あかるくのどかな汽車旅〜〜タイ国鉄南東線

 

その2  近郊では通学生でいっぱい

 

 

■東線に踏みこむ

 バンコクを出発してわずか一駅先、バンスーで路線は三叉にわかれる。まっすぐに進む北線、左に折れる南線、そして右に折れる東線。バンコク市街の外縁部にいるというのに、ひとりになった東線は、すっかりローカル線の風情をまとって東へと向かう。

 ……いや、それはただの思いこみだったようだ。一駅ごとに、かなり多くの乗車があるではないか。

  途中駅

 

■タイ風キャピキャピ(笑)

 年ごろからすると高校生だろうか。この世代が男女問わずピーチクパーチク騒がしいのは、まさに万国共通の現象かもしれない。

 最盛期の車内はこんな感じで、通路まで一杯になっている。

  車内風景

 この駅名はプラチョムクラオとでも訓むのだろうか。通学生の主な目的地はここのようで、駅の真正面に学舎らしき建物が見える。

 東線に限らないが、タイ国鉄の路線はバンコク市街の枢要からずれている。ビジネス、商業、あるいは歓楽、いずれの拠点も駅からは遠い。沿線にめぼしい都市がない東線の、しかも下り列車だから、始終閑散としているかと思いこんでいたら、ちょっと意外な方向に朝ラッシュはあった。

 なるほど、バンコク近郊からさらに郊外にある学校に通う需要もあるわけだ。バンコク中心部の尋常ならざる(しかしそれが日常的だったりする)渋滞を経験した身には、腑に落ちるものがある。なにしろ、早朝は15分で行ける道が、ラッシュに2〜3時間かかることすら珍しくないのだから。

  途中駅

 

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