源平合戦や四国霊場84番札所「屋島寺」で有名な屋島の登山の足と親しまれた屋島ケーブルこと屋島登山鉄道が、10月12日高松地裁に自己破産の申請をし、16日をもって運行休止に追い込まれた
屋島ケーブルは昭和4年4月、四国で初めての鋼索鉄道として開業し、これまでの険しい旧登山道にかわって近代的な登山の足となった。それと同時に屋島山上で相次いで、土産品店や旅館等が相次いで進出した。戦時中は金属供出の為、運行休止に追い込まれ、レールや車両等も撤去された。
戦後は、昭和25年より運行再開され、ピークの昭和35年頃には年間約200万人の利用があり、修学旅行等、団体利用も多かった。又、当社はそれに合わせ屋島山上に県下では唯一であった回転展望レストランや土産品店、そして高松市内にベーカリーショップやガソリンスタンド等、関連部門にも進出して、力を入れた。
しかし、昭和36年に自動車専用の有料道路「屋島ドライブウェイー」の開通で自動車でも山上へ行けるようになり、更に昭和40年代以降は急速な自家用車の普及で利用者が激減、早くも40年代前半にはケーブル単独では赤字に転落してしまった。更に平成になってからは、利用客も1日平均、150人程度に落ち込み、頼みの綱であった関連部門も相次いで閉店、撤退した。
そこへ平成13年12月親会社である、コトデンこと高松琴平電鉄が経営破たんした為、グループから離され単独経営を余儀なくされた。
更に開業時の設備(車両、レール等一部は戦後再開時)のままである為、老朽化も著しい為、単独での再建を断念した。
当社では、休止後、破産手続きを進めながら新たな譲渡先を探し再開を模索しているようだが、
前途は厳しいようである。(※)
ともあれ、自家用車や貸切バスを使わないフリーの観光客の為にも、気軽に屋島に登山できる「足」をつくってほしいものである。

香川県には屋島のほかに、隣の85番札所「八栗寺」にもケーブルカーがある。
八栗の方は昭和39年12月に開業(戦前にも違う会社がケーブルカーを運行していたが戦時中に廃止)し、八栗参詣の足として親しまれている。車両はユニークなボンネットスタイルになっている。又、片道の運賃が上り(550円)、下り(450円)で異なっている。(2004年10月現在)
大晦日から元旦にかけては終夜運転、毎月1日には早朝の4時15分よりの臨時運転をしている。
尚、四国ケーブル(創立時は八栗ケーブル)は他に、雲辺寺と徳島の太龍寺にロープウェイーを運行している。
屋島ケーブル(屋島登山鉄道)
               平成16年10月休止 平成17年8月31日付けで廃止
開業日    昭和4年4月21日
営業区間   屋島登山口⇔屋島山上 858m
高低差     265m
最急勾配   44.7%  
最緩勾配   20.2%
所要時間   5分
主な観光スポット
        四国霊場84番札所「屋島寺」
        屋島山上水族館 れいがん茶屋
四国民家博物館「四国村」等 
1号車 義経号 2号車 辨慶号 
(※)
営業最終日の平成16年10月15日には、電気系統のトラブルで終日運休となった。
そして、翌17年7月に18年8月31日付けで四国運輸局に廃止届けを出したが、8月に廃止届けの
変更で1年繰り上がり、この8月31日付けで廃止となってしまった。
八栗ケーブル(四国ケーブル)
開業日     昭和39年12月28日
営業区間   登山口駅⇔山上駅  684m
高低差    167m
最急勾配   28.2%
最緩勾配   18.1%
所要時間   4分
主な観光スポット
四国霊場85番札所「八栗寺」 五剣山
石の民族資料館 イサム・ノグチ庭園美術館等
2号車
1号車
八栗ケーブル(四国ケーブル)ホームページ