原註
1
より完全な説明を望むなら、英語の読者には Publication in Philosophy(1932, パシフィック大学編) における二つの講演と、特に American Philosophical Review 所載の論文
「意味と検証」を参照することを勧める。
訳註
[1]
Ignorabimus は人間の認識の限界性を表現するスローガンで、1872年ライプツィヒで開催されたドイツ自然研究者医学者大会(GDNÄ)において、デュ・ポワ=レーモンが講演「自然認識の限界について」を締めくくる言葉として述べた言葉「Ignoramus, Ignorabimus(我々は無知である、我々は無知のままであろう)」に由来します。有名な「ラプラスの魔」の喩えを用いて機械論的還元論の原理が批判されたのもこの講演で、この後、賛否両論が飛び交う「イグノラビムス論争」が展開されました。
科学に対して楽観的な期待を寄せるシュリック(およびウィーン学団の面々)は、もちろん否定派です。またヒルベルトも「我々は知るであろう」と述べて否定派にまわりました。
[2]
前註のレーモンの講演「宇宙の7つの謎」(1880)を念頭に置いた言葉だと思われます。レーモンはこの講演で、物質と力の本性、生命の起源など解決不可能な「宇宙の謎」を列挙しました。