宇宙人はいるの?


 「宇宙人はいるの?」というのは、子供のときから誰もが必ず一度は持つ疑問でしょう。この問いかけの答えは100%YESです。宇宙人は絶対にいます!!そんなこと断言してしまうと、「何でそんな事が言えるんだ。100%宇宙人がいるなんて断言できるんだったら、宇宙人がいる証拠を持って来い!」と言われてしまいそうですね。ありますよ。証拠はいくらでも。ほら、あなたの目の前にたくさんの宇宙人がいるじゃないですか。そう、地球人も宇宙人ですよ。なんか腑に落ちないですか?でも、この宇宙の中に生命というものが存在するという確固たる証拠は、今、私たちがここにいるということではないですか。私たちは日本に住んでいるから日本人で、地球に住んでいるから地球人ですよね。だったら宇宙に住んでいるから宇宙人じゃないですか。
 という事なので、宇宙人は間違いなく存在します。でも、あなたが聞きたいのはこんなことじゃないですよね。こういう場合は正しくはこう質問すべきです。「地球外生命体はいるの?」
 今回は、このテーマについて考えてみましょう。

 地球外生命体は一般にET(またはETI Extraterrestrial Intelligence)といわれます。ETという呼び名はあの有名な映画でおなじみですね。
 では、ETはこの宇宙に存在するのでしょうか? 答えは分かりません。でも、私は個人的にいると思います。だって、このとてもとても広い宇宙に生命が存在するのは地球だけだなんて、あまりにも寂しいしあまりにももったいないじゃありませんか。
 もうちょっと科学的なお話をしましょう。私たちがETと会う確率はどれくらいかという事を考えるのに参考になる有名な式があります。これを
フランク・ドレイクの方程式といいます。これは

N = R × fp × ne × fl × fi × fc × L
  N ・・・ 銀河系内の電波を出すほどの文明を持つ星の数
  R ・・・ 一年間に銀河系で生まれる星の数
  fp ・・・ その恒星が惑星を持つ確率
  ne ・・・ その恒星一つあたりが持つ、生命が生存するのに適した惑星の数
  fl ・・・ その惑星で生命が存在する確率
  fi ・・・ その生命が知的生命体に進化する確率
  fc ・・・ その知的生命体が、電波天文学を持つ程度まで進歩する確率
  L ・・・ 電波天文学を持つ文明の寿命

という感じです。この式についてまず考えてみましょう。まずRですが、これは最近の観測から考えて10〜20くらいです。ここでは20にしておきましょう。fpは0.5くらいにしておきます。neは0.1くらいがいいでしょう。ここまでは、最近の観測からある程度のメドは立てられます。しかし、これ以後はいったいどれくらいの値になるのか分かりません。そこでとりあえず、fl × fi × fc = 0.01 位にしておきます。すると、

  N = 0.01 × L

という式が得られます。この式によると、もしこの銀河系に生命は私たちだけだとしたら、N=1となり、L=100、つまり、私たちの文明の寿命は100年程度だという事になってしまいます。Heltzが電磁波を発見したのが1887年なので、人類はまもなく滅ぶという結論に至ってしまいます。これは私たちにとって大変なことを言っています。今、人類は数々の問題を抱えていて、やろうと思えばボタン一つで人類を壊滅させることも可能です。従って、発達した文明は早く滅ぶという結論は納得できてしまいます。
 さらに、
フェルミのパラドックスというのがあります。これは、「もし異星人が存在したとして、その異星人が光速の0.1%程度の速度で移動できる技術を持ち、宇宙空間に進出したとするなら、この銀河系現在までに、その星の文明で覆い尽くされているはず」というものです。つまり、銀河版の大航海時代ですね。地球でも、かつてイギリスやスペインが世界中に進出し、植民地を増やしていったわけです。きっと異星人も同じ事をするでしょう。その移動速度が光速の0.1%だとしても、宇宙年齢の間にこの銀河は進出されつくされてしまうはずで、アメリカにコロンブスが到着したように、地球という偏狭の地にも現在までに異星文明が到着していなければおかしいというのです。このパラドックスに対する解決も、発達した文明は早く滅びるとすれば解決されてしまいます。
 発達した文明は滅亡と背中合わせなほど不安定なことはおそらく間違いなでしょう。なので、もしETと接触する事が出来れば、そのETはいま人類が抱える社会問題を何らかの形で解決しているという事になります。少なくとも今の私たちよりは高度な文明を持っていることでしょう。他人任せ的ではありますが、ET探しの目的の一つはそういうものも含まれているとも言えます。

 そういうことなので、ET探しというのも、単なる子供の夢物語ではなく、人類が真剣に考えるべきテーマである事が分かってもらえたと思います。
 では、実際のET探査はどのようなものがあるのでしょうか? 世界初のET探査は1961年の
オズマ計画です。グリーンバンク天文台の電波望遠鏡を使ってETからの電波をキャッチしようというものでしたが、残念ながらキャッチできませんでした。しかし、宇宙からの電波からETのメッセージを探し出そうという計画は今なお続いています。それがSETI計画SETI@home(in Japanese)を参照)です。宇宙からの電波解析には、ものすごい計算量が必要ですが、そんなに大きなコンピュータをずっと動かし続けるわけには行きません。そこで「皆さん協力してね」という事になります。つまり、膨大な量の計算を皆さんのパソコンを使ってやっちゃおうというのです。スクリーンセーバーが働いている時など、パソコンが動いていない時に、アレシボ天文台からデータを送ってもらって解析をしようというのです。このプログラムはSETI@homeから無料でダウンロードできます。世界中のパソコンを少しずつ借りることによって、世界最大の計算機が出来たといっても過言ではないでしょう。
 また、ETからの電波をただ待つだけでなく、こちらから積極的にメッセージを発信するという事もやりました。一番有名なのは1974年にアレシボ天文台から送ったメッセージです。下にそのメメッセージをのせておきます。これは1679個のパルス信号で構成されているのですが、1679というのは23と73という二つの素数の積なので、もし知的生命がこのパルスをキャッチしたら23×73の長方形にその信号を並べるでしょう。そのように並べられた地球からのメッセージには、人間のDNAや太陽系などについてが書かれています。
 電波以外のメッセージもあります。1972年・73年に打ち上げられた
パイオニア1号・2号には、人間の絵などが刻まれた金属板が取り付けられています。1977年に打ち上げられたボイジャー1号・2号には、54ヶ国語のあいさつや、バッハの『プレリュード』などが録音されたレコードが積まれています。これら4台は、太陽系を抜け出し、孤独な旅を続けています。
 さらに驚くべき研究報告もあります。それは、
「すでに私たちはETからの手紙を受け取っている」というのです! この地球上に最も多い生命体である大腸菌の一種のDNA配列を調べてみると、とても自然のものとは思えない作為的な配列を持っているそうです。これはETからのメッセージだと考えている人たちもいます。


  

アレシボメッセージ      パイオニア号に取り付けられた金属板         ボイジャーのレコード

 しかし、実際問題として高度な文明を持った知的生命体と接触する可能性は低そうです。もしETからのメッセージを何らかの形で得られたとしても、おそらくその星までは非常に遠いので、お互いに顔を合わせるという事は当分の間はないでしょう。けれどもだからといってあきらめてはいけません。知的生命体でなくても、単細胞生物程度ならすぐ近くの星にいるかもしれないと考えている人は非常に多いのです。その近くの星とは、太陽系の惑星です。
 まずは
火星です。1997年に火星に着陸したマーズパスファインダーから送られてきた火星の地表の写真から、火星に昔は海があったのではないかと思われる地形が見つかりました。さらに、2004年には火星探査機オポチュニティーの調査により、火星には昔は水があったと断定されました。また、1996年に発見された火星からの隕石から、生命の痕跡らしきものが発見されました(下図)。この発見は数々の議論を巻き起こし、現在ではおそらく地球上で付着したものだろうという意見が主流となっているようですが、そう決まったわけではありません。
 その他の候補として挙げられるのは、木星の衛星の
エウロパや、土星の衛星のタイタンです。どちらもメタンなどの氷で覆われた星なのですが、その下は液体で存在すると考えられ、さらに火山活動も活発だというのです。地球の生命も、海底の火山(熱水鉱床)から誕生したという説が有力なのですが、それに近い状況だというのです。このことを受け、木星の周りを回っていた人工衛星ガリレオを木星に衝突させました。というのも、このガリレオはプルトニウムを燃料とする古い人工衛星なのですが、もしガリレオが制御不能になってエウロパなどに衝突し、プルトニウムによる放射能汚染でせっかくの生命を殺してしまっては大変だという事で、制御がきく今のうちに木星に衝突させたのです。それくらいエウロパに生命がいるかもしれないという説は信憑性があるのです。もしいたとしても、おそらくプランクトン程度のものでしょうが。

  ETがいるかどうかは分かりません。しかし、「絶対にいない」とは言えないのです。なぜなら、「絶対にいない」と言うためには「ETはいない」ということを証明しなければいけませんが、数学的に考えても、存在しないことを証明するのは非常に難しいのです。それに、感情的にも、ETはいて欲しいと思います。
 そして何より重要ではっきりいえることは、
「ETを探さなかったら、ETを見つける可能性はゼロである」ということです。どうせだめだとあきらめて何もしないのはいけません。わずかでも可能性があるのなら、その可能性を開拓しよう頑張って生きていくのが大切なのでしょう。

 さて、最後に俺の後輩による詩を紹介して終わりにしたいと思います。非常にうまくできていて、素敵だと思います。

火星とかエウロパとか
“生き物さがし”の熱い今日このごろ
いかがお過ごしですか

さて ぼくは学校で生物、生き物の勉強をしています
サルとかサツマイモとかDNAとかです
そこで問題。宇宙に生き物は いるのか?

答えは「いる」です。
空想でも確率でもでもなく
「実際に」「現実に」「もう見つかっている」 そうだね?

そうです
ぼくたちです
ぼくたちは確かに「宇宙で」「生きている」。


 
※ここからは人間じゃない気持ちで
  地球じゃない他の星の生き物の気持ちで
  遠くの星の生き物の気持ちで

やっぱり
宇宙に他の生き物がいないか、って ずっと
探して
ずっと宇宙を旅してきて
たくさんの星を過ぎて
たくさんの銀河を過ぎて
でも誰もいなくて

やっと見つけた
ある銀河のある星のある惑星に
たくさんの生き物

すごく小さな透明な生き物や
みどり色で光を食べる生き物
暗い水の底をおよぐ生き物
空中を飛び回る生き物
二本足で動き回る生き物

この二本足の生き物は特にふしぎだ
服を着て
火を使い
たくさんのものを作り
よく笑い よく泣いて
なんていろんな事を考える生き物だろう」

異星人な気持ちで 地球を見てみよう
異星人な気持ちで 地球人の自分を見てみよう



地球人だったころの気持ち
まだ
思い出せますか?