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単発シリーズ(非主水系)
「からくり人」や「仕舞人」などの、いわゆる“短期物シリーズ”の紹介です!
必殺からくり人
概要 必殺シリーズ・第8弾!短期シリーズのブランド、「からくり人」の第1作だ。
見どころ 藤田主水と並んで、後の「必殺」の顔となる山田師匠の初主演作。
「必殺」の元締系では、やっぱり一番板についている気がするなぁ…♪
短期物なのを生かしてか、最初から闇の2大勢力の対決を背景としており、
物語全体が引き締まっている。そして、それは最終話で結実するのだ!
現代のロケーションを挿入したりして、一風変わった演出が光っている。
音楽 短期物とは思えないほど名曲が多く、バラエティーにも富んでいる。よって、
一連の「からくり」シリーズをはじめ、全シリーズで頻繁に流用が見られる。
特徴的なのは、時代劇音楽からかけ離れたスコアの数々と、その使用だ!
こうしたファンキーな楽曲は他のシリーズでは使いにくいのだろうが、映画2
「ブラウン館」あたりでいきなり流用されまくったのは、かなり納得いく話だ。
キャラクター 花乃屋仇吉、夢屋時次郎、天平、藤兵エ、とんぼ、へろ松、蘭兵衛。
家族である者もいる(?)らしく、アットホームなファミリー的チーム。
私見 殺し屋のメンバーが、最終回までに一人…二人と散り、最終話で敵もろとも
全滅してしまうのは後にも先にも本作だけ。殉死率の高さ、ダントツ1位だ。
なにしろ、第1話目からして初代・元締がいきなり暗殺されちゃうのだから!
そして、ラスト2話も必見。特に、時次郎が自爆する第12話は屈指の名作。
(このシリーズは史実を上手く取り込んでいるのだが、その典型でもある)
残りのメンバーが入り乱れての掃討戦になる最終話も、ハードでアツイぞ♪
放映期間 1976年7月〜10月放映。全13話。

  「負けてくやしい…はないちもんめ」
     第12話「鳩に豆鉄砲を どうぞ」より
 
決死の覚悟で、幕府の大物達と宿敵・曇りを狙った時次郎
だったが、一羽の鳩が射線上に飛び込んだことで仕損じて
しまう。最期を悟った時次郎は、わらべ歌を口ずさみながら
自爆!丁寧に描きこまれた殉死劇が圧巻の名作でした♪
必殺からくり人・血風編
概要 必殺シリーズ・第9弾!“主水モノ”ではなく、連続で「からくり人」が来た?!
見どころ 主水系とのローテ−ションにイレギュラーが目立ってきたところに、いきなり
「からくり」2連発。しかも、キャラも設定も全くの別モノ。“血風”…というのも
なんだかスゴすぎ(笑)?時代的には、「仕留人」と同じ幕末になっている。
他の3作と比して、「からくり」を題する必要があるかどうかは疑問だケド…。
音楽 主題歌も含め、新曲は全くナシ。全部、「からくり人」を中心とした流用頼み。
ただ、オリジナル不詳の流用が多く、音楽コレクター泣かせの作品である。
キャラクター 土左ヱ門、直次郎、新之介、おりく、おいね。
常連の山崎&草笛両氏も新しいキャラに挑戦。新メンバーも個性派揃いだ。
私見 チームに飛び込んできた風来坊が、いつの間にか頼れるアニキになってる
という感じで、土左ヱ門中心にドラマが進んでいる。幕末の殺伐とした喧騒
の中に生きる殺し屋たちを描くという点では、非常に完成されているのでは
ないだろうか?途中で、おりくの亭主やらおいねやら、主要人物がいきなり
いなくなったのが残念。ともあれ、第1話と最終話だけは見逃せないかな?
放映期間 1976年10月〜1977年1月放映。全11話。

      <からくり人VS土左ヱ門>
      第1話「魔窟に潜む 紅い風」より
 
主水シリーズ以外の作品でも、第1話の結成エピソードでは
対決シーンが名物パターンとなってます。新入りの腕試しも
兼ねているんですね。殺し屋としては、余り活躍のなかった
おいねですが、このシーンの鎌の迫力で、妙に強そう(笑)。
新・必殺からくり人
概要 必殺シリーズ・第11弾!今度は「からくり人」が、“新〜”で帰って来た。
副題は「東海道五十三次殺し旅」として、毎回の地名が表示されている。
見どころ 名作「新・仕置人」の後を受けたのは、これまた“新”な「からくり人」だった!
今回は「血風編」とは違って、同じ役者を大量に起用しているのがタイトルに
ふさわしくてグッド♪…ただ、前作のキャラが全滅してるから、役回りは全部
別人なんだけどね。“旅モノ”という、新しいジャンルを先駆した功績も大!
安藤広重の浮世絵を使った“謎解き”が新鮮で、どの回も飽きさせない。
音楽 主題歌のアレンジを中心に新録されたが、数は多くないようだ。
むしろ、オリジナルのごとく使用された「仕掛人」等からの流用曲が強烈すぎ
て、本作は良い意味で旧作音楽・流用曲の見本市みたいになっている。
実際、まだ「仕掛人」を見てなかった私は、殺しのテーマ(“荒野の果てに”の
アレンジ)とか、本作のオリジナルだと思って聴き入ってましたっけ〜♪
キャラクター お艶、蘭兵衛(高野長英)、ブラ平、小駒、塩八、安藤広重。
「からくり人」たちの前作と違った新配役が楽しい。殺し技も、実にユニーク♪
私見 チームに飛び込んできた謎の男が、いつの間にやら頼れる仲間になるのは
「血風編」と同じ。旅芸人という表稼業を生かした珍作戦が多いのも面白い。
キーとなるのは第1話、第7話、最終話あたり。第1話では、江戸を追われて
殺し旅に出る過程が描かれ、中盤の7話では、なんといきなり塩八が殉死!
最終話では逆に誰も死なず、安藤広重の正体発覚と蘭兵衛の離脱で、幕を
閉じる…。まさに江戸(フリダシ)から京都(アガリ)への、スゴロクのようだ。
放映期間 1977年11月〜1978年2月放映。全13話。

「広重さん、つまり貴方は 幕府の隠密!」
           第13話「京都」より
 
最終話のクライマックス!お艶は、安藤広重の正体が 実は
幕府の隠密であると看破する。今は一介の絵師にすぎない
と弁明する広重と、一触即発の状況に…? 結局、事なきを
得ましたが、一風変わったシチュエーションの対決でした♪
必殺からくり人・富嶽百景殺し旅
優しさだけでは
生きては行けぬ…
 
 

早く来てくれ
からくり人!
概要 必殺シリーズ・第13弾!「からくり」シリーズの最終作となった4作目だ。
見どころ 今回は、タイトルにもはっきりと「富嶽百景殺し旅」が謳われ、設定上も前作
を受け継いだ続編に仕上がっている。ただ、ブラ平と宇蔵が別人扱いなのが
違和感あったりして…。キャラを変える必要があったんだろうか(笑)?
前作に対抗し、絵師の葛飾北斎をもってきたり、絵の謎解きを継承したりと、
パターンは確立しているので安心して見れるが、逆に意外性もない。
最終回に、良く言われる“北斎=写楽”説を活用したあたりは面白かった♪
音楽 なんと、前作「商売人」の音楽のみを流用。主題歌も同様で、新曲はナシ。
ただ、「商売人」での使用例が少ない曲を積極的に使ったのが功を奏した。
おかげで、本作と「商売人」、そして「うらごろし」は音楽的な別系統を樹立!
キャラクター お艶、唐十郎、宇蔵、鈴平、うさぎ。(うさぎは、途中で役者変更があった)
錠、市松に続く、沖雅也の演ずる3人目の殺し屋・唐十郎が、特に印象的♪
私見 延々と続いてきたシリーズの伝統が破れ、殉死者が全く出なかった作品。
かわりに最終話で、殺し屋チームとは無関係の北斎が死んでしまうのだが、
その辺はストーリー的にも無難に処理されていたと思う。
この作品以降、山田師匠も「仕事人」へと移り、主水と夢の競演を果たす♪
放映期間 1978年8月〜11月放映。全14話。
必殺仕舞人
概要 必殺シリーズ・第16弾!「からくり人」を卒業した短期物が、新たな方向に?
見どころ 「からくり人」の流れを継ぐ短期シリーズ。「仕事人」シリーズと短期物が交互
に放映されるのが以後の定番となり、「必殺」が番組として安定期に入った。
旅芸人の設定を生かし、“旅モノ”として「仕事人」と違うカラーを打ち出した。
「恐怖の大仕事」のゲスト・京山が主演というのは、マニア向けサプライズ♪
音楽 殺しのテーマに関しては「新・からくり人」同様、「仕掛人」が流用されたが、
かなりの量の新曲が作られ、新しい音楽ワールドを広げてくれた。
娘手踊り一座が表稼業だけあって、華やかな曲が多いのが特徴かな♪
キャラクター 坂東京山、直次郎、晋松、おはな。
最初は殺し屋3人だけの最少メンバーで、中盤でおはながアシストに参入。
私見 OPナレーションにもあるように、“女の怨み”に的を絞ったストーリー作りが
印象的。京山らの正体を目撃したおはなが、仕舞人チームに参入するエピ
ソードなどは「助け人」でもあったパターンだし、後の「渡し人」でも見られる。
例によって、第1話と最終話は必見。特に最終話は、晋松が死んだのではと
思わせる描写もあったりして、なかなかユニークな最後。実際は続編の「新・
仕舞人」で元気に再登場するので、このシリーズでも殉死者は出なかった。
放映期間 1981年2月〜5月放映。全13話。

      「見た者は殺す!…掟だ!!」
     第6話「花笠音頭は地獄で踊れ」より
 
おはなが、殺しの現場を見てしまったことで仕舞人達に抹殺
されそうになる緊迫のワン・シーン。結局は、京山が彼女の
命を預かって丸く収まったんだけど、おはなも簪投げで応戦
し、晋松に手傷を負わせるという、意外な強さを見せます。
新・必殺仕舞人
概要 必殺シリーズ・第18弾!「仕舞人」の純粋な続編となる、「仕舞人」2作目。
見どころ 前作ラストで解散した仕舞人グループの再結成劇が楽しめる。
重傷を負った晋松も復帰、殺し技を一新するなどのリニューアル点も…!
音楽 前作「仕舞人」の流れを継ぐ、聴き応えのある新曲がつくられた。
京山の殺し以外は“殺しのテーマ”も新調され、流用率はかなり下がった。
「仕事人」系とは、意識的に別系統の音楽世界が選曲〜確立されている。
キャラクター 坂東京山、直次郎、晋松、おはな、権太。
つなぎ役(仲間とは言えない?)の権太以外は、前作とまったく同じ構成だ。
私見 続編である安心感もあって、スムーズに始まって、あっさり終わった感じ?
最終話も、すっかりおとなしくなってチーム解散のみ。殉死者はいません。
放映期間 1982年7月〜9月放映。全13話。
必殺渡し人
概要 必殺シリーズ・第20弾!短期物も新タイトルが乱立、新しい流れを迎える。
見どころ 草笛、山田、京…と続く、女流・元締シリーズの4人目が登場!
「仕舞人」をリセットして、“旅モノ”からも脱却した、独自性を狙う意欲作。
大吉やお沢は、旧作でレギュラー経験のある役者を登用。忍と惣太は本作
だけで見られるメンバーと、新旧を取り揃えた顔ぶれも楽しい。
音楽 殺しのテーマや出陣曲、悲哀曲などを中心に、必要最小限の定番曲を新調
した。ハード・ボイルド風のOPテーマを始め、バリエーション豊かな主題歌
アレンジなど、数は多くないが、なかなか聴き応えあるスコアが並んでいる。
せっかくの新・出陣曲などが、なぜか途中で使われなくなったのは残念。
キャラクター 鳴滝忍、惣太、大吉、お沢。
お沢は、例によって途中から、殺しを目撃〜仲間入りのパターンで参入。
私見 初期の「必殺」っぽさを窺わせる部分もあったりして、ファンの評価も悪くない
佳作が多い。最初からテンションが高めの、第1話「涼みの夜に渡します」を
はじめ、大元締の登場や死神モドキのキャラの登場、お沢のチーム入りをも
描いた3話「大元締の前で渡します」など、ハード色が高くてオススメできる。
最終話の解散劇も、殉死者抜きの風潮の中で、自然体に描かれています。
放映期間 1983年7月〜10月放映。全13話。

  <白不動の元締VS裏切の腹心・影>
     第3話「大元締の前で渡します」より
 
出てきたとたんに死んでしまう、情けない元締が多い昨今の
シリーズでは、ひときわ存在感が目立つ元締です。1回だけ
出た後も、名前だけは出てましたっけ。ただ、自分の用心棒
に裏切られて殺されそうになるあたり、ちょっとマヌケかも?
必殺橋掛人
概要 必殺シリーズ・第24弾!「渡し人」に続く、独立短編シリーズ。
見どころ 名悪役として「必殺」史上で名高い、あの津川氏が主演というサプライズ!
「渡し人」に近いスタンスで、独立短編シリーズを無難にこなした一作。
今は亡き大元締の残した13の仕事を、二代目を継いだ娘が完遂する…と
いう設定あたり、どこか「からくり人」的な懐かしさも感じさせる。
音楽 独立した作品ながらも、ついに新曲は全くナシ。すべてが旧作の流用だが、
殺しのテーマに「仕業人」の出陣曲が使われるなど、大胆な選曲が面白い。
主題歌までもが新調されなかったこともあり、アジトのテーマとして使われた
挿入歌「もどり道」の効果は大きく、本作の音楽的な顔となった。
キャラクター 柳次、新吉、松、おくら、お光。
私見 これと言った長所も短所も目につかない感じで、つなぎモノの短編シリーズ
としては水準作。各話の話のパターンも、やり尽くされた感がぬぐえない。
最終話も、この時期では殉死者など出るはずもなく、なにやらノホホン系の
終わり方をしてしまいました(笑)?最初から最後まで手堅いのが印象かな。
放映期間 1985年8月〜11月放映。全13話。

「ご同業なんだろ…組んでみないかい」
     第1話「江戸絵図の謎を探ります」より
 
新人が仲間に加入するパターンが多い中で、本作では逆に
引退していたベテランをスカウトするという第1話の結成劇。
娘のために足を洗っていた柳次だが、おくら達に、ほとんど
脅迫同然のシチュエーションで、イヤイヤ復帰させられる?
必殺剣劇人
概要 必殺シリーズ・第29弾!長き「必殺」レギュラー放送の終焉を飾る異色作。
見どころ 賛否両論が激しく、全シリーズの中でも、2ヶ月で終わった最短期モノ?
最終話で、ゲストの主水がファンの心理を代弁したように、「必殺」の伝統や
歴史を木っ端微塵に砕いてくれた、「うらごろし」をも凌ぐ問題作。
仕事料にこだわろうともせず、高笑いしながら殺しの現場からハデに去って
いく彼らは、確かに“闇の仕事師”というにはスゴすぎる。
「うらごろし」同様、一つの時代劇として見れば、とっても面白いんだけど…。
“時代劇は今、革命を迎えた!”というのは、予告編でのお七の言葉(笑)。
音楽 殺しのテーマでもある、チャンバラ風の曲が一つだけ新録された。
一見オリジナルに見える、OPナレーションの懐かしいチャンバラ風BGMも、
なにやら昔の時代劇映画からの流用らしい。
特筆すべきは、コミカルな内容に合致した、「からくり人」音楽の流用かな?
キャラクター 綾太郎、清次、松坊主、お歌、お七。(お七は仲間とは言えないケドね…)
私見 「竜虎編」最終話や主水のゲストなど、「仕事人」とリンクしてる部分も…?
最終回は、田中様や中村主水らゲストが大量出演するという超豪華版!
冒頭で3人衆にいじめられる田中様や、殺しのシーンで勇次ら旧作キャラの
コスプレをする3人衆など、お笑いの極致に挑む果敢な姿がたまらない。
最後は中村主水のショットで終わり、レギュラー版の「必殺」を清算している。
良くも悪くも、「激突!」以前のシリーズの最終作として、見ておきたい一作。
放映期間 1987年8月〜9月放映。全8話。

「ヤラレタ〜!」「何なんだ、コイツら!?」
          第8話「あばよ!」より
 
「最終話」冒頭では、幻の三人組が南町奉行所に来襲!
なんと、鬼塚&田中コンビが松坊主と戦うという夢の対決が
実現!迷惑顔であしらう松坊主は爆笑物だが、主水も厠に
隠れてないで、夢の対決に加われば良かったのに(笑)〜♪