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Andrew Bird (official page / MySpace)
Noble Beast (2009)                                                           Andrew Bird - Noble Beast

★★★★☆
シカゴ出身のマルチ楽器プレイヤーの4thソロアルバム。元々がヴァイオリニストということもあり、アルバムを通してヴァイオリンによる繊細さやクラシカルな面が多少強めに出てはいるものの、小難さやスノッブ過ぎる部分は皆無。口笛と柔らかなストリングス類で牧歌的に仕上がった"Oh No"で始まると、様々な楽器が自らの役割の境界でせめぎ合う"Masterswarm"、優しげなボーカルとバックの多彩な楽器群のグラデーションが美しい"Fitz & Dizzyspells"と、序盤から思わず身体を揺らしてしまう楽曲がズラリ。その後も、アコースティックギターによるシンプルな弾き語りがメロディの良さを際立たせる"Effigy"、クラシカルな雰囲気を強めに押し出しつつ、尖った面もも併せ持つ"Not A Robot, But A Ghost"、楽曲の構成要素は他の曲と大きく変わらないにもかかわらず、尖ったイメージの強い使っている楽器はそれ程変わらないにもかかわらず、オルタナティブな印象が表面化した"Anonanimal"など幅広い内容をサラリと展開。メロディアスな楽曲を多様な楽器群によって情感豊かにアレンジし、リスナー次第でポップスにもロックにも、オルタナティブにもポジショニング可能な多態性を備えた内容は非常にハイレベル。癒しや甘さだけではなく、時折加えられる緊張感のバランス感覚も絶妙で、淡い色遣いの音だけでイキイキと描き上げたアルバムの表情も文句なし。激推薦盤。(2009/04/12)