オスは押すに通じる

 男というものは、死ぬまで女性を追い求める生き物だ。つまり、どうしたら女性にもてるか、男はそればかりを考えながら一生を終えるといっても過言ではない。
 逆説的にいえば、女性を追い求めない男は、男ではない。オレはもうもてなくてもいいんだ、と思った瞬間、彼は男としての価値を失ったことになる。
 ところが、最近、特に若い男性に、そのようなオスの本能を失ってしまったと思われる人が多くなった。誰かをけ落としても自分の好きな女性をものにしようとする闘争心がない。
 気に入った女性を見つけると、まずつきあっている彼氏はいるのか、と尋ねる。「はい、います」と答えが返ってくると、もうそれ以上アプローチすることをあきらめてしまう。
 いい女なら、つきあっている彼氏のひとりやふたりはいるのが当たり前だろうが。たとえそんなライバルが何人いようと、そいつらをけ落としてでも、彼女を自分のものにしようなどとは考えない。それじゃあ、バーゲンの買い物競争ではないけど、単に早い者勝ちということになってしまうじゃないか。
 まして、外見的に相手の男のほうが、背が高いとか、収入が多いとか、イケメンだとかいうことを知ると、完全に戦意を喪失してしまう。
 背が高かろうが、高給取りだろうが、それで彼女を一生幸せにできるという裏付けにはならない。そういう男は、自分がもてることを知っているから、すぐ他の女性に手を出したりする。誠実で仕事熱心な男こそ、最終的にその女性を幸せにすることができる。しかし、そんな男性は得てして女性を口説くテクニックを知らず、外見的な魅力に欠ける場合も多い。
 セールスは断られたときが始まりだという。内心いいなと思っている男性からでも、いきなりプロポーズされたら、とりあえず答えを保留するか、No というに決まっている。それを真に受けてがっくりしていたら、何も始まらない。そこからがスタートだ。
 キャバレー王と呼ばれる福富太郎氏は、女性にもてるためのコツを「一押し、二金、三なり(服装)」だと言っている。とにかく押して押して押しまくらなければだめだ。押すことがオスに通じる。
 世のもてない男性諸君。このミッチャンといっしょに戦おう!

いつから男は女を追いかけなくなってしまったのだろう。