雅子様、お気の毒

 雅子様が皇室に嫁がれるときに、奉祝の歌が作られた。その中で「皇太子様おめでとう、雅子様おめでとう」というくだりがあるのだけど、オレはふざけて、「皇太子様おめでとう、雅子様お気の毒」という替え歌にしたことがある。でも、本当にそうなっちゃった。
 皇太子の「人格否定があった発言」には、オレも驚いた。内輪の話を国民の前にさらけ出すからには、相当の覚悟があったに違いない。でも、こうなることは、みんなうすうす気づいていたんだ。
 外務省時代の雅子様は、やり手のキャリアウーマンだった。つきまとう記者を相手に、「どこの会社の人ですか。名刺を見せなさい!」と迫った映像は記憶に新しい。相当気の強い方でもある。
 その人が菊のカーテンに閉じこめられて、「アナタの仕事は男の子を産むこと。それ以外に必要ない」と周囲から圧力をかけられたら、どうなるか。だれだっておかしくなるさ。
 子どもというものは、作っちゃいけないというときには簡単にできちゃうのに、いざ作ろうとすると、できないものなんだ。だから、周囲の期待や圧力があればあるほど、できにくくなってしまう。どうでもいいから、気楽におやんなさいと、放っておくのがいちばんいい。宮内庁のバカどもは逆のことばかりやってきたに違いない。無言の圧力ほど陰湿なものはない。
 皇太子の発言に対しても、賛否両論がある。反対意見の代表は、「帝王に私なし」、つまり帝王になる人は私情を開示してはいけない、というものだ。
 何を今ごろノーテンキなこと言ってんだよ。オレに言わせれば、だったら、フツー家庭の娘を嫁にもらうことなんてさせるな、ということだ。恋愛結婚以上に「私情を開示する」行為があるもんか。雅子様こそ、いい被害者じゃないか。人形みたいに従順で、子供を産むことだけが特技みたいな女性なら、世の中にいくらでもいるだろう。
 不妊症の夫婦は、想像する以上に多く、5組に1組が悩んでいると言われる。オレもかつてそのひとりだった。オレはその運命を受け入れた。その悩みを完全に分かち合えたら、それは夫婦の絆にこそなれ、夫婦の中を引き裂くものではないという実感があったから。しかし、本当に苦しむのは女性である以上、それを絆にできるかどうかのカギは、夫が握っている。皇太子殿下はそのカギを使っただけのことだ。
 第一、皇太子ご夫妻は不妊症ではない。愛子様という立派な娘ができたではないか。それ以上に何を望むのか。皇統の維持などは、ご夫妻の幸せがあればこそのことだ。今後、男の子が生まれるかどうかなどは、おまけとして考えていればいい。
 宮内庁の関係者や、皇室をネタにしてゼニ儲けをしている連中は、よく覚えておくべきだ。ダイアナ元王妃が離婚に至るまで、彼女は5回も自殺未遂を重ねたことを。万一、雅子様にそのようなことが起きたら、だれがどう責任をとるのか、今からはっきりさせておくべきだ。



何かが起きてから、あわてふためいても間に合わないよ。