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★渡辺美里『My Revolution』秘話★


1985〜1986…misato 19 years old


渡辺美里 MyRevolution


1985年の夏の終わり、当時まだ無名に近かった小室哲哉は、EPICの小坂氏から、
「渡辺美里のためにシングルで発表する新曲づくり」を依頼された。
それまでにも、小室哲哉は美里のアルバムに曲を提供してきたが、
今回は「シングルで」という前提だった。



まず曲が出来上がると、小室哲哉は、渡辺美里の待つ
レコーディングスタジオに行き、自らピアノを弾いてメロディーを伝えた。
その瞬間、渡辺美里の背筋にゾクゾクッと、衝撃の電流がはしった!
これまでにはない新鮮なものだった!



その時はまだ、詩もタイトルもなかった。
その後、川村真澄の詩と、大村雅朗の編曲が加わった。
タイトルは小坂氏の提案で『My Revolution』と名付けられた!
『My Revolution』の歌詞と曲のコード、ダイヤグラム付き(J-Total Music 無料歌詞検索)
『My Revolution〜第2章』の歌詞はこちら(うたまっぷ)を参照。
『My Revolution』楽曲の試聴はこちら(bitmusic)。

この曲はTBSの連続ドラマ『セーラー服通り』の主題歌になるかもしれないという。
丁度この頃から、ドラマのタイアップ曲がヒットするという法則が出来つつある時期だった。
もし選ばれれば、1986年の1月から3月まで毎週テレビで、この歌が流れることになる。
しかし、候補曲は他にもあり、その選考結果を待っていた。
結果は『◎決定!』その喜ばしい返事を胸に、小室は酒場での「合コン(!)」へ向った。



その席には、1年半前に『TM Network』として共にデビューした、
木根尚登をはじめ、のちに『B'z』のギタリストとして有名になる松本孝弘。
同じくデビュー前の『フェンス・オブ・ディフェンス』の北島健二、
そして合コン相手の女子大生たちが小室を待っていた。
そして遅れて現れた小室の『タイアップ決定!』の返事に、祝杯が交わされた。



1986年1月『My Revolution』の発売とともに、ヒットチャートを急上昇!
『My Revolution』は渡辺美里にとって初のオリコンチャート第1位となりました。
ヒット・リサーチによると、2月23日〜3月1日まで第1位を獲得、
その後、中森明菜の『DESIRE』に2週間1位を奪われる。
美里はこの頃、ほとんどテレビ出演はしていないにもかかわらず、
また3月16日〜4月19日まで、帰り咲いて首位を独走!まさに大ヒットでした!
1986年の年間邦楽チャートでも堂々の5位にランクインしています!



1986年 渡辺美里『19歳の少女の歌が時代を作った』
この曲は売れると思った。それ以外、言いようが無い。
渡辺美里というのは、本当に引きの力が強い人で。
「MY REVOLUTION」も自分の詞、曲でもないんだけれども、
曲自体を自分の世界に引っ張り込んじゃう。
また、回りのスタッフ、バック・メンバーも
いちばん良い結果を引きだされちゃう。
プロモーションするレコード・メーカーも、それは同じでした。
当時レギュラーをしていたTBSの深夜ラジオ
「スーパー・ギャング」にしても、TBSに行ったついでに、
責任者の林美雄さん(故人)に会わせたら、
すぐにレギュラー決めてくれたり。
林さんも引きこまれた一人なんでしょうね。
渡辺美里のライブは、新宿ルイード→渋谷公会堂→西武球場という
順番で武道館はその後なんです。
いかにスピードが速かったかがわかると思います。
ライブで男の子たちが、この「MY REVOLUTION」一緒に
歌ってるのを見て、ぼくらはこういうお客さんの経験が
無かったからなんだか変な気持ちになったのを覚えてます。
[『Live EPIC25』のコンサートパンフレットより、抜粋]


この曲はこの時だけのヒットではなく、その後も、さまざまなところで歌い継がれる名曲となりました。
渡辺美里自身が1992年にセルフカバーした『My Revolution〜第2章〜』
そして、なぜか「進め!電波少年」でヒッチハイクして有名になった
お笑いタレント猿岩石などもカバーして、
1998年〜99年のドラマ『ひなたぼっこ』の主題歌になりました!(笑)
2003年には、テレビ東京系で、時代を代表する珠玉の名曲を紹介する番組
『そして音楽が始まる』に「MyRevolution」が取り上げられ、
渡辺美里と小室哲哉、そして作詞の川村真澄さんなども出演している。
(この番組の詳しい内容は『そして音楽が始まる』MyRevolutionレポート参照)
同年「GTS feat. Melodie Sexton」による『My Revolution』の英語版カバーバージョンが、
アルバムに収録され、TBS系テレビ「ディスカバ99」のエンディング曲になる。
リクルートの「とらばーゆ」と「B-ing」のCMでも、カバーされています。
こちらは、「とらばーゆ」CMには、女性ヴォーカル、樋口舞(歌姫楽団)
「B-ing」CMでは、男性ヴォーカル:橋本よしひろ(Lighty-Light) が、
それぞれ「♪I say goodbye sweet pain 」とはじまる
英語バージョンの『My Revolution』を歌っています。
「I say goodbye sweet pain
I’ve been resting my head in my hands ‘til yesterday but now I’m done for good
I want to know for sure
So the reason that I met you there in the dark with my own eyes wide open in the stairs」
『My Revolution』英語バージョンの歌詞はリンク先を参照。

2003年10月上旬から、アーケード用ゲーム『太鼓の達人5』に
カラオケバージョンの「My Revolution」が登場!
また、2003年秋には、サントリー缶コーヒー「BOSS」6缶パックのおまけとして、
「ボスオリジナル(8cmCD)」全15種類がついてくる企画があり。
邦楽洋楽それぞれ70〜90年代の名曲が選ばれました。
その中に渡辺美里「My Revolution」も選ばれています。
その他、CMソングなどにも、よく使われています。




★『My Revolution』の大ヒットの理由と余波★
小室哲哉のスケール感の大きな楽曲の素晴らしさ!新鮮さ!
大村雅朗氏の編曲によって曲のコードに手を加え、 明るさ、ダイナミックさが表現された!
主題歌として選ばれたTBS系ドラマ『セーラー服通り』のターゲット層が、 学生を中心とした若者であり視聴率も好調で、ドラマの主人公たちの使う言葉 「ラッキー!チャチャチャ!ウ〜ッ!」がはやる等の現象もあった!(私も使っていた!)ちなみにこのドラマの出演者は、石野陽子、小堺一機、元ピンクレディーのミーなど。ドラマの内容はタイトル通り、女子高生と先生たちの青春学園ドラマでした。女の子たちが元気に明るく、夢に向かって生きて行くという雰囲気が曲や時代背景と 合わさっていい効果を生み、高視聴率を得ていました。
そしてもちろん、渡辺美里のボーカリストとしての声の素晴らしさ!ライブで床を転げ回って熱唱する「女版・尾崎豊」と言うような 情熱的な勢い、若者の代弁者として共感を得る19歳という若さ!この当時美里自身「1986年にきっと、渡辺美里によるレボリューションが起こる。この歌を歌うことで自分の中にも革命を起す」と語っていました。前向きで、革命的な歌詞とタイトルが、渡辺美里のイメージと重なって、相乗効果を生む!
ロックがたいとうし始めた時代背景。当時はアイドル全盛。バブル全盛の時代。松田聖子、中森明菜、田原俊彦、近藤真彦、小泉今日子、シブがき隊、少年隊、チェッカーズ、おニャン子クラブなどのアイドル勢と、対極を示すロック界の活躍もめざましかった。渡辺美里をはじめ、尾崎豊、中村あゆみ、吉川晃司、ハウンドドック、レベッカなど。以降のバンドブームへとつながる路線が出来上がっていた。
『My Revolution』はただのヒット曲の枠を越え、一人歩きをしていく!「卒業式に歌いたい!バンドコピーで歌いたい!合唱大会で歌いたい!」 そんな大衆に愛される楽曲となった!
この1曲が、その後活躍する、『渡辺美里』、『小室哲哉』という 存在を一躍有名にした第一歩のはじまりだった!
小室哲哉には、アイドルや女優、ベテラン歌手など、 各方面からの作曲の依頼が殺到しはじめる!
そして本業のバンド活動『TM Network』も順調に人気を得ていった!
渡辺美里はその後、ヒットを連発し!
「Rock&Pop」を融合した新しい形の音楽の先駆者!
『ライブの女王』、『学園祭の女王!』などと呼ばれ!
多くの若者からの絶大な指示を得て、女性アーティスト初の西武球場ライブでの様々な伝説(現在18年連続記録に向っています!)とともに歌うカリスマ的な存在となり、男女を問わず「かっこいい」といわれる存在になっていきました。



なおこの文章作成の資料として、
神山典士著『小室哲哉 深層の美意識』(講談社)から、
一部の内容を参考にさせていただきました。
美里や小室、TMNなどに興味のある方は、ぜひ読んでみて下さい。




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