らしく、藤田まことら俳優が
ナビゲーション役を務めているのも、お祭りムードを高めてくれる。
音楽 「仕事人V」の音楽などが中心で全部流用だが、暴走族のアクション音楽に
「仕置屋」の流用らしきBGMが使われたりしてるのが面白いトコロ〜♪
キャラクター 中村主水、村上秀夫、山田勇次、長谷川加代。
主水、秀、勇次、加代の、現代におけるキャラクター像となっている。
私見 殺しにはドシロウトの主水が、道路工事のガードマン(?)にコスプレをして、
暴走族を誤誘導〜クラッシュさせるというのがセコくて面白い(笑)。
他のメンバーの、現代での職業や殺し技も、パロっぽくてユニークだ♪
当時、やはり現代版「必殺」風・番組として放映されていた「ザ・ハングマン」
シリーズあたりに、ムードが近かったかな?
放映日 1982年12月31日放映。
TVスペシャル「大老殺し」
概要 レギュラー放映終了後、初の“必殺仕事人ワイド”。
副題は、「下田港の殺し技・珍プレー好プレー」!
見どころ これまでは、レギュラー陣が助っ人と協力して大仕事に挑んできたのだが、
今回は風情を変えて、主水の仲間はゲストばかり!加代も別チームの元締
に出世(?)しており、自らの手で殺しまでやっちゃっていたのには仰天だ。
そのため、強敵・地獄組相手にかなり頼りない状況が続くのだが、終盤では
チョイ役状態で政と影太郎が合流。やっぱりレギュラー陣は、貫禄があって
頼りになるな〜と再認識させてくれた。(ほとんど活躍してないんだケド…)
音楽 これまでのスペシャル同様、シリーズ全般からの流用がメイン。「映画4」の
アクション曲なども、スペシャルでは仕事人の立ち回りに多用されている。
強敵のテーマに、“虎の会“の曲が当てられるのも、もはや恒例となった。
キャラクター 中村主水、政、影太郎、加代、久蔵。他にも加代の手下とか、主水チームの
新米殺し屋たちがいたけど、数が多すぎるのが災いして印象が薄かった。
私見 前半は、スペシャル独特のお祭りムードが強く、野球シーンなど娯楽要素が
多い。やはり終盤の数分間が、本来の「必殺」なのだろう。
サイボーグもどきの鉄眼は、今後も主水のライバルになるのかと思いきや、
後のスペシャルでの出番は全然なかった。無念…!なぜか影太郎が、妙に
イカしてるんだけど、政のセリフがたった一つなのには、もはや絶句(笑)…。
放映日 1987年10月2日放映
TVスペシャル「久しぶり! 主水夢の初仕事」
概要 「大老殺し」に続く、年数回のワイド・シリーズ版になった「必殺」の第2弾!
見どころ 撮影中の藤田まことが、夢の中で見たストーリーを面白く描いた、いわゆる
“夢オチ”作品。制作サイドが開き直って(?)、自分達も楽しみながら作って
いるので、オチがわかっていても面白い、娯楽編の傑作。
正月特番特有のカラーで、出演者たちも、ここぞとばかりノリまくっている♪
正統派の「必殺」ファンの評価はともかく、スペシャルの新しい方向性を色々
試している意気込みは感じられるので、悪くない一編に仕上がっている。
音楽 以後も、ワイド版で新曲が披露されることはない。すべてが流用曲だ。
「仕留人」あたりの日常曲の流用が、特に多かった気がする。
キャラクター 中村主水、政、加代、鬼丸。やたらとメンバーが少ない作品ですねェ…。
私見 舞台裏の撮影風景が挿入されたり、ラストで主水の正体がバレて田中様に
包囲されるなど、本編ではできない“見たいもの見せましょう!”的なファン・
サービスが面白い。(助っ人は、もうちょっと何とかして欲しかったが…)
前作で意外な元締ぶりを発揮したニュー加代だったが、今作ではレギュラー
時と同じ、何でも屋なキャラクターに戻ってしまっているのも悪くない♪
放映日 1988年1月8日放映
その他の、オススメ・TVスペシャル
大利根ウエスタン月夜 「主水、第7騎兵隊と戦う!」
「必殺仕事人・意外伝」ということで、主水たちが時空を超えて西部劇の世界へジャンプすると
いう、トンデモ設定がスゴイ!もう、スペシャル版は“何でもアリ?”という様相を呈してきた。
ただ、パラレル・ワールドの出来事かと思いきや、現実世界とリンクする部分もちゃんとあり、
「からくり人」っぽいつじつま合わせが面白い。ちなみに、本作は竜&政の加入を描いており、
実質的な「仕事人X」の第1話であるため、見てないと本編の理解に支障をきたしてしまう。
西部劇映画からの流用(?)とみられる、“殺しのテーマ”モドキの音楽がシブイ〜♪
仕事人VS秘拳・三日殺し軍団 「主水、競馬で大穴を狙う!」
「大老殺し」、「夢の初仕事」に続く、ワイド版の第3弾。見る側も、「必殺」のない生活に慣れて
きた頃なので、テンションを保つのが大変(笑)!「映画1」と同一人物と見られる朝吉がゲスト
出演し、秘拳使いの率いる三日殺し一党と戦う、スペシャル特有のアクション・シーンもある。
放映当時の人気俳優や“時の人”が、脈絡なく(?)ゲスト出演するのも、映画版やスペシャル
特有のパターンになってますね。結局、主水が今まで貯めたヘソクリ全財産をギャンブルに
つぎ込んで、最後は破産(?)してしまうという怖い話(笑)だったりします。
大奥・春日野局の秘密 「主水、露天風呂で初仕事!」
ワイド版・第4弾!この頃は、まだシリーズもシーズン間隔で作られていたんだけどね〜!
本作は時間的にもかなりの長編。ゲスト・キャラクターの設定が丁寧に作られ、その人間関係
をじっくりと描くことで、新春の娯楽時代劇・特番らしい醍醐味を堪能させてくれる。
ボス的存在の春日野局のキャラも立っていて、主水をタイマンで追い込むあたり、「映画4」の
右京亮を思わせる存在感を発揮した。突飛なことをやってストーリーそのものを軽視しがちな
スペシャルの中にあって、ドラマとして高い完成度を確保した優等生的存在だと言えましょう。
ゲストの助っ人・仕事人のキャストも楽しく、昔のウルトラ・シリーズのファンなら必見(笑)〜♪