道普請
 堰普請が水路ならば、道普請は文字どおり道をきれいにする共同作業だ。ちなみに、普請とは「普く請う(あまねくこう)」、広く大衆に請い行うという意味。もともと仏教用語で、お寺のお堂や塔を建築するときに檀家に広くお願いして建築の労役、労働をしてもらうことを指す言葉だった。それが転じて、建築や土木の作業を「普請」と呼ぶようになったのである。
 日本では昔から道普請が盛んに使われていた。村の道や水路などを作ったり補修する作業を、地域の人々が共同で行い、自らの地域を守ってきた。ところが、現代では道路の管理者が役所になって、田舎でも道普請の意義が変わりつつある。沿道の草刈りは機械作業で油も必要だが、機械は個人の持ち物だからせめて油代だけ出すという自治体もある。そのあたりは難しい問題をはらんでいるが、ともかく地域を住民の手で守るという点で、道普請の持つ意味は小さくない。

現代の道普請は草刈り機が大活躍する