あい&みっきー

= 愛の劇場 =






ある日のピチ撮の終了後。


新ピチモで、かつ、ピチモ最年少である美月は、先輩である愛に誘われ、ピチレモン編集部の入る学研本社ビルから程近い、五反田駅前のオシャレなカフェにやってきた―――


ウェイターに案内され、窓際の席に座る二人。


「ご注文が決まりましたら、お呼び下さい」


2人っきりになったところで、さっそく愛が切り出す。






森高 「美月ちゃんのほっぺたって、なんでこんなに可愛いの〜?」


そう言うと、愛。


おもむろに、美月の頬に手を伸ばし、優しくなでまわす。


この先輩の行為に美月、かなり困った顔で。


石田 「あ・・・あの。私、注文してもいいですか?」


すると愛、ここで手を引っ込めて。


森高 「ええ、いいわよ。美月ちゃん、なんでも注文なさい。お姉さんの、おごりよ」


笑顔で愛。


石田 「あ、はい。え〜っと、じゃ、私、レモンティーを・・・」


と、言いかけたところで、さえぎるように。


森高 「もちろん、あたし手作りのチョコレートクッキーも、食べるわよね?」


石田 「へっ!?」


一瞬、おどろく美月。


森高 「あたし、美月ちゃんのために、焼いてきたのよ」


ここで愛。


ゴソゴソとカバンをあけると、手作りらしきチョコレートクッキーの入った、大きな袋を取り出し、ドンッとテーブルに置く。


石田 「あ、あの〜。私、あんまりチョコレートは・・・」


小声で、美月。


実は、甘いものがニガテなのである。


しかし、そんな美月に対し、愛は有無を言わせぬ押しの強さで。


森高 「た・べ・る・わ・よ・ね」


石田 「は・・・はい」


愛の剣幕に、若干おびえつつ、うつむいたまま返事をする。


森高 「それじゃあ、美月ちゃん。あたしに ”食べさせてください” って言いなさい。そしたら、お姉さんが食べさせてあげる」


これに美月、一瞬迷うが、意を決して。


石田 「た・・・食べさせてください


しかし、出た声は、それはそれは小さなものだった。


もちろん、愛は不満である。


森高 「なに? 聞こえないわ」


愛、大げさに、手を耳に当てて。


石田 「食べさせてください」


こんどは、大きな声が出た。


これで愛、ようやく満足そうに微笑む。


森高 「ふふふ。いいわ。それじゃあ約束どおり、お姉さんが食べさせてあげる。でも、その代わり、全部食べ終わるまで、帰さないから」


続けて


森高 「残したら、おしおきよ」


そう言うと、愛。


袋からクッキーを1つつまむと、美月の口の前に差し出す。


森高 「さあ。あ〜ん」


もう、こうなっては食べさせてもらうしかない美月。


仕方なく、チャームポイントでもある小さな口を、小さく口を開く。


森高 「もっと大きく」


しかし、すぐに、愛から叱責が飛ぶ。


これに、美月。


石田 「ぁ〜」


やや大きく開くも


森高 「ほら、もっと!」


石田 「あ〜」


森高 「もっともっと!!!」


石田 「あ〜」


≪パクッ≫


森高 「どう? おいしい?」


石田 「≪もぐもぐ≫ お・・・・おいひいです」


森高 「そう、うれしいわ」






こういったコミュニケーションを通じて、先輩ピチモと、後輩ピチモは、日々仲良くなっていくのである。。。






(終劇)


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