
あかるくのどかな汽車旅〜〜タイ国鉄南東線
その4 貨物列車街道
■東線から分岐
チャチェンサオを出ると、列車は立派な高架にかけあがり、ぐいぐいと右に急カーブをえがき、東線から分岐する。ここから海岸沿いに南に向かうのだ。
南東線には、定期旅客列車はわずか1往復しか運転されていない。この列車が終点まで行って、折り返してきて、それが一日の全てだ。ただし、貨物列車は多数運転されている。南東線において旅客列車はただの添えもの、主役は貨物列車である。
チャチェンサオ東方
■連なる貨物列車
南東線沿線には、ラムチャバン港という大きな港がある。この港を中継地とする物資の往来があり、ゆえに南東線は貨物列車街道の様相を呈している。ただし、コンテナにせよ石油にせよ大部分のシェアを自動車に握られているようで、いわばおこぼれにあずかる形ではあるのだが。
鉄道が運ぶ貨物の太宗はコンテナと石油が占めている。コンテナはほとんど全数が海洋コンテナでバンコク周辺に発着し、石油列車は全国に運達されるらしい。
ラムチャバン港でのコンテナ荷役
名もない信号所で、貨物列車と交換した。コンテナ列車の回送のようで、荷はまったくなく、軽々と往く列車であった。
途中信号所
南東線沿線には石油の集積基地が点在しており、ところによっては数編成のタンク車が留置され、なかなか壮観である。
ある引込線
この写真は、列車に乗っていた客(どうやら国鉄のスタッフらしい)と駅長が対話している様子が面白くて、列車から降り撮ったもの。意図こそしていなかったけれど、結果として、貨物列車街道の駅らしい広闊な造作がわかる写真になった。交換可能で、有効長がかなり長く、しかも待避線まで備えてある。それにしても、このディーゼル機関車は謎だ。なぜこの駅に単機留置されているのだろう。同じような留置機関車は途中数駅で見かけたから、なおさら気になるところだ。
途中駅