レックスヒストリー 第2章

昭和56年9月−昭和61年11月

FFレックス登場!
昭和56年9月1日バン(コンビ)
昭和56年10月1日セダン

FFレックスコンビ
9年ぶりのモデルチェンジ。
フルチェンジ同様の改良を重ねてきた初代レックスだが、時代の流れに対応しFF(フロントエンジン・フロントドライブ)2BOXに模様替え。

好評のアルトにならい、商用ライトバンシリーズに販売主力をシフト、セダン4車種に比して、コンビと名付けられたバンは7車種を揃えた。
ちなみに同時期のアルトは2車種のみで、スバルの意気込みが伺える。

アルトが出てから2年、ダイハツに遅れる事1年というハンデがあったが、相手を徹底的に研究できるのは後続の強み。室内長、トランク容量などはクラス最大級の数値を実現。やはりクラス最長のホイールベースを採用するなどして、乗り心地と走行安定性の確保を図っている。
エンジンは従来型のEK23型2気筒エンジンを改良し、2バランサーシャフトの採用などにより静粛性の向上を図った。
変速機は4速MT、電磁オートクラッチモデルを継続設定している。

アルトと対照的な商品として、豪華装備を備えた上級グレードを設定。
電動リモコンミラー、チルトステアリング、デジタルクォーツ時計(ハイテクの象徴!)等々・・・。
サンルーフ装着車も有り、軽商用車とは思えない充実装備が売りであった。
またこの型より「クーラー」ではなく、「エアコン」の装備が選択出来るようになっている。

もちろんアルトに伍する低価格モデルも用意されており、最廉価版のコンビFは49万5千円と、49万円のアルトに近い価格をつけている。(当時のアルトは価格改定により、登場時の47万円から49万円へ、2シータモデルは47万円となっていた)

ディノスレックス追加
昭和57年9月6日
ディノスレックス
業界初の通信販売車ディノスレックスを追加。
大手カタログ通販会社、フジサンケイリビングサ−ビス・ディノスコレクションとの提携商品で、「フジサンケイリビング」の読者より女性仕様車についてのアイデアを公募、それにより16箇所の装備充実を図ったもの。
初回は400台の限定販売であった。

「通販」というからには、フリーダイヤルで注文して、宅配便で届けてもらうものかと思っていたのだが、そんなわけはなく(アタリマエだ)、通販会社への申し込みを通じて販売担当者が訪問、商談に入るといった形態であった。

レックス3ドアセダン追加
昭和58年9月
レックス3ドアセダン
法規改正によりドアミラーが認可され、レックスシリーズも全車ドアーミラーが標準装備となる。
但しフェンダーミラーの選択も全グレードで可能で、電動式フェンダーミラーもオプション扱いながら健在。

従来5ドアのみに設定されていた乗用登録のセダンが、3ドアモデルにも登場。
それまでファミリカーとしてのイメージが強かったレックスセダンシリーズだが、新たに登場した3ドアモデルにはスポーティな雰囲気を演出、上級グレードにはバケットシートを奢るなど、若年層のユーザーを強く意識した設定となっている。

他燃費改善を目的としたエンジン改良実施。このクラス初となるELR(自動巻取り装置)付きシートベルトを上級グレードに採用。

レックスコンビ4WD追加
昭和58年10月5日
レックスコンビ4WD
採用された方式はパートタイム方式の4WDで、シフトレバー先端に切り替えスイッチを設置、ボタン操作により走行中でも駆動切替えが出来る仕掛けとなっていた。
FFではセミトレーリングアーム方式となるリアサスペンションをストラット方式に変更、変速機は専用チューンの5速MTを採用した。

ちなみにライバルスズキとダイハツは同じ10月に4WD車種を追加している、ぬけがけはなしだぜとか約束していたのかもしれぬ。

但し4WDモデルにまで4輪独立懸架を採用していたのはレックスのみ。
ここらへんはレックスとスバルの面目躍如といったところか。

レックスコンビターボ追加
昭和58年12月1日
レックスコンビターボ
1980年代に始まったターボブームは軽自動車業界にも飛び火、ターボの採用に熱心だった三菱がミニカに採用したのを皮切りに、スズキセルボとレックスが続いた。

レックスのターボエンジンは、標準エンジンをベースに日立製36mmタービンを装着。
標準エンジンに比べ馬力が+10馬力(3割増)、トルクが+1.5kg-m(1.5割増)となり、格段に走行性能が向上した。
外観はモール類をブラック化、オレンジのピンストライプをいれるなどして精悍なイメージを出している。
他社ではよく見られたボンネットのエアスクープ(空気穴の事だ)は採用せず、あくまで硬派に徹している感が強い。

NEWレックス登場
昭和59年9月10日
NEWレックス
マイナーチェンジ、ライトが角形に変更され、内装も質感の向上を図る改良が施された。
FFのみの設定であったコンビターボに、4WD仕様が追加。

同じ9月にはアルトがフルモデルチェンジを果たし、2代目に生まれ変わっている。
アルト、レックス共に廉価グレードの設定は続いていたが、「価格」だけが目玉で有った時代は過ぎ去り、機能・性能・装備面で、軽自動車の高級化・肥大化が進行していく。

セダンu コンビi 追加
昭和60年9月2日
レックスu
セダンuとコンビiはレディースバージョンと銘打つ女性仕様車。

スカートを履いていても乗降が容易な回転ドライバーズシート、ブロンズガラス、バニティミラー。
坂道発進が容易なヒルホルダー(これをセットすると後ろには転動しなくなる、つまりサイド合わせをしなくても安全に発進できる)等々。
ボディカラーは歯が浮くような純白とチェリーレッド、とにかく露骨に女性受けを狙った仕様であった。

この後にも女性ユーザーを強く意識した特別仕様車「NaNa」が登場しているが、これらは軽自動車の需要が独身女性、軽をセカンドカーとして使用する主婦層に強かった背景がある。

同時に5速MTを採用したコンビXL-5が登場している。こちらはターボと共に若いあんちゃん狙いか。

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