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単発シリーズ(非主水系)
後期「必殺」の代名詞とも言うべき“仕事人シリーズ”を、年代順にご紹介します!
「仕事人」以前の“主水シリーズ”とは、別のカテゴリーとして分類しました。
必殺仕事人
概要 必殺シリーズ・第15弾!記念すべき、仕事人シリーズ・第1作の傑作だ。
見どころ 「必殺」シリーズの中でもダントツのロングランを誇る超有名作!「仕事人」
が「必殺」の顔となる後期の魁とも言える。序盤と終盤では、かなりカラーが
異なることもあって評価も様々だが、私的には混迷期を迎えていた「必殺」
を立ち直らせた、貴重なターニング・ポイントの傑作だったと思う。
主水シリーズには珍しく、主水に直属の元締が存在するのが大きな特徴。
中盤での左門の商売替えや殺し技のチェンジは、「仕留人」を彷彿とさせる。
奉行所での上司にもスポットが当たり、個性的な数キャラが入れ替わって、
楽しませてくれた。やがて、名キャラ・田中様を生む下地になったのかも?
音楽 しばらく平尾音楽から離れていたこともあって、新曲たっぷりの本作は音楽
面でも新鮮な気持ちで楽しめる。序盤はほとんど流用曲もなく、「仕事人」の
音楽世界がキッチリと構築された。逆に後半は、旧作の音楽がこれでもかと
大量流用され、長いシリーズも音楽的に飽きずに乗り切る事ができたのだ。
「新・仕置人」出陣曲が“殺しのテーマ”になったのには、かなり驚かされた。
秀のテーマとも言うべき、自ら歌う挿入歌の効果的な使用も忘れられない♪
キャラクター 中村主水、秀、畷左門、鹿蔵、おとわ、六蔵、加代、おしま、半吉。
ロング・シリーズにふさわしく、元締などのレギュラー交代が面白い。
私見 序盤は名作が多く、鹿蔵編などは全編必見!秀が仲間入りする第2話や、
奉行所の罠と対決する第3話、丹波哲郎演ずる仕事人がシブすぎる第4話
など、いずれも見逃せない。6話で鹿蔵がいきなり去り、7話のおとわ登場、
その二人の元締が競演する17話と、まったく飽きさせないうちに26話では
半吉が唐突に殉死。そして、29話からの六蔵・加代・おしまの加入を機に、
ガラリと雰囲気の変わった後期がスタートする。最終話、殉死者は出なかっ
たが、かわりに左門の妻が犠牲者になったあたり、かなり微妙なトコロ…?
なお、1話にあった“左門の宿敵が主水のソックリさん”という設定は、結局
その後も使われなかった。藤田サンの一人二役とか見たかったので、是非
最終回とかのラスボス(笑)で出てきて欲しかったのだが…。
放映期間 1979年5月〜1981年1月放映。全84話。

<鹿蔵(初代元締)VSおとわ(二代目)>
第17話「鉄砲で人を的にした奴、許せるか?」より
 
二大元締が競演する、唯一のエピソード!ちょっとした対決
シーンもあったりするので、「仕事人」ファンは必見ですね♪
どうせなら、元締3人勢揃いとかも見たかったトコロですが、
オープニングには出ていても、本編には出ませんでした。
新・必殺仕事人
概要 必殺シリーズ・第17弾!大人気の「仕事人」が、早くもシリーズ化した続編。
見どころ 大成功した「仕事人」のタイトルを受け継ぎ、期待を裏切らなかった名作。
加代のイメチェンや、「商売人」を思わせるグループ対決のハイ・テンション、
山田師匠の復帰、華麗な勇次の殺し技&キャラクターなど、語り草ともなる
魅力がてんこ盛りで、旧作からのマニアの評価も極めて高い。
せんりつコンビに次ぐ名物キャラ・田中様の登場も、特筆すべき点だろう。
音楽 出陣曲など、以後のシリーズにも大きな影響をもたらす名曲が新録された。
OPテーマのごとく、エレキがガンガン響く現代風の特徴的な音楽が多い。
音楽ファンなら、本作のアルバムもコレクションとして外せないハズ〜♪
キャラクター 中村主水、秀、勇次、加代、おりく。
おりくは、鹿蔵がらみで「仕事人」のおとわとリンクしている説もある。
私見 「仕事人」に次ぐロングランを遂げ、番組の人気を不動のものにした功績は
大きい。個人的には第1話「主水、腹が出る」の主水VSおりく、秀VS勇次と
いった対決など、マニア心をくすぐる名シーンとして一見をオススメしたい。
最終話などは、この時期の特徴として、いつでも続編につなげられるように
当たり障りのない解散劇に終始している感があり、犠牲者も出ていない。
放映期間 1981年5月〜1982年6月放映。全55話。

           <秀VS勇次>
     第55話「主水、仕事仕舞いする」より
 
最終話で、正体を知られた女を殺せない秀に対し、勇次の
粛清の糸が飛ぶ!「新・仕事人」では、第1話を始めとして、
主水VSおりく、主水VS勇次、主水VS秀など、様々な形の
対決シーンが多いが、後のシリーズでは逆に仲良し(笑)。
必殺仕事人V
概要 必殺シリーズ・第19弾!「仕事人」が「必殺」の代名詞となってきた3作目。
見どころ スペシャル「大集合」が実質的な第1話なので、解散したチームが再結成を
したところから「V」がスタートする。殺しを目撃してしまった者が、成り行きで
チームに新加入する話は特に珍しくないが、殺し屋のベテラン勢からすれば
かつてない異質な異端児・順之助の乱入劇に、視聴者ともどもあっけにとら
れた感じ…。素なのか演技なのか、困惑させられる(笑)。それでも、以降の
シリーズ常連となったあたり、加代との名コンビぶりが認められたのかな?
音楽 “殺しのテーマ”に代表される、主題歌系のアレンジ曲を含めた新曲が追加
されたが、基本は「仕事人」シリーズ中心の旧スコア流用に頼っている。
勇次自らが歌う挿入歌「忘れ草」は、仕事前に効果的に使われ、印象深い。
現在の「サントラ全集」にも、なぜか中村家のテーマなどが収録されてない。
キャラクター 中村主水、秀、勇次、加代、おりく、西順之助。
前作「新・仕事人」のメンバーは不動で、順之助が新加入した。
私見 第1話の順之助・加入エピソードなど、素人が加わった時の妙なリアリティを
感じさせる。おじさん・おばさん呼ばわりされて、子供相手にいきり立つ秀や
加代が印象深い(笑)。また、このシリーズあたりから「時代劇」であることに
こだわらない、常識を逸脱した題材が目に付くようになる。第18話「月の船
を待っていたのは秀」などは、おとぎ話というよりはSFに近い印象だった。
最終話は、後期ではお決まりの解散劇っぽい内容だが、殉死者の出ない中
でも必要最低限のテンションを保っているあたりは、さすが「必殺」である。
放映期間 1982年10月〜1983年7月放映。全38話。
必殺仕事人W
概要 必殺シリーズ・第21弾!まさに、“時代劇は必殺です!”的な風潮の中で、
映画版なども飛び出し、「必殺」がかつてない黄金期に突入した4作目。
見どころ シチュエーション上での変化は、秀が子連れ(?)になったことぐらいかな?
(もっともマスコット的な存在で、ストーリーにハードに関わってはこなかった)
「V」で見られ始めたように、エリマキトカゲやら、当時の流行やキーワードを
ストーリーに関係なく持ち込むようになり、お茶の間化にも拍車がかかった。
音楽 前作「V」と同じく、主題歌のアレンジが中心の新曲が多少追加されたが、
やはり基本的に「仕事人」シリーズの旧スコア流用がメイン。
出陣前には、秀や勇次が自ら歌う挿入歌が入れられ、キャラ人気を煽った。
キャラクター 中村主水、秀、勇次、加代、おりく、西順之助。
前作「仕事人V」とまったく同じメンバー。
私見 「仕事人」の中でも、ゲストの個性に起因する名エピソードが多いのが特徴。
催眠術で同士討ちをさせる、ライバル仕事人との対決がユニークな第11話
「秀、催眠術をかけられる」や、続く「仕事人X」における政の原型とも言える
小平次が人気を呼んだ、第14話「主水、節分の豆を食べる」などが秀逸!
第1話におけるチーム再結成劇も、冒頭からテンション高めで大変面白い。
すでに仲良し系(?)になったメンバーの集結を、気持ちよく描いてくれた♪
最終話では、もしかしたら秀が…とも思ったが、殉死者はなく終了した。
放映期間 1983年10月〜1984年8月放映。全43話。

    <おりくVS夢操りのお京>
    第11話「秀、催眠術をかけられる」より
 
催眠術&笛の音で相手を操る女仕事人との対決。おりくVS
勇次、主水VS秀、加代VS順之助という同士討ちも見もの!
笛の音に三味線の音で対抗するという、マンガチックな音楽
対決は、まるで「聖闘士星矢」みたいな熱い展開だ(笑)♪
必殺仕事人X
概要 必殺シリーズ・第23弾!メンバーを一新した、「仕事人」シリーズ第5弾。
見どころ 人気キャラ・秀&勇次のエッセンスを、新キャラ・政&竜に移植した「仕事人」
新シリーズ。人気がエスカレートし過ぎていた分、番組そのものが多少トーン
ダウンした気はするものの、狙い通りのツボは付いたと言えるだろう。
新しいキャラ人気のブランドを作った、後期「必殺」の重要タイトルだ。
音楽 メンバー同様、音楽も大幅に一新。新ムードのスコアが大量につくられた。
主要曲の入れ替えは、メインキャラの交替とタイミングも合っていてグッド♪
特に竜(京本氏)自らが歌う挿入歌は、カッコ良くて出陣前にピッタリだった。
キャラクター 中村主水、竜、政、加代、おりく、西順之助。
竜&政コンビは独自のファン層を持ち、お耽美系としてもパロられている?
私見 メンバーが若返った(?)ことで、アクション色が濃くなった印象が大きい。
実質的な第1話(結成劇)は、スペシャル「ウエスタン月夜」で描かれている。
印象的な話としては、新メンバー・竜の過去を暴く、アクション系のエピソード
第12話「組紐屋の竜、忍者と闘う」などが、アツくてオススメ!
放映期間 1985年1月〜7月放映。全26話。
必殺仕事人X・激闘編
概要 必殺シリーズ・第25弾!「X」の続編となる、「仕事人」シリーズの6作目。
見どころ 「虎の会」のパロディーのような「闇の会」だが、回が進みにつれて存在感が
薄れていく。また、せっかくの助っ人・3人組も出入りが激しく、全員が揃う回
というのはほとんどなくて、壱だけが出る回が圧倒的に多いのが残念。
「激闘編」とあるように、雰囲気的にハード系・仕立てのストーリーが多い。
音楽 流用に頼る必要がないくらい、大量の新曲が作られた。
しかし、回が進むにつれて流用のウエイトが大きくなっていったのは残念?
個人的には、久々にマニア心を刺激する“殺しのテーマ”が逸品であった♪
「サントラ全集」で、ようやく代表曲の多くが聴けるようになったのは嬉しい!
キャラクター 中村主水、政、竜、加代、壱、弐、参。
2グループが合流、層の厚さでは全シリーズ中でも屈指のメンバーを誇る!
私見 せっかくの豪華メンバーだが、実際全員が揃ったのは最初の2話くらいだけ
だったような気がする。だから、その第1話「殺しの番号・壱弐参」と、第2話
「大仕事!大名殺し」などは、「激闘編」本来の魅力が堪能できる、数少ない
貴重な一編として必見でしょう。そして、実は最終話ですらも、全メンバーが
揃わなかったのだが、続きは真の最終話とも言うべき「映画V」で楽しもう!
放映期間 1985年11月〜1986年7月放映。全33話。
必殺仕事人X・旋風編
概要 必殺シリーズ・第27弾!再びメンバーを一新した「仕事人」7作目だが…?
見どころ 「映画V」で人気レギュラーの多くを失ってしまったことから、新メンバー編制
を余儀なくされた「仕事人」が、新しい勝負に出た意欲作。…しかし、結果が
伴ったとは言えず、打ち切りとも言える異例の短命に終わってしまった。
このあたりから、色々な意味で、シリーズそのものの勢いが失速してしまう。
個性豊かな長屋の住人など、設定上は悪くない部分も多かったのだが…。
音楽 “殺しのテーマ”に代表される、主題歌系のアレンジ曲を含めた新曲が追加
されたが、基本は「仕事人」シリーズ中心の旧スコア流用に頼っている。
OPテーマも「新・仕事人」から選曲されたり、オリジナルの影が薄いかな?
キャラクター 中村主水、政、銀平、お玉、西順之助。続投の政、新規組の銀平&お玉、
復帰した順之助…と、かなりのゴチャマゼ状態が見受けられる。
私見 第1話では、政がラスト・シーンにいきなり登場する、おかしなサプライズも?
注目すべきは最終回!ローテーション泣かせな1クールで終了してしまった
ので、アレが最終回であることに気付かなかった人も多いのでは…?
しかも、殉死者なんて出ないのが当たり前となっていたこの時期に、いきなり
銀平と順之助の二人が死んで(?)しまう!しかも、殉死とは言えないような
情けないアクシデントで…。合掌…と言うか、もはや絶句〜?!
放映期間 1986年11月〜1987年3月放映。全14話。

「…この仕事は、高くつきやがった…!」
 第14話「主水、大奥の鶴を食べて失業する」より
 
最終話ラスト。順之助と銀平の思いがけないアクシデントに
よる爆死&溺死(泣)を見て、主水がボソリとつぶやく台詞。
名場面と言うよりは、迷場面と言った方が良いのかも…。
打ち切り的なキャラ処分に、主水もやりきれなかったのか?
必殺仕事人X・風雲竜虎編
概要 必殺シリーズ・第28弾!いきなり終わった「旋風編」に続く「仕事人」8作目。
見どころ 「旋風編」が短編物並みの短命に終わってしまったので、タイトルも一新して
「仕事人」シリーズの二連発となった。切り替えの早さは、幸か不幸か…?
前作は、やはり失敗した部分もあったのだろうが、「竜虎編」は新メンバーの
影太郎のキャラクターが成功し、なんとか番組を持ち直した感がある。
「激突!」を除き、レギュラーの「仕事人(主水モノ)」のラスト・シリーズだ!
音楽 ナレーションまで「旋風編」と同じ!もちろん、音楽も主題歌もまったく同じ。
音楽の使い方まで同じで、スペシャルっぽい何でもアリみたいな感じかな?
キャラクター 中村主水、政、影太郎、お玉、蝶丸。
私見 「旋風編」終了後、スグのスタートだったので、解散したメンバーが再結成を
する際の時間経過的な感覚に違和感が残るが、とりあえず謎解きなんかも
楽しめる、第1話「謎の二枚目殺し屋登場!」をオススメ。なんだか、最近は
大元締と呼ばれる人物が次々と現れて、そしてあっさり死んでいくんだけど、
仕事人の闇組織の存在を軽くしてしまっているようで好きになれない。
最終話は、大仕事をして足がつき離散すると言う、恒例の解散劇。「旋風編」
のような殉死者は出なかったが、次作の「剣劇人」に続くエピソードも…?
放映期間 1987年3月〜7月放映。全19話。

    <政&影太郎VS田中様(笑)>
      第19話「主水、ひとりぼっち」より
 
最後の大仕事で正体がバレて、捕り方に包囲される影太郎
たち。指揮をとっているのは、なんと田中様(笑)!政にブン
殴られて、結局、逃げられちゃいましたね。鬼塚様もお玉を
追い詰めてたし、南町奉行所も、なかなかヤルじゃん(笑)。
必殺仕事人・激突!
概要 必殺シリーズ・第30弾!記念すべき、復帰・第1作にして最終作(泣)だ。
今のところ、最後のTVシリーズである。
見どころ 何と言っても、レギュラー放映が終了し、その後のスペシャルも息切れ気味
だった「必殺」が復活したのは喜ばしいことだ。しかし、知らない内に始まって
知らない内に終わってしまった感があることも否めない。
スペシャルの常連となった、滝田氏演ずる新メンバーの朝右衛門は、豪快な
伊達が強くて悪くなかったが、どうも「必殺」向きではないような気がする。
キャラが立ちすぎて、他の時代劇を見ているような気分になっちゃうのだ!
元締も、なんだか“飾りとしているだけ?”みたいなイメージがある。
音楽 主題歌のアレンジが、ほんの1〜2曲程度あるだけ。
主題歌が、藤田氏の歌唱ということぐらいしかコメントできないや(笑)。
映画やスペシャル以上に、色々なシリーズの曲が混在して流用されている。
キャラクター 中村主水、秀、山田朝右衛門、夢次、お歌、初瀬。
私見 ライバル(?)の秘密警察みたいな組織「覆面組」など、面白い設定もあった
のだが、中盤であっさり退場してしまう。主水の同僚の同心・成川なんかも、
実は覆面組のメンバーかと思いきや、全然関係なかった(大笑)!
その決着も6話目で早々につくので、もう一つの最終回として見ておこう。
第1話あたりは、ブランクも感じさせずに無難に見られるのでオススメかな?
放映期間 1991年10月〜1992年3月放映。全21話。