ダガールは処しがたい

 ダメ男を「ダメンズ」というなら、ダメ女は「ダガール」だろう。オレが勝手に作った言葉。
 オレの定義する「ダガール」とは、次の3つの要素をすべて備えた女性だ。
 (1) 中身より外側、ブランドで身を固めたがる女性。
 (2) 意志やアタマは弱いのに、やたらと攻撃的な女性。
 (3) 誘惑に弱くてすぐマタを開く女性。
 こんな女性は、男にもてるはずはないと思うだろうが、こういうタイプばっかり次から次と好きになる男も多いんだよ。ダガールウォーカーってわけ。世の中はうまくバランスがとれてるね。
 ブランド品のひとつやふたつ持ってたってかまわないけど、若いくせして全部ブランドで固めるっていうのは、やっぱ異常だよ。私は風俗嬢みたいなもんですって看板背負いながら歩いてるようなものだもん。恥ずかしくないのかね。でも、そういうのに寄ってくる男がいるからこそ、そうしてるわけ。
 性格や言葉づかいが粗野で下品な女性を「男性的」とカン違いする人も多い。気っぷがよくて姉御肌だなんて思っちゃう。そういう女性に限って、何の信念もなく、すべて途中で放り出してしまう。単に粗暴で自堕落なだけだろうが。
 次から次へと簡単に寝ちゃう女もいる。イエローキャブどころじゃない、無料送迎バスみたいな女性。妊娠中絶を7回やったという人がいたね。子どもを堕ろすなんて、病院じゃなく美容院に行く感覚。ちょっと行ってくるわなんて。殺人だろう?その女性のお腹を見たらふっくらしてる。「ひょっとしたら、今も?」って聞いたら、「そう」だって。思わずのけぞったよ。
 いくら何でもそんな女性を好きになるわけない、なんて言うなかれ。この道ばっかりはわからない。男好きのする女性は、良妻賢母のタイプとは限らない。水っぽい女性のほうが後腐れがなくていいと思う男も結構いる。簡単にやらせてくれて、こづかいまでくれちゃったりしたら、ヒモ志向の男はいつまでもついてくる。
 男とやりまくっている分、セックスのテクニックにかけてはダガールのほうが普通の女性より一枚も二枚も上。ドーテイ君をとろけさせちゃうなんて朝飯前。金持ちのぼんぼんなんか格好のえじきだ。
 昔、そんなつまらない女に惚れて同棲した挙げ句、逃げられたとたんに悲観して首つり自殺しちゃった若い男がいた。他人から見れば、ほとんどどうでもいいような女なんだけど、本人にとっちゃ命がけの相手だったんだろう。
 そんな女にとっては、男だって単に装飾品だから、できるだけ収入や社会的地位があってみばがよく、自分の欲望さえ満たしてくれれば誰だってかまわない。ふたりで力を合わせて何かを築いていこうなんて殊勝な考えはみじんもない。何かを男から奪うことしか頭にないんだから。
 ダメンズの場合もそうだけど、ダガールを改造しようとするのは、ほとんど無駄な努力。もっと難しい。半径10メートル以内に近づかないようにするのがベスト。近づいて色目を使ったら最後、アリ地獄へ直行。ヒモだから、いつでも切れると思ったら大間違い。チェーンかなんかでくくりつけられて、逃げられなくなるよ。

ダメ女を改造しようとか、コントロールしようとかは無駄な努力だよ。

ミッチャンのエセエッセー                      by 竹下光彦

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