粗忽ヘッドホン

Audio Interu EXH-313
工事中


「UST技術」というものを組み込んだヘッドホン、とのことです。
audio-technicaのヘッドホンがベースのようです(ウイングサポートはA55なんかと同じっぽいですね。)
メーカーWebサイトの説明を読むと、そこはかとなく不安になりますがチューニングは悪くは無いのではないかと。


俺主観5段階評価
装着感 ★★★★
音漏れの少なさ ★★★★
音の好み度 ★★★
iPodでの音量 ★★★★
特記事項:


2007年11月購入。慣らしは40時間程度。
好み度は★3.5個くらいです。ちょっと厳しめでしょうか・・・。まあ元々いい加減だし。

【作り】
少し安っぽい〜普通。
基本的にはA55などのウイングサポート機とほぼ同じ作りでプラスチッキー。
しかしながら強度的に特に不安な様子はなく実用性は問題ないように思う。
ケーブルは片出しで使いやすいし、普通の太さの布巻きで取り回しは良好。ネジ込み式のステレオミニ〜標準変換プラグも使いやすい。
その他、ハウジングに大きく「denchoh」のロゴ(?)のシルク印刷と、側面に「Denchoh UST」という目立たない刻印(手で彫刻?)あり。何か少し微笑ましい。


【装着感】
普通〜良好。側圧は特に強くもなく普通だと思う。2〜3時間程度の連続使用なら全く問題なし。
イヤパッドは合皮だが、ソフトで肌触りと密着性は悪くない。(ただしDENONのAH-D2000やD5000のようには柔らかくない。)
蒸れは普通の密閉型なりにあり。


【遮音性・音モレ】
普通〜良好。


【音】
若干高域寄り+中高域の一部(2〜6kHz)に比較的明確な落ち込みあり、という印象。
キツく感じがちな帯域をポコンと落としたうえで、その少し上の帯域のボリュームを上げて、全体のバランスを取っているようなちょっと個性的なチューニング。
パッと聴きだと、ちょっとMDR-CD3000に似た音調のように感じました。(中高域の刺激はCD3000より少なめ)。

自分の予断では「普通にBOSEとかと同じような中高域用のパッシブイコライザじゃないのかなあ・・」と思ったりしますけれど、もちろんバラしていないですので本当はどうなのかは分かりません。
(本機は例外的に自分の予断が多く、このメモにバイアスがかかっている可能性が大きいので、これについて下にまとめて書きます。我ながらちょっとウザし。)

ローエンドはさほど伸びないが、制動感や歪みについても取り立てて悪くなく普通の水準。
しかし低音全体としては比較的アッサリした量感であることから(150Hz近辺に若干の落ち込みもある)、低音楽器全般についてのリアリティや迫力はさほど得意ではないように思う。(ただK501程の薄さでは無く、好みの範疇と思います)

ボーカルはマイルドでサ行のキツさはほとんど無し。落ち着いた声に聴こえる反面フォルマントの高域部分が大人しいためか、録音によっては明瞭さは今一歩に自分は感じます。

アコースティックギターは少し前に出るが、かなり鮮やかで好ましい。
トランペットはマイルドで聴き易い反面、鮮やかさが若干不足気味でソースによってはパーンともう少し前に出て欲しい感じアリ。
バイオリンも鮮やかさはさほどではなく、かつ少し細いけれどもキツさがなく、D2000/D5000にちょっと似たサラサラとしたような滑らかさがあるように思います。
シンバルはアタック時の倍音などが大人しく、もう少し刺激とヌケが欲しい場面あり。
高域のハイエンドは量的に比較的大人しく、伸びについては普通で特に印象無し。


音場については、一般的な密閉タイプの範疇ではかなり良好と思う。
※自分は音場感については、左右方向の広がりはあるのだけれども、前方向の立体感が逆に薄めような少し特殊な印象を持ちました。
※例えばイコライザで4Hzを少し(数dB程)持ち上げると、この特殊な印象は減ってより自然となるように思うのです。(EQは邪道と怒る人がいそうですけれど・・・EQナシの場合でも自分がアンプと合わせるならこの辺と低域のUPを狙いにすると思います。)

クラシックであれば、どちらかと言えば小編成向きかと思いますが、少し迫力は薄いですが大編成でも広がりがあって聴けると思います。


【総論】
若干加工された音の印象ですけれども、なるべく鮮度を落とさず聴き易い音にしようという意図のチューニングと推察し、それなりに成功しているように思うのです。
ただ、個人的には、低域の量がもうちょい欲しい点と、中高域の個性について合う/合わないがでるだろうなと思う機種でもあります。
問題は、そういう機種で、5万円近くのお値段でもあるのに店頭での試聴が出来ない(?)点であります。一部のアンプのように貸し出しをするとか、これは是非改善して欲しいところ。
MDR-CD3000や、ER-4Sなんかが好みの人には合いそうな気がします。


【オレ頭によるいい加減な周波数特性グラフ】





【オマケ(その1)】EXH-313とMDR-CD3000のグラフ比較
赤:EXH-313
青:MDR-CD3000

それなりには似ているかも。


【オマケ(その2)】いい加減に測ったインピーダンス特性グラフ

2kHz〜10kHzが何か気になるような・・


他にDENONのAH-D2000/D5000、QuietComfort3、TriPortOEなんかと比較すると、
個人的には色々と見えてくるような気がしたりしなかったり。


<予断と思い込み集>
・UST技術なるものについては(少なくともWeb上での説明については)、自分には全く同意出来ないです。アリテイに言えば「トンデモ」のように思えます。
 しかしながら、大元にあると思われる「希望」は理解できますので、そういった点では共感あり。魔法のような技術ではなくて、普通のパッシブ素子で頑張った・・
 っていう方が自分は素直に感動しちゃいます。
・買う前に他の方のレビューは3件見ております。
・注文の際のやり取りでのお店の印象は良し。(ごく少人数のお店らしく、急に注文が増えた、とのことでちょっと混乱している様子が伺えました。ガンガレ。)
・とは言え、自分に届いた分のシリアルはまだ20番台で、他人事ながらちょっと心配になる。300個はどうかなあ・・・
・チューニングの技的な手法はどうあれ、どういう音にしたかったのかという意図はボンヤリとは分かるような気がします。単に自分の憶測ですけれども、人間の聴覚感度に合わせて(聴覚術の等感度曲線について参考リンク1キツイ帯域をとにかく抑えたかったのではないかなあと憶測します。ただ低域が相対的に薄くなってしまった点は惜しい。BOSEのように低域も思い切り過ぎるのも良し悪しですが・・

【2007/11/20追記】
誘惑に負けてしまい、失礼して見させてもらいました。左右とも同じ構造のようでした。


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