No.7 ネックの加工・・・その2・・・3号機
 トラスロッドを仕込みます。
 今回は向こう側に見えているようなエンドの加工を施したいと思いますので、六角レンチを差し込むための溝をどの程度の長さにすればよいのか調べています。
 実際は斜めに差し込みますので、それほどの長さは要らないようです。
 太い線が修整したものです。
 これはトラスロッド溝切り用のジグです。
 当たり前のことですが、6oと10oのビットでは、最終の到達点が違います。当たり前の事というのは、同時に忘れやすいことでもありますので、こうやってメモ書きを残しています。
「旦那、何やら一般論のようにおっしゃっていやすが、旦那だけのことだと思うんでござんすが・・・」
「半七、それではわしがまるでうっかり者のようではないか」
「違うんでやんすか」
 はい、ウイーーンと。
 ガイドに挟まれた溝の間を行ったり来たりさせるだけですので、怖いことは何もありません。服に付いたおが屑を指摘する嫁以外は。
 溝が掘れました。
 このままではロッドが行ったり来たりしてしまいます。ロッドと申しましても、ヒョウ柄のスパッツを履いて唄う人のことではありませんよ。
「旦那・・・」
「何じゃ、いい洒落を言われて悔しいのか」
「・・・」
 そこで調整用の金具の上に蓋をします。
 少しテーパーを付けて食い込むようにします。
 ワッシャの部分に引っかかるようにします。
 金具が回らなくなってもいけませんので、クランプ掛け無しで。
 こちら側も半円形の隙間が出来ますので、埋めておきます。
 こちらは何の斟酌も要りませんので、クランプ掛けします。
 乾燥後、面一まで落とします。
 少し幅の足りないヘッドに耳を付けようとしています。
 細かなサンディングで垂直を作っていきます。
 そっと置いてみて、静かにくっついているようになるまで、上の作業を繰り返します。
 タイトボンドで貼り付けます。
 2週間後の写真になります。
 アイチさんから指板材が送られてきました。
 こういった薄物は僅かに反っていますので、鉋掛けの際の押さえの木も長めのものを用意します。
 カッターでフレット位置を描きます。
 フレットソーのマイターゲージはこうやって机に固定します。
 そうです、これが悪評紛々たるフレットソーです。
 あさりがないですからね。切っていくに従って段々と切りにくくなります。丸鋸で切ってらっしゃる制作家の方もいるようですが、見えない裏側で溝を切るのも怖いんですよね。ドレメルに小さな丸鋸を付けたような物を垂直にスライドさせる方法を思案中です。
 愚痴ばかり言いつつ、24フレット分切りました。
 その後は薄刃の鋸で調整します。
 製図通りに切り落として、鉋掛けします。
 これはやらせの写真です。
 直線を出すためには、両方の手で押さえながらサンディングしなければなりません。
 ナットの溝を切っています。
 ドレメルの専用のビットって高いんですよね。私は締め付けのコレットを数種類持っていますので、ビットは戦車色のメーカーの物などを使っています。
 溝が切れました。
 実はナットのストックが切れていて、大和マークさんにあわてて注文しましたので、幅は少し小さめにしています。後から加工しても良かったのですが、アールをつけるとやりにくいんですよね。
 それでは指板を貼り付けますか。
 ありゃりゃ、ちょっとボンドを付けすぎたような・・・まあいいか。
 クランプ総動員。